ありがとう仙人の幸せ玉手箱
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この方法は、「勇気の煥発法」であり、臍のセンターの開発法です。天風先生は、この方法をインドでの修行中に体得されました。天風先生によると、インドでは、熟練している者は山の奥での修行が許されていますが、未熟な者は山の浅手での修行しか許されないそうです。それは、山の奥には、猛獣や毒蛇がいて、それらに襲われないだけのオーラを発していなければ、すぐに餌食になって命を落とすからです。この「クンバハカ法」こそ、猛獣や毒蛇にも襲われないオーラを発することができるようになる方法なのです。その証拠に、天風先生は、虎が入っている檻に入ったことがありますが、虎は天風先生には何もしませんでした。それどころか、天風先生は、虎の頭を撫ででいるのに、虎はおとなしくしていたそうです。(写真が残っているそうです)インドでは、このクンバハカ法は、親兄弟といえども、口伝で伝えてはならないとされている秘法中の秘法です。あくまでも、自分で体得するしかないのです。それを日本に帰国した天風先生が、「こんな良い方法を独り占めにするのは人類のためにならない」と我々に教えてくれているのです。この方法を実行すれば、活力がみなぎり、勇気が煥発され、何事が起きても動じないでいられるようになります。この方法を知らない者は、他人の言葉や動作、出来事などを直接心で応接します。そのため、神経系統が過剰反応し、感情が不安定になり、思考も混乱してしまいます。神経系統が過剰反応すると、胃や腸、腹痛、頭痛を引き起こします。俗に言う「自律神経失調症」です。しかし、何か刺激を受けたときに、この方法を実行すると、神経系統の反応を調節し、心に動揺が生じなくなるのです。それゆえに、クンバハカ法のことを「神経反射の調節法」といっているのです。誰かに嫌なことを言われたら、まず、クンバハカ。不安や緊張がやってきたら、まず、クンバハカ。急にクラクションなどの爆音が聞こえたら、まず、クンバハカ。嫌な臭いを嗅いだら、まず、クンバハカ。嫌な場面を見たら、まず、クンバハカ。急激な寒さ・暑さを感じたら、まず、クンバハカ。つまり、何かの刺激を受けたら、即座にクンバハカをするのです。そうすれば、神経系統の過剰反応を調節し、ストレスを受けないのです。要は、刺激がきたら心で受けず胆(はら)で受けるのです。健康上に何かあったり、運命上に何かあるたびに心が乱れていたのでは神経系統の生活機能が正常に働かず、ますます精神的にも肉体的にも支障が生じてしまいます。それを防ぐ方法がクンバハカ法なのです。ちなみ、クンバハカをしながら歩くと息が乱れません。クンバハカとは、「最も神聖なる体勢」という意味です。この体勢をしているとき、オーラが輝くのです。この方法は、普段から練習していないと、咄嗟に出来ません。そのため、気がついたらクンバハカを習慣づける必要があります。さぁ、その実際方法を紹介します。何かの刺激を受けたら、こうするのです。1 肛門を締め上げる。2 肩の力を抜いて、肩を下ろす。3 下腹部に気力をこめる。この3つを同時に行う。この方法は、聞いてしまえば何てことないことですが、自分で悟れと言ったら生涯かけても無理でしょう。3つの動作を同時に行うのは最初は、難しいかもしれません。そういうときは、肛門を締め上げると同時に肩を下ろすことだけでも効果はありますので、その2つをやってみてください。この中で、一番重要なのは、「肛門を締め上げる」ことです。この体勢が難しい人は、肛門を締め上げることだけでも実行してください。本当の効果を体得するには、この3つの動作を同時にできるまで修練することです。最初、一番要領がつかめないのが「下腹部に気力をこめる」ことです。下腹部に気力をこめるとは、臍下5センチくらいに意識を持っていくということです。なぜなら、臍下5センチ(といっても確定的な数字ではなく、あくまでも目安)は、生エネルギーの中心で、和尚(OSHO)が「第一のセンター」と呼んでいるところです。つまり、生命エネルギーの源泉ともいうべきところです。その証拠に、生まれる前、赤ん坊は母親と臍を通じて生きていました。臍は生エネルギーの源泉だからです。それくらい臍は重要なポイントなのです。この体勢は、「緊急自己防衛体勢」とも言われています。天風先生によると、肛門を締め上げることによって、骨盤神経叢の興奮を防止するそうです。肩を下ろすことによって、横隔膜の上昇を防ぎ、心臓神経叢、総頚動脈神経叢の動揺を防止します。下腹部に気力をこめることによって、腹腔神経叢の動揺を防止します。友人と旅行に行った時、小さな山城に遭遇しました。すると、友人が、「小さな山だけど、どっちが早く頂上の天守閣跡に着くか競争しよう!」と言いました。というのも、友人の趣味が「山登り」だったからです。自分のスゴイところ誇示したっかたのでしょう。ところが、最初に頂上に着いたのは私でした。しかも、私は頂上で10分以上も友人を待っていました。友人は息を切らしながら言いました。「おかしいなぁ! 俺が先を越されるなんて…」実は、山登りの際に、深い呼吸をしながらクンバハカの体勢で歩いていたのです。ですから、神経が調節され、息が乱れなかったのでスイスイ登れたのです。本当に、クンバハカはスゴイ技法です。このクンバハカ法の応用法が「養動法」です。臍のセンターを活性化させる効果的な方法でもあります。正座、あぐらなどで座し、背筋を伸ばし、瞑目し、クンバハカの体勢で、臍で「の」の字を書くように右回りに状態を回すのです。注意事項として、決して、左回りに上体を回さないこと!なぜなら、内臓の動きが右回りだからです。反対の左回りに回すと内臓支障を起こす場合があります。「養動法」の肉体的効果は次の通りです。1 姿勢を矯正する2 内臓のコリやつり、張り、伸びを正常にする。3 血液循環が促進する。4 胃や腸が活性化し、便通が良くなる。5 運動不足を解消する。「養動法」の精神的効果は次の通りです。1 胆力がつく。(度胸がつく)2 チャクラを矯正し、直感が湧きやすくなる。3 蓄積しているストレスが解消される。
2020年07月06日
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