全121件 (121件中 1-50件目)

以前、会社の屋上に上がった時に、ここでビルを背景にウルトラ人形の写真を撮影したらどうかな?と思った時がありました。そこで今回、いつものメトロン人形を持って、撮影をしてみました。セブン人形も一緒の、ビル街でのウルトラ・ファイト撮影です。▲まずは大きめのメトロン人形で撮影。▲次に小さいガチャポン人形のセブンとメトロンで。撮影してみて思ったんですけど、やっぱりフィギュア撮影は難しいですネ~。イメージしていたものとは、ほど遠いものになってしまいました。もっとカメラの仕組みを勉強して、上手に撮影できるようになりたいですな~。また、色んな角度での撮影もしとけば良かったです。
2019.01.27
コメント(0)

1月2日、大分市の中心部にある、春日神社に初詣に行って来ました。春日神社への初詣には、毎年家族で行っています。今年も家族の健康と安全をお願いして来ました。春日神社は平安時代に創建された、大分県内でも有数の古社です。行った時間は、午前10時30分頃。天気も良く、多くの参拝者でにぎわっていました。▲おみくじを引くと、なんと大吉!!▲おみくじには七福神の小さな人形が一つついています。(今年は布袋様がついていました)
2019.01.03
コメント(0)

2019年1月1日の日の出です。(朝7時30分頃)本当に何年振りかのブログです。ブログを書いていない間、いろいろあったような、なかったような...。あっという間に月日がたってしまいました。今年はもう何回かは、ブログを更新したいです。
2019.01.01
コメント(0)

実は1ケ月程前の話です。9月の4日に大分県津久見にある「つくみイルカ島」に家族で行ってきました。こちらは別府にある水族館「うみたまご」が、津久見四浦の自然をいかして作った施設で、イルカのショーや餌やり体験などができるようになっています。とりあえず入場して、生簀に入っているイルカやアシカなどを見ました。イルカは体がツルツルした感じで、きれいな体型をしていました。何度も、すぐ近くまで泳いできては、潜っていました。 その後、イルカやその他の魚に餌をあげたり、施設の散歩コースを歩きながら四浦の海や風景を眺めて楽しみました。この日は天気がとても良く、散歩だけでもかなり気分良かったです。そしてイルカ・ショーが始まったので見ることに。宝物を狙って海賊がやってきたというような構成になっていました。まあ、そんな寸劇はまあまあでしたが、やはりイルカ達が泳ぐ姿には目がクギづけになっちゃいました。サーフ・ボードに乗るように泳いだり、ヒレを叩きながら立ち泳ぎのように泳いだり。そしてやっぱりメインはなんと言ってもジャンプ!!勢い良く空中をジャンプする姿には、こちらの気分まで高揚するようでした。またそのスピードや、水しぶきをキラキラさせながら舞い上がる姿に、本当に見とれてしまいました。 ショーの後は、サザエやナマコ(!)にさわれるタッチ・プールという所で楽しみました。グネグネしたナマコに長女はさわれず、サザエにさわるのがやっと。怖いもの知らずの長男は、ナマコを水から出しぶら下げて、笑っておりました(笑)そして食事をした後、最後のシメでソフト・クリームを。津久見ということでオレンジとバニラのハーフを食べることに。オレンジの爽やかな酸味に、バニラの甘さがちょうどいい具合で、なかなか美味しかったです。*****海岸にあるこの施設。ときおり急な風が吹いていました。イルカを見ていた時、抱っこしていた長男の帽子が吹き飛ばされ、生簀の中へポッチャンと落ちてしまいました。嫁さんが係員を呼びに行っていたら、側にいた男性が手を伸ばして拾ってくれました。ただ生簀の水面に手を出すと、イルカに餌と間違われてケガをすることがあるということで、その親切な男性は係員にやんわりと注意されていました。拾ってもらったこちらは、ありがたいやら、申し訳ないやら。なんとも複雑な気持ちに・・・(笑)
2011.10.03
コメント(4)

先日、我が家へカーミットが遊びに来てくれました。 ▲どうやら愛車はメイド・イン・ジャパンのアンパンマン号のようです。 ▲天気も良かったので、外で花と一緒に写真を一枚。 ▲礼儀正しく我が家へ入ってきました。 ▲くつろぐカーミット。 ▲暑い日でしたので、アイスなどを。いろんな話をした後、カーミットは帰っていきました。カーミットと楽しい時間を過ごした一日でした。【送料無料】カーミットのどろんこ大冒険価格:1,332円(税込、送料別)
2011.07.04
コメント(2)

2011.04.12
コメント(2)

2011.01.07
コメント(4)

[原作] 稲垣理一郎[作画] 村田雄介 ▲似顔絵(模写)はセナ----------まもなく9月、NFLが開幕する日が近づいてきました。今年はどのような熱戦が繰り広げられるのでしょうか。はたまた大好きなNYジャイアンツは、果たしてスーパー・ボウル・チャンピオンに輝けるのでしょうか。(それにしてもイーライのケガは大丈夫なのだろうか?ちょっと心配)ということでアメリカン・フットボールを描いた漫画「アイシールド21」について書いています。この漫画は以前、週刊少年ジャンプに連載されていて(現在は終了)、コミックスは全37巻が発売されています。ハッキリ言ってこの漫画、本当におもしろいです。アメフトという漫画にしにくい題材を、実にうまく描いています。ウチの嫁さんなどはアメフトのルールは知りませんが、この漫画は楽しんで読んでました。実は初めてこの漫画を見たとき、表紙に載っていた栗田の絵を見て、「こんなにバカでかいラインマンなんていねえヨ~」と思い、ただそれだけで読む気がしませんでした。けれど後日散髪屋に行った時にジャンプが置いてあったので、どんなものかと読んでみると、これが実におもしろい!即行でコミックスを買っちゃいました。【挫折】この漫画「アイシールド21」の骨格になっているのは、コミックス第3巻に載っている「ダレル・ロイヤルの手紙」(新フットボール専科 後藤完夫著 タッチダウン刊より)じゃないかとおもうんです。この「ダレル・ロイヤルの手紙」というのは、実在した大学コーチが生徒に宛てた手紙のことで、そこには“打ち負かされること自体は何ら恥ずべきことではない。打ち負かされたまま立ち上がろうともせずにいることが恥ずべきことなのである。”と書かれていたと紹介されています。「アイシールド21」では登場人物達がとても丁寧に描かれていますが、どの人物も一度は挫折を味わい倒れています。主人公のセナはもちろん、同じ「泥門デビルバッツ」のチームメイトのモン太、栗田、ハアハア3兄弟、アホの瀧、などなどそれぞれが挫折を経験しています。対戦チームの多くのライバル達もそうです。「王城ホワイトナイツ」の桜庭春人なんかは、芸能活動の影響もあり、今一つフットボールに身がはいらず最初の挫折を味わう。次はどんなに練習しても、努力する天才の真には追いつけないと挫折する。(自分はアイシールド21の裏主人公は桜庭じゃないかとおもっちゃいましたヨ)はたまた最初は捨てキャラかと思っていた葉柱ルイ。葉柱は力づくでチーム・メイトを引っ張っていくのだが、回りはそれについて行けず一人孤立するという挫折を味わう。このように多くの人物の挫折が描かれています。しかしそれぞれが「ダレル・ロイヤルの手紙」のようにしっかりと立ち上がっていくんです。泥臭くカッコよくない姿でも、仲間たちの励ましを力にして、いろんな悩みや挫折を乗り越える。その姿には実に好感が持てるのです。だからこの漫画って読んだ後気分がいいんですよネ~。そして先程、この漫画は登場人物達を丁寧に描いていると書きましたが、それは原作の稲垣先生、作画の村田先生のお二人が、本当に登場人物達に対し愛情をもっているからだと思います。だからこの漫画では雑に扱われるキャラクターがほとんどないんですよネ~。セナとチームメート、はたまたそのライバル達全員のキャラクターを、よく掘り下げて描かれています。その為、思わずライバル達にも肩入れしてしまう程です。特にセナ達の目標であり最大のライバルである「ホワイトナイツ」には、セナ達と同じくらい感情を込めて読んでいました。だから関東大会で「デビルバッツ」が「ホワイトナイツ」を倒した時には、なんかこの漫画自体が終わってしまったような気にまでなってしまいました。*****今回のセナの似顔絵は、ユニフォームを「デビルバッツ」ではなく、昨年のNFL王者ニューオリンズ・セインツのものにしてみました。華麗なパス・オフェンスを繰り広げるセインツのチームカラーは、セナにあっているのではないでしょうか。(ギャンブル的なディフェンスもしますしネ(笑))【760ポイント付】アイシールド21 1-37巻 全巻 連載中 【ポイント×5倍】★送料無料★価格:15,230円(税込、送料込)
2010.08.27
コメント(4)

[作者] 諸星大二郎 ▲似顔絵(模写)はコドワ今回の絵もまるっきり似てませ~ん(笑)----------前回に引き続き、諸星大二郎先生の作品について書いています。『マッドメン』というパプア・ニューギニアを舞台とした作品です。主人公はコドワという少年と波子という少女。コドワはパプア・ニューギニアのガワン族の酋長の息子。そして波子は人類学者を父に持つ日本の少女。実はコドワという少年は、波子の父親が研究のため、現地の女性に生ませた子供だったのです。酋長の一族に代々伝わる刺青をしたコドワと波子が出会い、いくつかの事件に遭遇しながら、徐々に物語はパプア・ニューギニアの神話をなぞっていくのです。とにかくこの作品で描かれている、パプア・ニューギニアと日本の神話の類似点、そしてその神話が現代でよみがえる点が実に面白いのです。またパプア・ニューギニアという、なじみのない異文化の場所を舞台にしているため、他の作品などとは全くカラーが違っていて、そういう点でもこの作品そのものを際立たせています。(全身に刺青をしている少年が主人公なんて初めて見ましたからネ~)ちなみにこの作品に出てくるパプア・ニューギニアと日本の類似点を上げてみると...(先に書いてるのがパプア・ニューギニアで、後が日本です)・最初の人間がカウナギとナミテ → 国産み神産みをするのがイザナギとイザナミ・カウナギとナミテが生まれたのがオンゴロ → 国産み神産みの舞台がオノゴロ島・悪霊アエンから逃げるカウナギとナミテが三つの物を投げる → 黄泉の国から逃げるイザナギが三つの物を投げる・死んだナミテは火によって焼かれる → イザナミは火の神を生んだため死んでしまう。などなどです。もちろんコドワと波子が現代のカウナギとナミテ(イザナギとイザナミ)となり、物語が進むにつれ神話を形作る話の運び方はバツグンに面白いですネ~。最終的には、もう一度神話が完成されかけるのですが、殺されそうになった波子をコドワが助け、自分の神話は自分でつくると言い残し、波子と二人で森の中に消えていくという結末になっています。そしてエピローグ的な部分があってこの物語は締めくくられるのですが、その終わり方がすごくイイんですよネ。コドワと波子の良き理解者だったミス・バートン。彼女はパプワ・ニューギニアの変わっていく姿を見ながら一人なげく。そして森の中へ足を運び、歩いていると、そこでコドワと波子の幻を見る。この終わり方、本当に好きです。楽しそうに食事をするコドワと波子。森の中をかけていくコドワと波子。それらの姿がミス・バートンの前に幻のように現れる。そして最後のページでは川辺で微笑んでる二人の姿が描かれているのです。その絵からは、二人は大丈夫、と感じられ、二人のこの後の物語をゆだねてくれたような気分になりました。MUD MEN価格:2,800円(税込、送料別)
2010.08.17
コメント(2)

毎日暑い日が続いていますネ。わが家でも先日、海水浴に行ってきました。場所は田ノ浦ビーチ、大分と別府の間にあり、水族館「うみたまご」のすぐ側にあります。 娘は何度か海に来たことはあったのですが、泳ぐのは今回が初めてでした。プールでは平泳ぎを少々できるので、どうかな?と思っていたら、あんまり泳げない様子。どうしたのと聞いてみると、塩水が鼻に入って痛いし、波はあるので難しいとのこと。やはりプールとはかってが違ったようです。しかし、浮き輪やビーチボールを使って、楽しそうに泳いでおりました。 息子は赤ちゃん用の浮き輪に乗せてみると、ボーっと漂っておりました。波打ち際で遊ばせてみると、水をバシャバシャしたり、砂を触りまくったり。その後、海の中を胸元あたりまで歩かせてみると、ギャハギャハ喜んでいました(笑) 自分にとっては前に泳いだのがいつだったか思い出せないぐらい久々の海水浴でした。それでも海に入ると、不思議とはしゃいじゃいましたネ~。2時間半ほどで引き上げたのですが、楽しい時間を過ごせました。 (船を形どった遊具があったので、その前でもパチリ)
2010.08.07
コメント(2)

[作者] 諸星大二郎 ▲似顔絵(模写です!)は孫悟空----------今回は漫画について書いています。その作品の名は『西遊妖猿伝』、西遊記を元ネタにした作品です。内容は「西遊記」をベースに、隋末から唐初の混乱の時代を舞台とし、悟空達を人間という設定にして、玄奘とともに天竺へ向かうという、史実をも絡めた物語になっています。実はこの作品、まず1983年に双葉社の「月刊スーパーアクション」にて連載を開始されたのですが、のちに潮出版社の「コミックトム」に変わり一旦中断。そして11年たって今度は講談社の「モーニング」にて連載が再開されるという、壮大かつなんとも気の長い作品なのでした。(物語の流れもゆっくりなため、沙悟浄が登場したのは、なんと講談社に移ってからなのです(笑))正直、諸星大二郎先生の絵は、かなり独特です。(もしかすると女性は敬遠するかも...)間違いなくワン&オンリーの、まさに諸星大二郎先生だけしか描けない絵だと思います。そして作品としては、やはり抜群に面白いです。もうストーリーの組み立ては、非常にうまい!!特に最初の頃のパワーはムチャクチャはすごく、実にグイ、グイ、グイー!と読ましてくれます。悟空は水簾洞で無支奇という妖怪と出会い、その強大なる力を受け継ぐ。けれど民衆の怨念によって増幅される無支奇の力は、悟空の行く先々で多くの血を流させる。自分の運命、宿命というものに悩みながら悟空は、紅孩児、竜児女、そして玄奘など多くの人物と出会いながら、自分の進むべき道を探していく。それらの物語をじっくり読ませながら、所々でパワフルなシーンをドドーンと入れてくるのです。初期の頃では水簾洞での無支奇の場面、竜児女の死の場面、そして天界ならぬ都の宮城の中での大暴れの場面など、しっかりと作られた物語の流れの中で見ごたえのある場面をうまく入れていて、実に盛り上げてくれています。また先にも書きましたが、悟空達を人間にしていて史実の人物も登場していますので(とにかく登場人物達が個性的!)、妖怪などが出ていてもあまりおとぎ話的な感覚は無く、リアルな感じさえもします。物語が進むにつれ、悟空は成長してきていて悩むこともなくなり、自分自身をコントロールできるようなってきています。また都を出て以来砂漠の風景が多く、単調な感じがして、作品そのものの魅力が少々減っている気はします。とは言え見せるところは見せてくれます!西域篇第1巻での、悟空の途方もない力により恐竜の化石が起き上がる場面や、石槃陀(沙悟浄のことです)が流砂に消えてしまった母親のミイラを抱きしめる場面など、やはりインパクトのある場面を放り込んでいて(そこにもって行くまでの進め方などがまたイイんです)、じっくり読ませてくれる作品であります。*****実は今回の似顔絵、以前より気になっていたペンタブを購入し、パソコンで描いてみました。栄えある作品第一号は最初から悟空にしようと決めており、悪戦苦闘しながら、なんとか描きました。本当のトコロ、悟空の顔は全然似てませんが、これはまだペンタブになれてないとかの問題ではなく、ただ単に自分のヘタさが原因のような気がします(笑)それにしてもペンタブを使用しのパソコン絵は楽しいのですが、カラーの分だけ異様に時間がかかっていました。西遊妖猿伝西域篇(1)価格:760円(税込、送料別)西遊妖猿伝西域篇(2)価格:760円(税込、送料別)
2010.07.30
コメント(2)

-2000年作品-[原題] 我的父親母親[監督] チャン・イーモウ[出演](チャオ・ディ:若き日の母)チャン・ツィイー (ルオ・チャンユー:若き日の父)チョン・ハオ (ルオ・ユーシェン)スン・ホンレイ (チャオ・ディ:老年の母)チャオ・ユエリン ▲似顔絵はチャオ・ディ役のチャン・ツィイー----------以前、何気にTVを見ていると、映画館から出てきた人に、見たばかりの映画に点数をつけてもらうというものをやっていました。いくつかあったのですが、ほとんどの作品が「80点」とか「90点」とか、まあそんなものだろうという返答ばかりでした。しかし一つだけ、「110点」だとか「200点」とかの100点超え連発りの作品があったのです。その作品というのが、この『初恋のきた道』でした。そして画面に映し出されたのが、琥珀色のような色合いの秋の森の中に立って微笑むチャン・ツィイーの姿。とても可愛いその笑顔にドキンとし、一瞬でこの映画を見に行こうと決めたのでした(笑)物語は大まかに3つのパートに分かれています。まず最初は、父親が亡くなり故郷へ戻ってきた息子が、久しぶりに母親と会うパ-ト。続いて若き日の父親と母親が出会うパート。そして最後にまた現代に戻り、父親の棺が村へ戻ってくるパートとなっています。 とにかく物語は恐ろしいほどシンプルです。びっくりするほど余分な物をそぎ落としています。また舞台も中国の田舎なので、風景などは自然以外も何もありません。ただ風景はメチャメチャ美しいです。その美しい風景の中に、シンプルな物語がうまく溶け合っていたと思います。 その中でチャン・ツィイーは若き日の母親チャオ・ディを演じています。その姿どおり、とても可愛くとてもいじらしいキャラクターでした。とても純で、すごく真っ直ぐ。よく言えば一途、悪く言えばストーカー(笑)でもでも本当にいじらしいのでした。 とにかくチャオの瞳は、ずっと若き日の父親ルオ・チャンユー(チョン・ハオ)の姿を追っているのです。水を汲む時も、料理をしている時も、たとえルオの姿がなくても、チャオはずっとルオを追っているのです。初めて出会った時から。 そしてルオの姿を追うその想いは、年老いても変わっていないのです。あまりにも純粋。でもだからこそ、たくさんの言葉や説明などなくても、素直に心に響いてきました。物語の終盤では、チャオのその想いは息子にも、しっかりと届いていました。 もちろん見ている自分などは、この一途な心は映画の物語の中だからという思いもありました。でも一方では、どこか憧れというか共感をも感じてしまいました。たぶんこの作品を見た多くの人も、たとえ現実では難しいとしても、心の中では少しでも純粋に人を愛する気持ちを持っていたい、忘れたくないと思ったンではないでしょうか。*****この映画は嫁さんと二人で見に行きました。中国映画を見たことがなかった嫁さんは、あまり期待してなかったらしいのですが、結果は大満足だったようです。後で、「何でこの映画、見に行こうと思ったン?」と聞かれたのですが、ただ「たまには中国映画もイイかな、と思って」と答えていました。とても「チャン・ツィイーがかわいかったので」とは口が裂けても言えませんでした(笑)▲パンフ+++++++++BEST COLLECTION ALL TIME 1980::初恋のきた道価格:1,782円(税込、送料別)
2010.07.15
コメント(2)

-1985年作品-OK[原題] YEAR OF THE DRAGON[監督] マイケル・チミノ[出演](スタンリー・ホワイト)ミッキー・ローク (ジョーイ・タイ)ジョン・ローン (トレイシー・ツー)アリアーヌ ▲似顔絵はジョーイ・タイ役のジョン・ローン----------この映画は自分の一番好きな映画『ディア・ハンター』を撮ったマイケル・チミノ監督の作品です。実はチミノ監督は『ディア・ハンター』でアカデミー賞を受賞し、続いて『天国の門』という作品を撮影したのですが、この作品が非難ゴウゴウ。しかもあまりにも制作費が膨れ上がったため、映画会社のユナイテッド・アーティストが倒産までしてしまったのです。そのためチミノ監督は長らく映画製作ができなかったのですが、数年ぶりに撮影したのが、この『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』だったのです。 【男の意地】映画の内容は若きチャイニーズ・マフィアのボス、ジョーイ・タイ(ジョン・ローン)と、何事にも妥協しない一匹狼の刑事スタンリー・ホワイト(ミッキー・ローク)の対決を描いています。(主人公はスタンリー・ホワイトの方)若くスマートで非情ではあるが、ときには優しい面をも見せるジョーイ。まるっきり融通が利かず、チャイニーズ・マフィアを潰すためにがむしゃらに突っ走り、警察内部からも浮いてしまうスタンリー・ホワイト。この二人の激しい意地の戦いが続くのですが、ラストでは一気にそれが爆発してしまいます。マフィアのジョーイを追いつめていくスタンリー。ジョーイは一人、鉄橋の上を走って逃げていく。その後姿にむかってスタンリーは、「ジョーイ!来い!!」と叫ぶ。するとジョーイは意を決したかのように振り向き、スタンリーに銃を撃ちながら走っていく。そしてスタンリーもまた、銃を撃ちながらジョーイに向かっていく。 もうこのシーンはジンジンとシビレれしまいましたネ~。黒く浮かび上がる夜の鉄橋、その上を走るジョーイのシルエット。そしてジョーイは自分を呼ぶスタンリー声を聞いて、ひるむことなくスタンリーの方へ銃を撃ちながら走り始める。そのジョーイの姿には、もう勝ち負けとか関係なく、とにかく男としての意地だけがヒシヒシと感じられました。そしてその意地に対抗するような激しい意思を表しながら、同じく銃を撃ちながらジョーイに向かって走るスタンリー。このお互いが相手に向かって銃を撃ちながら走っていく、というスピード感と緊張感。勝負は一瞬にして決まってしまうのですが、それまでの二人の激しい男の意地というものが、この場面で一気にでスパークした感じがしました。それぞれの感情の爆発が映像に乗っかってるようで、たまらなく良かったですネ~。・・・チミノ監督、復活のこの作品。残念ながら興行的にはイマイチだったそうです。けれど自分には、作品から重さというか、意思というか、そういうものを感じられてとても面白い作品でした。 ▲パンフとチラシ ▲前売りの半券とオマケのバッチ*****イヤー・オブ・ザ・ドラゴン価格:1,341円(税込、送料別)
2010.07.01
コメント(4)

2010.01.06
コメント(4)

-2002年作品-[原題] STAR TREK X : NEMESIS[監督] スチュアート・ベアード[出演](ピカード)パトリック・スチュワート、(ライカー)ジョナサン・フレイクス (データ/B―4)ブレント・スピナー、(ラ=フォージ)レヴァー・バートン (シンゾン)トム・ハーディ ▲似顔絵はピカード役のパトリック・スチュワート----------スター・トレックとしては10作目、TNGシリーズとしては4作目の映画です。脚本を書いたジョン・ローガンは映画第2作『スター・トレックII カーンの逆襲』が好きだったそうで、この映画の所々には『カーンの逆襲』のテイストが感じられました。『カーンの逆襲』では、カークが若い頃に戦ったカーンと再び戦うという内容でしたが、今回の『ネメシス』では主人公ピカード(パトリック・スチュワート)が、クローンとして造られた若い自分シンゾン(トム・ハーディ)と戦う話となっています。もちろん育った環境が全く違うため性格まで同じという訳ではないのですが、どこかお互いの考えが分かってしまう時がある二人。もう一人の自分と戦わなくてはならないピカード。それも若い時の自分であるということで、感情はまた複雑になってしまうのです。そしてピカードを倒そうとするシンゾン。シンゾンは何かを成し遂げても、結局はピカードのクローンであるからと見られるのです。一人の人間、シンゾンという人物を確立するために、ピカードを倒さなければならないのです。この物語にはもう1組、もう1人の自分というのが出てきます。それはアンドロイドのデータ(ブレント・スピナー)に対しての、彼の試作機であり兄であるB-4です。B-4はシンゾンによって発見され、スパイとしてエンタープライズに送りこまれます。そしてTNGシリーズでスポックと同じようなキャラクターであったデータは、『カーンの逆襲』で一度死んでしまったスポックのように、この作品でやはり死んでしまいます。エンタープライズの機密事項をB-4により知ったシンゾンは、ピカード達を危機に追い込める。シンゾンのいる最新鋭艦シミターに一人乗り込んで行くピカード。それを追うデータ。そこにはシンゾンを倒したピカードがいた。その傍らではシンゾンがスイッチを入れた致死放射線兵器が発動する寸前であった。シンゾンを倒し、しばし呆然としてしまうピカードに対し、データは有無を言わせず、ピカードをエンタープライズに転送する。そしてデータは、ピカードが転送された後、「さようなら」とつぶやく。このシーンはたたみかけるようなスピーディなテンポで、一気に見せてくれます。致死放射線兵器が今にも発動しようとする緊張感をあえて壊さないように、ピカードとデータの別れは、実にあっさりしています。けれどピカードの消えた空間に、そっと「さようなら」と言うのが実にグッときてしまいます。そして致死放射線兵器をハンドフェイザーで破壊すると同時に、乗っていたシミターもろともデータは消えてしまうのです。すべてが終わり静寂が訪れ、作品に寂しさがただようのです。 そしてラストです。前回、『カーンの逆襲』のラストでは、悲しみを慰めるようなどこか爽やかさに似た雰囲気があると書きましたが、この『ネメシス』のラストもまさしくそのとうりになっています。データの記憶をインストールされているB-4に向かい、ピカードはデータがどういう人物であったか、それにより人間の素晴らしさを再度学ばせられたことなどを語る。しかし試作機で不完全であるB-4には、理解できない。残念そうにピカードが部屋を出ようとすると、B-4は何気に歌をハミングする。途切れ途切れに口ずさむその歌は、以前データが歌っていた歌であった。このシーンは良いんですよネ~。ピカードはB-4にデータのことをとるとつと語るけれどB-4は「わかりません」とあっさり答え、ピカードの表情は少し残念そうに。こちらも、姿は同じだけどやはりB-4とデータは違うんだなぁ、とガクっとさせられてしまいます。その気落ちした気持ちのところで、B-4がデータが歌っていた歌をなにげに口ずさむというのがキキましたネ~。はっきりとは歌えていなにのですが、そのなにげない姿に、ああ、やっぱりデータはここにいる、と感じられて一気に嬉しくなりました。ピカードもB-4が歌う姿を見て軽く微笑みながら、廊下を歩いていきます。その表情に希望というか明るさがあり、とても爽やかに感じられました。 +++++++++▲7&8のパンフ▲9&10のパンフ+++++++++スター・トレック 新スター・トレック劇場版BOX(DVD) ◆20%OFF!
2009.11.11
コメント(0)

-1982年作品-[原題] STAR TREK II : THE WTRTH OF KHAN[監督] ニコラス・メイヤー[出演](カーク)ウィリアム・シャトナー、(スポック)レナード・ニモイ (マッコイ)デフォレスト・ケリー、(ウフーラ)ニシェル・ニコルズ (スールー)ジョージ・タケイ、(チェコフ)ウォルター・ケーニッグ (スコット)ジェームズ・ドゥーアン ▲似顔絵はカーク役のウィリアム・シャトナー----------オリジナルキャストで撮影された映画第2作『スター・トレックII カーンの逆襲』です。実は大作映画としてよみがえった映画第1作は、あまりトレッキーに評判が良くなく、その結果TV版のテイストを含んで作られたこの作品は、映画シリーズの中でも人気のある作品となりました。そしてこの作品では、耳のとがった宇宙人で有名なスポック(レナード・ニモイ)が死んでしまうのです。【若さと老い】この作品の中では、若さと老い、生と死などが描かれています。若さと老いという点では、今回のエンタープライズ号には訓練生が乗り込むという設定になっています。前回にも書いた“コバヤシ丸テスト”はその訓練の一環なのです。多くの若い訓練生を見守る立場の提督となっているカーク(ウィリアム・シャトナー)。そのカークは誕生日のプレゼントとして、なんと老眼鏡を貰うのです。訓練生を見て「経験者を乗せた方が簡単だ」と言うマッコイ(ディフォレスト・ケリー)の声に対し、「宇宙探検は若人の仕事だ」と答るカーク。自分の老いや立場をわきまえてそう言うカークなのですが、実は第一線で指揮を取りたいという感情を心の奥底に閉じ込めていて、その表情はどこかさびしげでもあります。そして物語の中で一つのカギとなるのが“ジェネシス・システム”というものです。“ジェネシス・システム”とは不毛の星を一瞬にして緑あふれる豊かな星にしてしまうという、いってみれば“生”を生み出す装置。しかしもともと生命のある場所で使用すると、それは恐るべき破壊装置になってしまうという代物でもあるのです。ジェネシス・システムが発動し、危機に陥るエンタープライズ号。しかしエンジンが故障し、ワープ装置が使用できない。そのピンチに際し、スポックはエンタープライズ号と仲間を助けるために、死を選んでしまうのです。放射能が渦巻く機関室に飛び込み、エンジンを修理するスポック。体は放射能によって蝕まれてしまう。ガラスのドア越しに交わすカークとの最後の言葉は、「これまでも、そしてこれからも、私は永遠にあなたの友人です」という言葉。一時はバルカン人として生きようと、感情を捨てかけたスポック。けれどカーク達と行動を共にすることで、友情の素晴らしさ、揺れ動く心の大切さを自覚していたスポックは、最後の最後にこの言葉を口にするのです。このシーンは本当に泣けてしまいますネ~。 この映画の終盤にはスポックの死という悲しみがあるのですが、ラストではその悲しみを慰めるような、どこか爽やかさ似た雰囲気をも感じさせてくれます。カークが貰った老眼鏡にはヒビが入っていて、まるで「老いるにはまだ早い」とでも言っているような感じです。そしてスポックの棺が眠る、新しく生まれた惑星ジェネシスを眺めるカークに、マッコイは「気分は?」と問いかけます。するとカークは「若返った。私は若い」と答えるのです。その表情はとても穏やかで、この映画の最後に優しい明るさを与えてくれているような気がしました。 +++++++++▲1&2のチラシ▲3&4のパンフ▲5&6のパンフ+++++++++スター・トレック オリジナル・クルー劇場版BOX
2009.10.21
コメント(2)

-2009年作品-[原題] STAR TREK[監督] J・J・エイブラムス[出演](カーク)クリス・パイン、(スポック)ザカリー・クイント (マッコイ)カール・アーバン、(ウフーラ)ゾーイ・サルダナ (スールー)ジョン・チョー、(チェコフ)アントン・イェルチン▲似顔絵はカーク役のクリス・パイン----------新しいスタッフ、新しいキャストにて生まれ変わった『スター・トレック』です。まさか『スター・トレック』が復活するとは、しかもオリジナルシリーズを別のキャストでと、まったく予想もしてなかったので結構ビックリしてしまいました。どんな出来かな、と少々心配しておりましたが、なかなかどうして面白い作品に仕上がっていたと思います。 【キャラクター】今回の作品では、とにかくエンタープライズ号のクルー達のキャラクターが実にしっかりと描かれていたのが、とても良かったです。自分は“トレッキー”という程コアなファンではなかったですが、一応映画は全部観てましたし、あの世界観は好きでした。そんなまあまあなファンではありましたが、今回のキャラクター達を見ていて、思わず嬉しくなってしまいました。もう本当にオリジナルのキャラクター達が言いそうな台詞を言うのです。カークだったら確かにこう言いそう、スポックだったらああ言いそう、マッコイだったらそう言いそう、と思いながらニヤニヤしてしながら観ていました。オリジナルとはあまり顔が似ていない人物もいたのですが、性格等がしっかりと同じだったために、見ているうちに顔つきまでそっくりになってきたような気になりました。ということで今回の作品はキャラクター重視の作品でした。そのためエンタープライズ号そのものの活躍はほどほどでした。(第1作のエンタープライズ号登場のシーンでは、これでもか!っていうほど、なめる様にジ~っと映していたのと大違い)しかしまずはキャラクターの魅力を引出すという点では、これで良かったのだと感じました。 【コバヤシ丸テスト】この映画ではエンタープライズ号のクルー達が始めて出会う様子が描かれているので、『スター・トレック』を知らない人達でも十分楽しめる作品になっています。とはいえ、知ってるとなお楽しめる、という箇所も所々ありました。その中で一番楽しめたのは、“コバヤシ丸テスト”のくだりでした。この“コバヤシ丸テスト”のことはオリジナル映画第2作『カーンの逆襲』の冒頭に出ています。“コバヤシ丸テスト”とは宇宙アカデミーのシュミレーション・テストのことで、内容は中立地帯に遭難した宇宙船を救助に行くというものなのです。しかし途中クリンゴン帝国の宇宙船に攻撃され、必ず全滅してしまう設定になっているのです。実はこのテストの本当の目的は、絶望的な状況でどう立ち向かうか、死に直面した時どう対処するかを試されるテストで、そのことは生徒達には知らされていません。そしてその絶対にクリアすることのないはずのテストで、唯一クリアしたのがカークだったのです。映画第2作の冒頭ではこのテストに失敗する訓練生の姿と、楽しそうに話しかけるカークの姿が描かれています。そして今回の作品では、カークがこの“コバヤシ丸テスト”を受けてクリアするシーンが出てくるのです。テストに2度失敗したカークでしたが、自信満々に3度目のテストを受ける。途中まではいつもと同じでクリンゴンの攻撃を受けるのですが、操縦不能になるはずの艦が不能にならず、クリンゴンを撃破してし易々とテストをクリアしてしまうのです。実はカークがこっそりと、テストのプログラムを変えてしまっていたのです。これってムチャクチャ、はっきり言って反則です。けれどどんな状況でも解決策を考え、決して勝つことを諦めないカークらしいエピソードで、そのシーンが観られたのは嬉しかったですネ。*****新しい『スター・トレック』、評判も良いようで早々と続編の製作が決まったとのことです。これからこのエンタープライズ号のクルー達のさらなる冒険、深まっていく友情などがどのように描かれるか楽しみです。 +++++++++▲前売り半券とおまけ+++++++++スター・トレック 2-DISC SPECIAL EDITION
2009.09.29
コメント(4)

8月も終わりのある日、今年もまた、わが町の花火大会がありました。息子がまだ5ケ月半なので、今年はアパートの窓から眺めることにしようと思っていたのですが、娘がどうしても近くで見たいと言い出したので、自分と娘だけ会場で見ることにしました。歩いて10分、会場に着いてどの辺りで見ようかとホニャホニャ歩いていたら、結構いい場所に陣取ることができました。 待つこと数分、花火が始まりました。打ち上げ場所が近かったせいか、もう真上に上がっている感じ。視界いっぱいに花火が広がっていました。デケー!、スゲー!、デケー!!、スゲー!!、とおもいながら口をポカンと開けて見てました(笑)一応花火と一緒にメトロン君を撮影してみたのですが、やはり無理だったようで今年もシルエットとなってしまいました。 終わった後は、かるくブラブラしながら、露店を見て回りました。まあせっかくなので、目についた露店で、娘に“ボールすくい”をさせてあげることに。戦果は、チカチカ光る小さな金魚の人形と、ボールを1個でした(笑)
2009.09.02
コメント(6)

もうすぐ、8月も終わりですネ~。と言うことで今回は、この夏家族で出かけたことについて。娘も夏休みに入って、どこにも連れて行ってあげないのも可哀そうかなと思い、家族4人+初代メトロン君で、『大恐竜展』に行ってきました。TVでもCMをやっていましたし、小学校でも割引券を配布していたせいなのか、予想以上に入場者が多かったです。中は3つのブロックに分かれていて、一つは恐竜の化石を展示するブロック、二つめは10分程の3D映画を上映するブロック、そして3つめは動く恐竜模型や触れる化石模型などが置いてあるブロックでした。一番のメインはやはり化石展示のブロックだったのですが、実は最初、恐竜の化石を見ても、フ~ムなるほど、と思うだけだったんです。しかし巨大な化石を見ながら、大昔これには筋肉があって、皮膚があって、そして自分と同じように地面を歩いていたんだなぁ、などと想像すると、ちょっと不思議な感覚にも襲われました。見てて単純に楽しかったのは、大型の動く恐竜模型でした。目の感じや、首を動かしながら口を開く動作など、結構リアルでした。デカい模型だったので、迫力もありましたネ。残念なのは、動く恐竜模型が1体だけだったこと。もう1、2体あればよかったのですが。 ▲大分県立芸術会館、『大恐竜展』の看板の前で ▲「ティラノサウルス」の化石、食われる~!! ▲「カルノタウルス」の化石、やはりデカい正直、全体的な感想はというと、まぁ~こんなものかな、という感じでした。『大恐竜展』というよりも『中恐竜展』ぐらいの印象でしたネ(笑)
2009.08.26
コメント(4)

昨年の夏、実家の庭で撮影した、ウルトラマンとメトロンのガチャポン人形の写真です。その時偶然にもセミの脱皮を発見し、そちらの事を書いたため、そのままお蔵入りにしてた写真を今回UPしてみました。見ようによっては、ジャングルで戦ってるような気も。(一枚目だけ窓から撮ったため、まったく雰囲気が違うけど)しかし我ながら今になって思うのは、なぜセブンじゃなくてウルトラマンをメトロンと組み合わせたんでしょうか(笑)
2009.07.28
コメント(6)

蒲田行進曲 完結篇-1995年上演-[作・演出]つかこうへい[出演](倉丘銀銀四郎)山崎銀之丞 (小夏)平栗あつみ (ヤス)吉田学 (瑠璃子)山崎絵莉 ▲似顔絵は倉丘銀銀四郎役の山崎銀之丞さん----------今回は『銀ちゃんが逝く』、あの『蒲田行進曲』の続編のお芝居について書いています。自分はこのお芝居を観る前に、映画『蒲田行進曲』は観てました。その時はどちらかと言うと、銀ちゃんよりヤスの方に気持ちが行っていました。(やっぱりヤスのあのひたむきな姿にはググッときてしまいましたから...)しかしこの『銀ちゃんが逝く』を観て、いっぺんに銀ちゃんの方が好きになりました。銀ちゃんはまさしく、つかこうへいさんのお芝居そのものだとおもいました。激しく笑い、深く悲しみ、いつも感情のメーターの針がトップを越えてて、中間がないんです。その感情の振り幅がとても広くて、こちらの感情まで激しく揺さぶってきます。太陽のようにメチャメチャ明るく、けれど深い悲しみを持っている銀ちゃん。人を愛すれば愛するほど、同じぐらい傷つけてしまい、そして自分をも傷つけてしまう銀ちゃん。そんな銀ちゃんが大好きになりました。そしてこのお芝居で銀ちゃんを演じた山崎銀之丞さん、もう本当に最高でした。山崎銀之丞さんは、まさしく“銀ちゃん”その人でした。銀ちゃんカッコいーーー!!!【父親】このお芝居には4人の父親が出てきます。一人は銀ちゃんの子を身ごもった小夏(平栗あつみ)と結婚し、その子瑠璃子(山崎絵莉)の父親となってしまったヤス(吉田学)。一人は関係を持った旅館の女中から、子供を押し付けられ育てている若山馬之助(山本亨)。もう一人は子供をつくれない体になり、女房を他の男性と関係を持たせて父親となった中村屋喜三郎(春田純一)。そして瑠璃子の本当の父親、銀ちゃん。(結局本当の父親は銀ちゃんだけなのです)お芝居の最後にはそれぞれの見せ場があり、それぞれの熱い想いがジンジンと伝わってきました。その中でもラストの銀ちゃん見せ場では、こちらの感情のフタが一気にぶっ飛んでしまい、涙涙の垂れ流し状態でした。五稜郭の石階段を落ちるという撮影に挑む銀ちゃん。しかし撮影前にヤスに刺されてしまう。不治の病におかされて死んでしまった瑠璃子をおもい、銀ちゃんは自分の腹を刀で何度も何度も刺す。まるで自分が死ねば瑠璃子が生き返るかのように、何度も何度も刺す。そして五稜郭の石階段を落ちていく。この場面ではもう涙がダラダラ流れてしまったのですが、気持ちが芝居に入り込み、全く拭く気にもならなかったです。瑠璃子への想いを語る銀ちゃん。そして「この子に幸多かれと!この子に幸多かれと!」と言いながら、自分の腹を刺す所は、まるで瑠璃子が死んだ心の痛みをかき消すかのように、何度も何度も刺していました。その心の痛みと体の痛みが、ビンビンにこちらの心を貫くようで、滂沱の涙となったのです。*****正直つかこうへいさんの芝居全体を観てて、物語に破綻がないとか、作品としての完成度が高いとか、そんな感じはあまりしないのです。でもちょっとぐらいムチャクチャでも、理屈やテクニックではなく、剥き出しの感情そのものがドーン響いてくる、そんなお芝居だとおもいました。▲パンフとチラシ
2009.07.09
コメント(4)

[作・演出] つかこうへい[出演](木村伝兵衛部長刑事)石原良純 (水野朋子婦人警官)鈴木聖 (榊原亮介検事)鈴木祐二 (大山金太郎)小川岳男 (和&恭祐ブラザース)安村和之・黒川恭祐 ▲似顔絵は木村伝兵衛役の石原良純さん----------三度つかこうへい作品、舞台『熱海殺人事件』について書いています。今度の作品は『サイコパス』というタイトルで、『熱海殺人事件・最終バージョン』と銘打たれています。今回の木村伝兵衛(石原良純)は母親殺しという設定です。伝兵衛の母親は父親が若い女と出て行った為、伝兵衛を溺愛しその挙句狂ってしまった。白い稲妻と激しい雨音の夜、伝兵衛は母親を抱きしめ、その首に手をかけたのでした。 そして大山金太郎(小川岳男)。今回、金太郎が殺したのは幼馴染のアイ子ではないのです。長崎五島から出てきた金太郎が殺したのは、東京の売春宿で働いていた金太郎の母親だったのです。金太郎は母親が東京でどんな事をしていたのかを知っていた。けれど病気で母親の名を呼ぶ妹のために、どうしても母親に帰ってきてもらいたかった。だが金太郎の父親に言われ売春をし、金を仕送りしていた母親は首を縦に振らない。業を煮やした金太郎は、金さえだせば言うことをきくんだろうと金を差し出す。とっさに出したその金は、千円札であったのです。 【千円】この『熱海殺人事件』シリーズで、殺人が行われるキッカケになるのが“千円札”なのです。そして“千円札”ともう一つ、“コケ女”という言葉も重要なキーワードになります。“コケ女”とはブサイクなために客のつかない売春婦のことをいうのです。そして売れっ子の売春婦の隣の部屋に待機して、言われるままに雑用をし、その一回の相場が“千円”だったのです。『売春捜査官』と『モンテカルロ・イリュージョン』のアイ子、そして『サイコパス』の金太郎の母親も“コケ女”でした。“コケ女、コケ女”と蔑まれながらも、いつかはNO.1になってやると意地をみせ、必死に体をはってガンバってきた。そんなアイ子や母親に差し出されたのが不幸にも千円札。それも自分を迎えに来た金太郎(幼馴染や息子)だったから、余計に女性としてのプライドが傷つけられ、感情が高ぶってしまい、決定的な一言を言ってしまう。 もちろん金太郎はわざと千円札を差し出したのではなく、引き止めるためにとっさに出したお金が偶然にも千円札だったのです。しかしこの千円札が引き金となり、最終的に金太郎は落ちていた腰紐で首を絞めてしまうのです。*****『サイコパス』というこの作品では、伝兵衛と金太郎に、母親殺しという悲しい共通点が描かれています。 +++++▲パンフ
2009.06.25
コメント(4)

-1996年上演-[作・演出]つかこうへい[出演](木村伝兵衛部長刑事)阿部寛 (水野朋子婦人警官)平栗あつみ (速水健作刑事)山本亨 (大山金太郎)山崎銀之丞 ▲似顔絵は木村伝兵衛役の阿部寛さん----------今回も舞台『熱海殺人事件』ついて書いています。この作品には『モンテカルロ・イリュージョン』という副題がついています。伝兵衛(阿部寛)は元オリンピック代表選手、そしてホモという過激な設定です。その他のいつものメンバーでは、伝兵衛を慕う水野婦人警官(平栗あつみ)も元オリンピック選手。熱海で幼馴染を殺したという容疑者、大山金太郎(山崎銀之丞)も元オリンピックの補欠選手。そして田舎から出てきた刑事の速水(山本亨)は、伝兵衛と同じ棒高跳び元オリンピック代表選手を兄に持ち、その兄を伝兵衛に殺されたという設定です。今回は登場人物達が元オリンピック選手ということで、大山金太郎がなぜアイ子を殺したのかを暴きながら、スポーツ選手の正選手と控えの格差、過去の栄光と現在の悲しい現実などを描いています。【悲しみ】この作品では、多くの悲しみでいっぱいです。伝兵衛の愛した男速水の兄は、伝兵衛と同じ棒高跳びのオリンピック代表選手だった。そして速水の兄は、伝兵衛の気持ちを知りながら、利用するだけ利用していた。もちろん伝兵衛もそのことを分かりながらも、愛する男のためにつくしていたという悲しさ。しかも速水兄は金メダルを取りたいために、ライバル選手達を妨害しろという。伝兵衛はライバル選手達がたった1ミリ高く跳ぶために、いかに過酷なトレーニングをしていたかを痛いほど知っていた。その必死の努力をしているライバル達を妨害しろと愛する男に言われ、伝兵衛は胸を引き裂かれるような悲しい思いをする。 そして速水刑事。彼が刑事になった理由は、伝兵衛に憧れていたからだった。「容疑者と共に泣け、容疑者を決して追い詰めようとするな、歌を聞かしてやるのだ、子守歌を。」伝兵衛のその言葉の深さに感動してだった。けれど速水刑事は兄を殺した犯人として、尊敬する伝兵衛を逮捕しなければならない。自分の兄がどんなに酷い奴かを知りながらも、逮捕しなければならない、その悲しさ。 そして大山金太郎。彼は棒高跳びの補欠選手として、試合に出られる可能性はほとんど無くても、万が一試合に出る時のために必死に努力していた。だが周りからは補欠として、見下げられている悲しさ。けれど一番の悲しみは、伝兵衛がオリンピックを棄権したことだった。それが自分ではなくても、一人の競技者として世界新記録の6m88cmを誰かが超えるシーンを、その目に焼き付けたいと願っていた大山。伝兵衛だったらきっと越えてくれる、鳥となって飛んでくれる。その望みを裏切られた悲しさ。 その他にも水野婦人警官の愛してもつくしても報われない愛の悲しさ。コーチの言葉だけを信じて砲丸投げを続けていたアイ子の裏切られた悲しさ。それぞれが悲しみを抱えています。もちろん、この作品では他のつか作品と同じように、機関銃のように激しいセリフのやり取りや、アホっぽいギャクなどですごく楽しませてくれます。けれどその底辺には、たくさんの悲しみが渦巻いている気がしました。
2009.06.05
コメント(8)

-1996年上演-[作・演出]つかこうへい[出演](木村伝兵衛部長刑事)由見あかり (熊田留吉刑事)田中竜一 (戸田禎幸刑事)戸田禎幸 (大山金太郎)吉田智則 ▲似顔絵は木村伝兵衛役の由見あかりさん----------今回は映画ではなく、お芝居について書いています。以前、我が大分では大分市とつかこうへいさんが手を組み、『大分市つかこうへい劇団』が結成されていました。つかこうへいさんの小説やエッセイなどを読んでいてファンだった自分は、上演される作品を喜んで観に行ってました。(この時は本当に、大分に生まれて幸せ~、と感じていました(笑))その『大分市つかこうへい劇団』の看板作品がこの『売春捜査官』だったのです。『売春捜査官』、つかこうへいさんの代表作『熱海殺人事件』の数あるバージョンの中の一作です。基本的な枠組みは『熱海殺人事件』そのままです。警視庁名物の木村伝兵衛部長刑事。その木村を慕う婦人警官。田舎から出てきた売出し中の新米刑事。熱海で幼馴染を殺したという容疑者。この4人が捜査室の中で、犯行現場を再現しながら物語が進むという設定で、作品事に違ったテーマを盛り込んでいます。 ちなみに今回の木村伝兵衛は女性(由見あかり)に変更されています。その代わり部下の婦人警官が男性、それもホモ!の戸田刑事(戸田禎幸)という設定に。田舎から出てきた刑事には、過去に伝兵衛のことを愛していたという熊田留吉刑事(田中竜一)。長崎県五島出身という容疑者の大山金太郎(吉田智則)の役柄はほぼ同じです。 そして犯行現場を再現する時に伝兵衛が被害者アイ子を、そして戸田が大山の先輩という、朝鮮人の李大全という人物を演じています。今回新たに加わっている李が、この物語で大きな鍵を握っています。【感情のゆれ】とにかくつか作品らしく、この作品の登場人物達も感情のゆれ幅がとても激しいです。(というか極端!)時には激しく怒り、時には深い愛情を示し、同じ人物でもすごく良い奴に見えたり、とても非情な人物に感じたりします。たとえば主人公の伝兵衛です。伝兵衛は部下の戸田に対して、何度も何度も辛辣な言葉を投げかけます。時には本当に酷く、まさしく見下したように。しかしそれはホモであることを恥じて、故郷大分の本匠村(!)に帰ることを拒んでいた戸田を、送り出すための行為だったのです。物語の終盤、本匠村に帰ろうとする戸田の胸に白いアリランの花をさし、伝兵衛はこう言います。「私にとって恩ある人とは、戸田さん、あなたのことだったのですよ。アリランの花言葉は勇気。なにものにも負けない強い意思。どうぞ、この花をさして、胸をはり本匠村にお帰りになって下さい。」伝兵衛のこの言葉には、感謝と優しさの気持ちであふれていました。 そして李です。李の家族は朝鮮半島から五島に流れつき、そこを故郷としてきた。そこで李は大山に相撲を教えた先輩で、五島の誇りとまで言われた人物。東京で暮らしはじめた李は暴走族のリーダーし、五島から出てきた女の子達を売春宿で働かせていた。何も知らず集団就職で上京してきた娘達を売春させていた、という酷さ。けれどその売春をさせていたという行為は、働き場所のない村のために、村長達から頼まれてしていたことだったのです。大山が東京に出てきた理由は、村に発電所ができ、用済みとなった李に死んでもらう為だったのです。大山の「死んでください」という言葉を聞いた李はこう叫びます。「愛しても、愛しても、決して報われることのなかった故郷五島への思い。決して報われることのなかった大和魂。そう李が血の涙を流しよったと言うちょきない」李のこの叫びには、故郷として愛していた五島への熱い思いと悲しみが、深く感じられました。 このお芝居の中で、伝兵衛が客席に下りてきて、客の一人にビンタをかます、というシーンがありました。もちろんそのお客さんは仕込みなんですが、あまりの迫力にウチの嫁さんはまったく仕込みだと気がつかなかったそうです。席が近かった嫁さんは、目が合うと叩かれると思い、おもわず目を伏せてたそうです(笑) +++++▲パンフとチラシ
2009.05.22
コメント(6)

3月のある日、我が家に新しい家族がやってきました。2682gの男の子です。ちょっぴり小さめですが、長女が生まれた時とほとんど同じ体重でした。ちなみに顔もソックリで、当時のことを忘れかけていた自分に、その時のことを思い出させてくれました。3人の家族に、たった1人増えただけ。でも我が家にとっては、とってもとっても大きな変化です。グズったり、泣いてる時はすごく大変。でもその小さな体を見ていると、おもわず微笑んでしまいます。腕の中で眠った時には、とても幸せな気分になっちゃいます。この大きな変化と、たった4人の小さな家族を、本当に大切にしていきたいなぁと思います。赤ちゃんへちょっと頼りないパパと頑張り屋のママ、そして優しいお姉ちゃんのことヨロシクね!
2009.04.17
コメント(12)

-2008年作品-[監督]八木毅[出演](マドカ・ダイゴ) 長野博、(アスカ・シン)つるの剛士 (高山我夢)吉岡毅志、(ヒビノ・ミライ)五十嵐隼士 (ハヤタ・シン)黒部進 、(モロボシ・ダン)森次晃嗣 (郷秀樹)団時朗 、(北斗星司)高峰圭二 ▲似顔絵はダイゴ役の長野博さん ----------実は観てたんですヨ、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』しかも一人で映画館に行ってたんです、40男が。どうしても娘が観に行かないと言うので、一人で行ったのでした(笑)それで観た『大決戦!超ウルトラ8兄弟』、なかなかおもしろかったのですが、そのおもしろさというのが、どこか『Allways:3丁目の夕日』的なおもしろさだったのです。(と言っても『Allways:3丁目の夕日』を観てはないのですが(笑))つまり、あんなのあったよな、懐かし~い的なおもしろさなんです。【TVウルトラマン・ネタ】この映画はウルトラ・シリーズのパラレル・ワールドで、怪獣のいない世界という設定。その世界に怪獣が現れ、ウルトラ・シリーズの世界からやってきたメビウスが、一般人であったダイゴ(長野博)達と共に戦うという物語。(ウルトラ・シリーズの世界と、微妙にリンクしているというのがミソ)最初、ウルトラ世界の人物ではないということで、ちょっと心配だったのですが、そこにTVのウルトラ・ネタをチョコっとずつ絡ませるというのが、ファン心理をクスグってくれるんですネ~。たとえばこの映画に出てきた、『帰ってきたウルトラマン』の小ネタ。(自分は『帰ってきたウルトラマン』が大好きだったんですよネ~)この世界の郷秀樹(団時朗)は坂田モータースのオーナーなんだけど、その事務所には坂田健(岸田森)の写真が飾ってある。ウレシー!そして郷はレーシングカーを造ることを夢みているのですが、その車の名前はもちろん「流星号」。ウレシー!!そして映画の途中、瓦礫の下敷きになりかかった老人を、アキが助けようとしてケガを負い病院に運ばれるシーンがあるのです。このシーンではグドンとツインテールが出た『二大怪獣東京を襲撃』の回の、アキが友達を助けようとしてケガを負った場面を思い出させてくれました。その他にもたくさんのウルトラ・シリーズネタを、ちょこちょこ挟んでいました。それとこの映画にはウルトラ俳優勢揃いであるのですが、ヒロイン女優も勢揃い。『ティガ』のレナ(吉本多香美)、『ダイナ』のリョウ(斉藤りさ)、『ガイア』の敦子(橋本愛)、『マン』のアキコ(桜井浩子)、『セブン』のアンヌ(ひし美ゆり子)、『帰ってきた』のアキ(榊原るみ)、『エース』の南(星光子)、と全員が登場。凄いですネ~(笑)ウルトラ・ヒロインをずらっと見られるというのも、ウレシかったです。レナ役の吉本多香美さんはハヤタ役の黒部進さんの娘ということは有名ですが、アキ役の榊原るみさんと夕子役の星光子さんの実の娘さんが、それぞれの娘役で出演していました。(メグ役の松下恵さんと七海役の紫子さん)こ、これはもっと凄い!(笑)しかも二人ともお母さんにソックリなんですよ。ちょっとウケてしまいました(笑) この映画、自分はなかなか楽しめました。けれどパラレル・ワールドということで、登場するダイゴや郷は、自分らの知ってるダイゴや郷ではないというのが、やはりチョット残念でもありました。(いくら今までのウルトラ・ネタを入れたとしても)そして逆に、良く言えば同窓会的、悪く言えば内輪ネタの映画ような感じもしました。自分なんかはそのネタもある程度わかり楽しめたのですが、全く知らない子供達はどう感じたのでしょうか。 +++++++++ ▲パンフとわが家にあったウルトラ人形▲前売り半券と入場時にもらったカード+++++++++大決戦!超ウルトラ8兄弟 メモリアルボックス(初回生産限定)
2009.02.28
コメント(12)

-1985年作品-[監督] 黒澤明[出演](一文字秀虎)仲代達矢 (一文字太郎孝虎)寺尾聰、(一文字次郎正虎)根津甚八 (一文字三郎直虎)隆大介 ▲似顔絵は一文字秀虎役の仲代達矢さん----------自分が初めて映画館で観た黒澤映画です。高校の時に義兄に連れられて観に行ったのでした。ちなみにこの映画の一部は、大分の九重という場所で撮影されています。嫁さんが昔、家族でドライブをしていた時、撮影していたのをチラッと見かけたそうです。【美しい】この映画パンフには淀川長治さんが文章を書いてるのですが、特に映像の美しさのことを誉めていました。実は自分も一番強く感じたのはその点でした。だからストーリーとは関係ないトコロが印象に残っているのです。特に印象に残ったのが、秀虎がいる三の城が襲われる場面の1シーン。兵士達が緩やかな斜面を走って下ってるだけなのですが、黒い地面から白い蒸気が立ち上り、これまた黒いシルエットに赤い旗をつけた兵士達の姿がミヨ~に印象に残ったのでした。それと血です。三の城が教われ、秀虎の家来達が次々と殺され、たくさんの血が流れる。(それもまるで水が流れ落ちてくるかのように)城の暗い部屋の中に、真っ赤な血。黒と赤のコントラストが強烈でした。自分はカラーになってからの黒澤作品を観ていてよく思うんですが、黒澤監督って色彩感覚が強すぎて、カラー作品では少々それにこだわりすぎたんじゃないでしょうか。(黒澤監督のあのカラフルな色使いと、のびのびとした筆さばきで描いた絵コンテを見ると特にそう感じます)*****正直、この映画が面白かったかと聞かれると、ムムムな感じのトコロもあります。やっぱり感情移入できるキャラクターがいなかったのがツラかったですネ。またラストの合戦シーンでも、主人公の秀虎がその場にいないので、今一つ盛り上がりに欠けてしまった気がします。けれども時々、妙に観てみたくなる時がある映画でもあります。▲パンフとチラシ+++++++++黒澤明 名作セレクション::乱
2009.02.20
コメント(6)

もうすぐ3月。先日、わが家でもお雛様を飾りました。といってもわが家はアパートなので、近所にある実家に飾らしてもらっています。しかも飾ったのは嫁さん一人で。自分と娘は出来上がったのを眺めるだけでした(笑)で、メトロンはどこ?...
2009.02.13
コメント(2)

-1965年作品-[監督] 黒澤明[出演](新出去定)三船敏郎 (保本登)加山雄三 ▲似顔絵はおとよ役の二木てるみさん----------先日、インフルエンザにかかってしまいました。現在無事復帰をしましたが、3日程会社を休んでしまいました。というわけではありませんが、今回は医療を扱った『赤ひげ』について書いてみたいとおもいます。この作品は黒澤監督の最後の白黒作品であると共に、三船敏郎さんとコンビを組んだ最後の作品として有名です。江戸時代、貧しい人々を治療するために造られた小石川養生所が舞台。この映画の主人公は、腕はあるが無骨で皆から赤ひげと呼ばれている、所長の新出去定(三船敏郎)です。けれど各場面ごとに、その部分の主人公ともいうべき、慎ましい町の人々が登場します。そしてもう一人の主人ともいえる見習医師の保本(加山雄三)が、赤ひげや町の人々と接することで精神的に成長していく姿を追いながら、物語が進んでいきます。 【子供】先に書きましたがこの映画には各場面ごとに、その部分の主人公ともいえる人物が登場します。それは老人だったり、大工だったり、。その中で一番良かったのが、後半の少女おとよ(二木てるみ)の話でした。特におとよがたくさんの布団を干している場所で、小僧の長次(頭師佳孝)と会話をするシーンは本当に涙ものでした。母親が死に花街で育てられ、誰にも心を開かない少女おとよ。小石川療養所に引き取られ、保本だけには少しずつ心を開くが、他の人には閉ざしたまま。そんなおとよがある日、療養所に食べ物を盗みに入った小僧の長次を見つけるが、見て見ぬフリをする。数日後、おとよは長次に呼び出される。長次は先日見逃してくれたお礼にと飴を差し出す。けれどその飴も盗んだ物だと見抜いたおとよは、長次に盗みはいけないと諭す。影から二人の会話を聞いていた、保本と養生所のおばちゃん。保本は首をうなだれ、おばちゃんは声を押し殺し泣き崩れる。 もうこのシーンはキキましたネ~、ほんと。マジで泣けちゃいましたよ。簡単なあらすじを書きましたが、もちろんそんなものでこのシーンの良さは全く伝えきれません。おとよと長次の本当になんでもない会話。でもその一言一言に、子供達の純粋さを感じました。どんなにかたくなな態度や、生意気な言葉を言っていても、それらは彼らなりの生きていくため方法。その中にあるピュアな心、曲がりはしない真っ直ぐな心、それらがとても強く伝わってきました。そしてそれまで中々心を開かないおとよに対し、かわいげがないといって嫌っていた養生所のおばちゃん。そのおばちゃんが泣き崩れる姿を見てて、おもわず自分まで泣き崩れるかと思っちゃいましたヨ。子供達の本当の心に、気づいてやれない大人の情けなさ。そして子供達なりに必死に生きていこうとする姿に対して、自分を含めて大人ってつくづく無力だなと感じました。*****先のシーンで聞いた話。小僧の長次役の頭師佳孝さん、リハーサルでは何度やっても、長いセリフを間違えていたそうです。それが本番になると一発OK。おもわず黒澤監督は頭師さんを抱きしめ、保本登役の加山雄三さんもひどく感心したそうです。+++++++++黒澤明DVDコレクション::赤ひげ
2009.02.07
コメント(6)

とうとうNY.ジャイアンツの今シーズンが終わってしまいました。ジャイアンツのレギュラー・シーズンの成績はというと、12勝4敗、NFC東地区優勝、そしてNFC第1シード獲得、という立派なものでした。昨年に引き続き優勝するのではという声もチラホラ。そしてスーパー・ボウルに向けてのプレーオフ。第1シードのジャイアンツは、2回戦から登場。しかしそこで宿敵イーグルスに負けてしまい、あっさり連覇の夢は消えてしまったのでした。 ▲QB.#10:イーライ・マニングそれにしても人間は本当に現金なものですネ~。昨シーズン17年ぶりに優勝した後、また17年後ぐらいに優勝すればイイなぁ~と思っていたのですが、いざ好成績だと今年も優勝!とおもわず期待してしまいました。(メディアでも本命候補に上げられたりしたのでよけいに)それがいざ負けてしまうと、妙にこたえてしまいました。今までもプレーオフで負けたことは何度もあったのですが、今回は変に期待してしまった分、なんか落胆の度合いが大きかったですネ~。 ▲DE.#92:マイケル・ストレイハン今回、写真に撮ったのは、マクファーレンのNY.ジャイアンツの人形セットです。もしかして今年も優勝するかもしれないとの期待で、記念グッズを買う為にとっておいた冬のボーナスのお小遣い。その夢が破れてしまい、このセットを購入したのでした。QB#10:マニング、WR#17:バレス、DE#92:ストレイハンの3体セットです。それにしてもさすがマクファーレン、細かくできていますネ~。約17cmほどですが本当に精密で、そのディテールの素晴らしさにホレボレしちゃいますヨ。(汚しや質感もなかなかグー!)さっそく「NY.ジャイアンツの殿堂」(グッズを置いてある本棚の事です)に飾っちゃいました。暇があるとジ~っと眺めては、あっさり終わってしまった今シーズンの悲しさを慰めています(笑) ▲WR.#17:プラキシコ・バレス※実はバレスの人形を飾ってる時、誤って落としてしまいボールが外れちゃいました。 思わず半ベソをかきながら、瞬間接着剤でくっつけたのでした。+++++++++NFL マクファーレン 3体セットイーライ・マニング/プラキシコ・バレス/マイケル・ストレイハン...
2009.01.20
コメント(2)

2009.01.06
コメント(5)

-1978年作品-[監督]市川崑[出演](金田一耕助)石坂浩二 (神尾秀子)岸惠子 (大道寺銀三)仲代達矢 ▲似顔絵は神尾秀子役の岸惠子さん----------金田一シリーズ第4段です。今回は何と、今までの犯人役の俳優さん達が再度出演、というシャレた演出。(ちなみに今までの犯人役は、『犬神家の一族』=高峰三枝子、『悪魔の手毬唄』=岸惠子、『獄門島』=司葉子、という具合です)皆さん女優さんなのですネ~。この豪華女優陣に、映画初出演の中井貴恵を加え、まさしく『女王蜂』というタイトルピッタリに。そして季節を秋と設定しているので、映画全体の色彩が赤(というか朱色)みたいな感じで、艶やかな印象がしました。(鮮やかな紅葉はもちろん、開かずの部屋の扉の赤、茶会の日傘?の赤、そして赤い毛糸の玉などなども) 【ペンダント】今回も泣きのシーンの一つを書いてみようとおもいます。それはケガを負った金田一(石坂浩二)を神尾秀子(岸惠子)が見舞いに行った場面。見舞いにきた神尾秀子と金田一は、今回の事件のちょっとした話ををする。すると金田一はなにげに、神尾秀子になぜ結婚しないのですか?と訪ねる。神尾秀子は苦笑しながらも、「私の愛した方の写真をお見せしましょうか」と言い、胸のペンダントを開ける。そこには神尾秀子が遣え、ずっと世話をしていた大道寺家の一人娘、琴絵(萩尾みどり)の写真が入っていた。このシーンは、見直して初めて泣けるシーンです。ペンダントには琴絵の写真が入っている。けれど実はその下には彼女が本当に愛していた、大道寺銀三(仲代達矢)の写真が入っているでのある。(それは最後に明かされるのですが...)秀子の銀三への、深く静かに秘めた想い。それを思うと泣けてきましたネ~。この秀子から銀三への一途な想いが、この作品のベースになっていたと思います。 【君は間違っちゃおらんよ】金田一シリーズはラストというか、エンディングのシーンが良いのが多いのですが、この『女王蜂』のエンディングはダントツに大好きです。汽車に乗っている金田一耕助、バッタリと等々力警部(加藤武)にでくわす。等々力警部は、金田一の手に持っている毛糸の玉を見て、神尾秀子の話をする。それに対して金田一は、「どうも今度の事件の事は、自分の失敗だったようで...」とポツリと言う。すると等々力警部は、「真犯人の事か?君は間違っておらんよ」と言葉をかける。ビックリする金田一。意味ありげな表情をし「金田一君、また会おう」と言いって、等々力警部は去って行く。金田一はその後ろ姿に対して軽く頭を下げる。そして映画は、落ちた毛糸玉のアップで終わる。もうこの最後のシーンは本当に好きなんです。多くの殺人が起きたこの事件も、大道寺銀三と神尾秀子の死によって終わる。そして映画全体が、悲しさというか、感傷的な気分に包まれる。その感傷的な気分が、等々力警部の「君は間違っておらんよ」という一言で一気に吹き飛び、そして全てが救われたような気がしました。 +++++++++女王蜂(DVD) ◆20%OFF!
2008.12.16
コメント(7)

-1977年作品-[監督] 市川崑[出演](金田一耕助)石坂浩二 (青池リカ)岸惠子 (磯川警部)若山富三郎 ▲似顔絵は金田一耕助役の石坂浩二さん----------今回はバリバリのネタバレ文章です。(推理物ですが、犯人の正体を書いています)以前にも書いたのですが、自分は市川崑監督、石坂浩二主演の『金田一』シリーズが大好きです。けれど推理だとかトリックとかいうのは、余り興味がないんです。それでどこが好きかと言うと、実は泣きの部分なんです。しかもこのシリーズ、観直すほどに泣けてきちゃうんですネ~。(話を知ってるから、よけい悲しさが倍増しちゃう!)『金田一』シリーズはおどろおどろしいイメージがあるとおもうんですが、根っこの部分は泣きの映画じゃないかとおもいます。【タイトル】自分は映画を観ていて、編集の良し悪しというのは全然分らないのですが、この『金田一』シリーズだけは本当に編集が巧だなぁと感じています。この映画の中では、まずタイトルの場面が良いなぁ、と感じました。仁礼(辰巳柳太郎)の旦那と青地リカ(岸惠子)が話をしている。リカが「堪忍してつかぁさい。思い出したくないんですわ、あの事件と沼のことは」と言うとバーン!と『悪魔の手毬歌』というタイトルが出てくる。次に映るのは、黒く淀んだ沼の水のアップ。(リカが言った沼ですネ)その沼の側を歩く金田一耕助(石坂浩二)にかぶせて、スタッフと出演者の名前。そして出演者の名前が出る時なんですが、まず「出演者」という文字。この時正面向けて歩く金田一が映されるですが、手前の草にピントが合っていて、金田一はボヤッとしている。そして「石坂浩二」と出た瞬間にビシッ!と歩く金田一にピントが合うんです。これがもうカッコいい~。音楽のタイミングもバッチリで、おもわずムム!っと唸ってしまいました。 【寝顔】後半はもう泣きのシーンのオンパレードでしたネ~。犯人である青池リカが、誤って殺してしまった娘の部屋を見回すシーン。そこで全てを白状するシーン。そしてリカが沼に消えていくシーンなどなど。その中ですごく短いシーンなんだけど、印象的な場面がありました。それは先に書いた青池リカが沼に消えていくシーンと息子の歌名雄(北公次)がリカの遺体を抱きしめて絶叫するシーンの間の場面。リカが静かに沼に消えていく。そして画面は木の枝をとらえると、カメラはゆっくりとその木の根元を写す。そこには山狩りで疲れはて、枯葉につつまれ眠りこけてる歌名雄の姿が。すると遠くから「犯人が分ったぞ~」という声が聞こえてくる...。この場面で良いのは、歌名雄は犯人を知らず、観ている人は犯人を知っているトコロでしょうネ~。彼はまだ犯人の正体が、母親のリカだということを知らない。恐ろしい事件が何度もおこり、疲れはてて眠る歌名雄。けれど観ている人はすでに知っていて、これから歌名雄が受けるであろう悲しみが想像できてしまう。しかも歌名雄の寝顔が、無邪気ささえも感じさせるので、よけいに泣けるんです。そして「犯人が分ったぞ~」という声とともに、歌名雄がガバッと飛び起きるんですが、どこかその表情は引きつっているよう。場面は一気に緊張感を持ち、歌名雄の絶叫のシーンへ続くんですが、ここがまた泣かすんですよネ~。 この映画では金田一の相棒役として磯川警部(若山富三郎)が出てきます。この二人の距離感がまたイイんですよネ~、変にベタベタしてなくて。映画の冒頭で、久しぶりに会う二人。お互いどこか照れた表情で、静かに挨拶を交わす。でもその中に、二人の深い信頼関係が感じられるような気がしました。だからこそ、見終わった後爽やかさが残るような、あのエンディングができたんだと思いました。 +++++++++悪魔の手毬唄
2008.11.27
コメント(4)

-1949年作品-[監督] 黒澤明[出演] (村上刑事)三船敏郎 (佐藤刑事)志村喬 (遊佐)木村功 ▲似顔絵は佐藤刑事役の志村喬さん----------前作『酔いどれ天使』でチンピラ役だった三船敏郎さんが、この作品では真っ直ぐな若い刑事を演じています。作品としては、新米刑事の村上(三船敏郎)が拳銃を盗まれ、ベテランの佐藤(志村喬)に指導されながら犯人を追い詰めていく、といった内容です。 【コルトがなければブローニングでやるさ】この映画でのおもしろかった箇所の一つが、その新米村上とベテラン佐藤との対比。村上は自分のミスから起きた事件だけに、必死に捜査に取り組んでいく。けれどまだまだ若く、捜査に自分の感情を持ち込んでしまい、被害者に同情をし、ときには犯人にまで同情をしてしまう。ベテランの佐藤刑事はというと、見た目はイイおっちゃん。拳銃の運び屋の女性を取り調べるときも、アイスを食べさせながら、穏やかに話を聞き出していく。そんな佐藤刑事だが、盗まれたコルト拳銃が強盗事件に使われ自分を責める村上に対して、「コルトがなければブローニングでやるさ」とサラリと言ってのける。捜査には感情を持ち込まない、ベテランらしいドライな感覚がとてもよく出ていたとおもいます。(このあと佐藤刑事の家でのイイお父さんぶりが描かれていたので、その落差がよけいに印象に残りました) この映画は戦後の東京の描写の事もよくとりあげられます。映画の冒頭、村上がスリの男を追って走り回るシーンがあるのですが、本当にこれが東京!?とビックリしてしまいました。とにかく高い建物が全然ないので、やけに空の広さを感じました。しかも後で夜空の星を眺めるなんていうシーンなんかも出てくるのです。今とは全然違う東京の姿も楽しめました。 +++++++++野良犬
2008.11.11
コメント(6)

先日、娘の幼稚園で運動会がありました。親子競技が多く、自分も結構出場しました。運動オンチな自分、悲しいかなそれが似てしまった娘。トロい二人ながら、それなりに一生懸命がんばりました。(終わった時には、疲れが一気に噴出してきましたネ~(笑))運動会でがんばったという事もあり、嫁さんのお袋さんが娘に『シルバニアファミリー』の玩具を買ってくれました。前からほしがっていた娘は、「超ハッピー!」を連発。自分にも一緒に遊べとのことで、ならばメトロンも仲間に入れてもらう事に。以下は、メトロンが、シルバニアのお家に訪れた写真です。▲『シルバニアファミリー』のお家▲玄関ではみんながお出迎え▲サンドイッチでおもてなしをしてくれました▲ベットでお昼寝+++++++++シルバニアファミリー はじめてのシルバニアファミリー
2008.10.30
コメント(4)

-1986年作品-[原題]BLUE VELVET[監督]デヴィッド・リンチ[出演](ジェフリー)カイル・マクラクラン (サンディ)ローラ・ダーン (フランク)デニス・ホッパー (ドロシー)イザベラ・ロッセリーニ ▲似顔絵はフランク役のデニス・ホッパー----------『崖の上のポニョ』の後に、この『ブルー・ベルベット』。ウ~ム、ムチャクチャですな(笑)『砂の惑星 デューン』でコケてしまったデヴィッド・リンチが復活した作品です。この後『ツイン・ピークス』で一気に大ブームを起こしたのは有名ですネ。(この時のブームは凄かったすから)正直、なんと言っていいのかよくわからない作品です。この映画よりどハデな映画ってたくさんあります。もっとショッキングな映画も。でもこの映画はそれらに勝る程、とても印象に残る作品でした。この映画って何となくストーリーとか映像とかじゃなく、感覚の映画のような気がします。だから合わない人にとっては、まったくおもしろくないんじゃないでしょうか。【少し異常、とても異様】登場人物のやってることは、少し普通からズレている。超ムチャクチャなことをしてるわけではない。(イヤ、かなり異常かな...)でもその少しのズレが、とても異様な世界に見えるんです。何度も酸素マスクを口にあて、ドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)を襲う時に青いベルベットの布切れを咥えるフランク(デニス・ホッパー)。流れる歌に合せ、ライトをマイク代わりに歌うベン(ディーン・ストックウェル)。Hの途中に「私をぶって」というドロシー。(ぶたれてウットリする表情が一番エロい)一見真面目そうな主人公ジェフリー(カイル・マクラクラン)も、徐々に暗い世界に入っていき、サンディ(ローラ・ダーン)からは「あなたは探偵、それとも変質者?」と言われてしまう。物語自体も映画の冒頭で、うごめく虫やちぎれた耳に徐々にカメラが近寄って行くように、内へ内へと向かって進んでいるようでした。それがこの映画の異様さを増幅させていた気がします。*****ジェフリーがクローゼットの中からドロシーの様子を覗き見するシーンがあります。まるで自分も、このズレた人々、そして異様な世界を、覗き見をするようにこの映画を観てしまったような気がします。そして目をそらそうとしてもなぜかそらせずに、最後まで見てしまったような感じでした。▲パンフ+++++++++ブルーベルベット <特別編> オリジナル無修正版(DVD) ◆20%OFF!
2008.10.10
コメント(2)

-2008年作品-[監督]宮崎駿[出演](ポニョ)奈良柚莉愛、(宗介)土井洋輝 (グランマンマーレ)天海祐希、(リサ)山口智子 (フジモト)所ジョージ、(耕一)長嶋一茂実に可愛らしく、楽しい映画でした、『崖の上のポニョ』。観ている間中、クスクスと笑っていました。今回は手書にこだわったということで、絵柄はとてもシンプル。けれどシンプルではあっても、薄っぺらくは感じさせないんですよネ。色合いは優しい色調で、定規を使ったような真っ直ぐな線などもほとんど無く、柔らかさを感じさせてくれました。そしてストーリーもシンプルで、この映画自体がどこか絵本のような作品でした。それで感じたのが『トトロ』との違い。『トトロ』の背景はビシッと細かく描き込まれています。それはこちらの現実世界から、森や家屋の影に隠れている向こうの世界を覗いたお話であることを表している気がします。比べて『ポニョ』は、主人公が向こうの世界からこちらの世界にやって来たという、よりファンタジー色が強い物語。そのためか、その背景はおおらかに、優しく描かれています。どちらの作品も子供達が主役だけれど、その立ち居地の違いが、絵柄の違いに現れていたような気がします。【波の上を走る】圧巻はなんといっても、中盤の人間になったポニョが波の上を走るシーンでしょうネ~。荒々しさも感じさせる黒い海の水は、時には巨大な魚になったり、波に変わったり。大きくうねる時のその力強さ、それは重さというか質量までも感じさせてくれました。そしてその上を自由に走るポニョの疾走感。(それにリサの運転する車のスピード感が重なる)ドキドキしながら、凄いな~と唸ってしまいました。まさしくこれがアニメーションの醍醐味!という感じでした。▲水族館「うみたまご」の水槽の中にあったポニョの人形今回は親子三人で観に行きました。嬉しかったのが、娘がこの『ポニョ』を楽しんでくれたこと。ポニョが水を噴出したりするシーンでは笑い、変身するシーンではビックリし、宗介が乗り捨てられた車を見て、リサの名前を叫ぶシーンではシンミリしたり。時々、娘の方を見てたのですが、画面に反応するように表情が変わっていて、映画を楽しんでくれていたのがわかり、嬉しかったですネ。(後で聞いたら、ポニョが瓶に突っ込んでしまったシーンが面白かった、と言ってました)▲チラシとローソン限定前売り券についてたオマケ+++++++++崖の上のポニョ[2枚組]
2008.09.26
コメント(4)

-2008年作品-[監督]スティーヴン・スピルバーグ[出演](インディアナ・ジョーンズ)ハリソン・フォード (マット“ヘンリー”ウィリアムズ)シャイア・ラブーフ (マリオン・レイヴンウッド)カレン・アレン (イリーナ・スパルコ)ケイト・ブランシェット ▲似顔絵はインディ役のハリソン・フォード ----------ついにあのインディアナ・ジョーンズが帰ってきましたネ~。ハリソン・フォードが老けたとか、ムムム?な部分もあったりとか、ツッコンでしまう所もいくつかありましたが、やっぱりオモシロい映画でした。まずインディの登場シーンからして、この映画らしかったです。さるぐつわをかまされて、ロシア兵に車のトランクから放り出されるという、ヒーローっぽくない登場の仕方。しかもヨレヨレで、あまりカッコ良くない。けれどその後で、ロシア兵の目を盗み、脱走するシーンで一気にインディ・モード全開。まさに冒険活劇の主人公という感じで、カッコイ~!!ハラハラドキドキさせながらも、ちょっとユーモラスな味付けも。そしてあのテーマ音楽が流れると、こちらのボルテージも上がり、インディが帰ってきたー、と実感しました。【チェイス!】今回の映画で印象に残ったのは、2回あったカー・チェイスのシーンでした。1回目はバイク対車、2回目は水陸両用車同士。両方とも普通のカー・チェイスとは違い、ちょっとヒネっているトコロがオモシロかったです。最初のバイク対車では、50年代という設定上、そのバイクや車がちょっとレトロ。物凄いスピードで突っ走るというワケではないんです。けれどそのレトロな乗り物が、これまたレトロな街並みの中でカー・チェイスをするのが、とっても魅力的に映りました。次の水陸両用車同士は森の中でのカー・チェイス。ボートのようなんだけど、森の中を突っ走るというオモシロさ。しかも搭乗部分がオープンになっているので、敵も味方もお互いの水陸両用車の上を行ったり来たり。ついでに物語のカギとなる、クリスタル・スカルも行ったり来たり。そのまわりで木々がぶっ飛んでいく。こんな風にカー・チェイスでも、ちょっと違う見せ方をするだけで、こんなに面白くなるんだなぁと関心しました。*****実はラストに円盤が出てきた瞬間、自分はシラ~~となってしまったんですよネ。また映画全体としても、第一作などに比べると物語に幅がないような...。でもまあファンとしては、インディがスクリーンに帰ってきてくれて、ウレシかったです。(インディとマリオンの夫婦漫才のような会話にもたっぷりと笑わせてもらいました)家に帰ってから、何度もテーマ音楽を口ずさんでしまいました。▲チラシと前売りのオマケの小冊子+++++++++インディ・ジョーンズコンプリート・コレクション
2008.09.18
コメント(2)

8月も終わりのある日、我が町で花火大会がありました。毎年恒例で、小さな町にしては結構見ごたえのある花火大会じゃないかと思います。(ちなみに今年は、4000発の花火という触れ込みでした)実はウチの娘は花火のあの大きな音が怖くて、毎年アパートの窓から見ていました。(花火大会の会場は歩いて10分ほど場所、近所なのでアパートからも見れるのです)今年もそのつもりだったのですが、どういう風の吹き回しか娘が会場に行くと言い出し、今年は会場での見物となりました。▲た~まや~!!やっぱり側で見る花火は凄いですネ~。視界いっぱいに広がる鮮やかな色の花火。それが次から次へと上がっていきました。そしてドーンという強烈な音とともに、その振動が体に響いてくるようでした。娘と嫁さんは「キレイやな~」とキャッキャ言いながら見ていました。最後にはちょっとヤケクソじゃないかというぐらい、花火がバンバン上がりまくりでした。その凄さに、もうアングリと口を開けっ放しで見てました。(娘もこの時はちょっと怖かったらしく、嫁さんの服を握りっぱなしだったようです)▲仕掛花火(なんとなく『未知との遭遇』みたい)写真の方は撮るだけ撮ってみたのですが、かなり無理があったようです。(メトロンもシルエットだけです(笑))まあ、ちょっとでも雰囲気が伝わればいいかな、と思います。今年の夏の締めくくり、というような花火大会でした。
2008.09.05
コメント(2)

先日、家族で『うみたまご』に行ってきました。『うみたまご』とは大分と別府の中間にある水族館です。(目の前には、おサルで有名な高崎山があります)今度で三度目の訪問です。▲『うみたまご』の前でそれにしても、楽しいですネ~、水族館。一番のメインはやはり巨大水槽。暗い館内の中、ライトで照らし出された水槽が青白く浮かびあがり、なんとも幻想的な雰囲気を醸し出していました。その中で泳ぐ大小さまざま、色とりどりの魚達。ゆっくり優雅に泳ぐものあれば、チマチマ泳ぐものあり。そして群れをつくって泳ぐ姿も。この巨大水槽の魚達だけでも十分見ごたえがありました。ず~っと見入っちゃいました。(やはりエイやサメ等、巨大な魚が面白かったですネ)▲メトロン、魚と泳ぐ?館内の魚達を見た後は、屋外にいるセイウチやイルカのショーを見に行きました。まずはセイウチのショーで、内容は腹筋や投げキッスなどなど。あのデカい体でチョコチョコ腹筋なんかやられると、ミョ~に愛嬌があって可愛いらしいんですよネ。終わった後は背中を触らせてくれるという事で、ウチの娘もコワゴワ触っていました。▲エッ、ポニョも?次はイルカのショー。10分前にショーのあるプールへ行ったのですが、もう黒山の人だかり。まったくプールが見えません。嫁さんと娘をその場に残して、少しでも見える場所を探しに行ったのですが、全然ダメ。マイッタな~と思いながら戻ってみると、嫁さんと娘の姿がない。慌てて嫁さんの携帯へ電話をかけてみると、1番前にかろうじて席が空いてたとの事。そんなワケで嫁さんと娘は十分にショーを楽しみ、自分はイルカがジャンプした時のみ、その姿を拝めるという状況になってしまいました(笑)(ただし1番前の席では、水をたっぷりかぶるというオマケ付きだったようです)▲トド君とイルカのショーの後は食事をし、また色々見て歩きました。そして最後におみやげを買って、楽しい『うみたまご』の時間は終わりとなったのです。チャンチャン。▲娘が描いてくれた『うみたまご』の絵魚を描かずにペンギンとは...
2008.08.29
コメント(4)

先日、由布市庄内町にある河川プールに行ってきました。こちらのプールは庄内町を流れる大分川の真横にあります。そして河川プールと言いながらも、その水は地下500mからの涌き水を利用しているそうです。入場料は200円とリーズナブルで、時間制限も無し。プールは2つあり、両方とも子供用のようでした。(水の水位は、一つは自分の膝くらいまで、もう一つの深い方でも足の付け根くらいまで)幼稚園児の娘も安心して遊べました。 ▲はるか向こうにあるのが河川プール ▲河川プールの側で天気の方はバリバリに良く、ちょっと冷たい水がとても心地良かったですネ~。娘はもうはしゃいで、はしゃいで、はしゃぎっぱなし。まだ全然泳げないのですが、バシャバシャと泳ぐマネを何度もしてました。そして2つあるプールを行ったり来たり、横を流れる川に入って遊んだりと、十分楽しんでいたようです。 ▲メトロンもプールへ ▲川でも遊べます帰りには『梨ソフト』を食べました。庄内町は梨が名産らしく、梨を使ったソフトクリームが国道210号線にある売店で売られているんです。この『梨ソフト』がまた絶品なのですネ~。(ソフトクリームに梨の果肉とジャムがかかっていて、これが旨さを引き立てているんです)この日のフィニッシュが見事に決まった!という感じでした。
2008.08.20
コメント(4)

先日、実家へ行った時のことです。行ったついでに庭でウルトラマンのガチャポン人形を撮影してみようと、人形やカメラを持っていきました。着いて玄関に目をやると、そこにはセミの脱け殻が。「オイオイ、こんな所で脱皮してやがるヨ」とおもいながら触ってみると、プニュッとした感触が。「ギョエー!まだ中に入ってる!!」そう、それは今から羽化をしようと、準備をしている幼虫だったのです。これは珍しいと、まずは写真を撮影。そしてジ~っと観察していたのですが、まるっきり変化なし。やはりセミの幼虫も脱ぐところを見られるのは恥ずかしいのか、ピクリとも動きません。それで一時、その場を離れました。▲まずは玄関でウルトラマンとしばらくして行ってみると、もう幼虫はいませんでした。ひどくガッカリしながら、どこかにいないかよく探してみると、玄関の隅っこで仰向けになってジタバタしている幼虫の姿が。これは大変と庭にある木に移してあげました。今度は羽化するかな?と見ていると、モソモソと同じ場所を行ったり来たり。そこでまたまたその場を離れ、今度は娘と嫁さんを連れて戻ってきました。すると幼虫の背中がパックリと割れ、成虫の頭が出てるではありませんか!(1)午前11時40分頃:庭の木に移して。(2)正午頃:背中が割れ、いよいよ羽化が始まりました。(3)午後0時10分頃:上半身はほとんど出てきました。(4)午後0時15分頃:エビゾリ状態で、頭の方から撮影。(5)午後0時15分頃:横から、羽はまだ縮んでいます。(6)午後0時50分頃:完全に羽化した状態。羽化したセミは色が薄いクリーム色で、羽は緑の線が入り、とても綺麗でしたネ~。(セミの体液は緑なんでしょうか?)娘も興味身心で見てましたが、羽化というのが今一つ理解できないようで、「セミのママが死んじゃった」と言いだしました。そこで自分が「違うんで、仮面ライダーカブトみたいにキャスト・オフしたんで」と言ったのですが、逆にワケワカンなくなったみたいでした(笑)とりあえず嫁さんの説明で納得したようでしたが、今度は「このセミ、7月生まれやな」とポツリ。はたしてホントに理解したのかどうか?▲最後にウルトラマンともう1枚。この日は用事があり、この後すぐに帰ったのですが、娘はまだ見たかったようでした。(後でお袋に聞いたところでは、夕方5時30分頃まではいたのですが、6時の時点ではもう飛んで行ってしまってたそうです。)娘は初めて見たセミの羽化に喜んでいましたが、実は自分も嫁さんも初めて見たのでした。あのセミちゃん、今も元気にしてるかな~。
2008.07.24
コメント(4)

▲似顔絵は、中島みゆきさんです。(描いたのは、かなり昔なんですが・・・)----------中島みゆきさんのライブDVD『歌旅』を買っちゃいました。実はここ数年間かは、みゆきさんから離れていました。けれど初のコンサート・ライブDVDということで、お小遣いが無い中、嫁さんに頼み込んで購入しちゃいました。。【カッコいい】やっぱりみゆきさんはカッコイイ!真っ直ぐな視線がカッコイイ!優しい笑顔がカッコイイ!そしてなによりステージで歌う姿がカッコイー!!!イヤー、みゆきさんは本当にカッコイイんです。アニメ映画『紅の豚』のキャッチ・コピーは「カッコイイとは、こういうことさ」というものでしたが、このライブDVDを見るとまさしくこういうのがカッコイイんだと実感しました。前からおもってたんですが、みゆきさんってステージでの見せ方、表現の仕方がとても上手いんですよネ~。なによりその立ち振る舞いがカッコよく、ハデな演出なんかしなくても十分見せて聴かせるんです。そして歌っている歌は、呼吸している(絵空事でない)人間を描いているので、真っ直ぐにこちらの心の届いてきます。そしてみゆきさんと聴く人それぞれとの間に、他者が入り込めない世界ができちゃう気がします。【言葉】みゆきさんていえば、やはり言葉だとおもいます。詞はもちろん素晴らしいですしコンサートやラジオなどでも、その言葉にハッとさせられる時があります。初めてみゆきさんのコンサートに行った時(95年の『LOVE OR NOTHING』ツアー)にもそういう言葉に出会いました。ラストの「ファイト!」を歌う前に語った言葉。「みんなの夢が、カタチを変えてでも、かなえばいいとおもいます。」みゆきさんらしい、とても優しい言葉だなぁ~と感じました。みんなの夢を応援するあったかい気持ちと、理想どうりの夢ではなくてもあきらめないでという、励ましの気持ちがこもったメッセージのような気がしました。*****個人的には今回のライブDVD、100%満足できるかというと、ちょっと物足りない気もしたんです。「おみやげ言葉」を印象づけるためか、MCがほとんど無かったり。また旅ということでツアーの合間の映像がでるのですが、それが少々長く感じたりもしました。けれどライブ自体の映像は良かったです。構図がキチッとしていてシャープさもあり、みゆきさんのカッコよさがよけい引き立っていました。そんな中で心憎かったのが、ラストの『背広の下のロックンロール』の映像。歌い終わったみゆきさんが舞台袖に戻って行き、演奏を続けているバンドの様子をソッと見ている様子を映しだす。その時のみゆきさんの表情がとびっきりの笑顔で、ほんの短い映像でしたがとってもステキなシーンでした。+++++++++歌旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-
2008.07.21
コメント(2)

-2008年作品-[監督]石井克人[出演](徳市)草なぎ剛、(福市)加瀬亮 (三沢美千穂)マイコ、(大村真太郎)堤真一 ▲似顔絵は徳市役の草なぎ剛さん----------自分もとうとう40代になってしまいました。食べるものなどは油っこいものなどが徐々に苦手になってきております。嗜好が変わってきてるんでしょうネ~、観る映画のタイプもちょっとずつ変わってきてる気がします。今回観た『山のあなた 徳市の恋』。もしかしたら10代、20代で観てたら、退屈と感じたかも。けれど現在の好みにはピッタンコ、超ど真ん中にきちゃいました。久々に「良い映画を観たな~」という気分になり、何度も思い出しては余韻に浸ってしまいました。【足音】この映画、観てる途中で“やられた~”と感じる所が何箇所かあったんですが、この徳市(草なぎ剛)と美千穂(マイコ)がすれ違うシーンは本当にやられちゃいました。美千穂に按摩をたのまれた徳市、彼女のいる旅館へ向かう。通りでは湯治客がガヤガヤと話している。すると美千穂は旅館の前に出ており、徳市が自分に気づくか試すかのように、無言のまま徳市の側を通りすぎる。するといつの間にか回りの音は消え、美千穂の足音だけになる。このシーンは本当に良かったですネ~。何かを感じ、立ち止まり振り向く徳市。通りすぎた後、徳市を見ながら歩き続ける美千穂のアップ。雑踏の騒がしさは消え、聞こえてくるのは美千穂の足音だけ。映画館全体の空気が変わってしまったような雰囲気で、どこか違う世界につれていかれるような気分になりました。不思議な感覚に誘われる、とても良いシーンでした。【見えない目で・・・】「見えない目で、あなたを見つめていた」徳市の台詞です。美しい台詞ですネ~。そして美千穂も徳市に向かって「見えない目が見えすぎたのよ」と言います。そう徳市はあまりにも美千穂を見つめすぎたんです。最後、徳市は湯治場を出て行く美千穂の乗った馬車を追って走っていく。(この時の草なぎ剛さんの走り方がまた良い!)そしてカメラは徳市の視点のようになり、小さくなっていく馬車を写す。まるで徳市が見ているように。見えないはずなのに。おもわずググっ!ときてしまいました。*****この映画、映像がすごく美しいんですよネ~。特に木々の緑が柔らかく、透き通るような優しい色合いで。そんな美しい映画の中で唯一、美千穂が何かを秘密にしているという事が、かすかに淀んだ雰囲気を漂わせていたような気がします。▲チラシ+++++++++山のあなた 徳市の恋 スタンダード・エディション(DVD) ◆20%OFF!
2008.07.10
コメント(4)

-2008年作品-[監督]樋口真嗣[出演](武蔵)松本潤、(雪姫)長澤まさみ (真壁六郎太)阿部寛、(新八)宮川大輔 ▲似顔絵は雪姫役の長澤まさみさん----------観てしまいました、リメイク版『隠し砦の三悪人:THE LAST PRINCESS』。今回の作品はリメイク版『椿三十郎』と違い、大胆に脚色しているとのことでチョット不安でした。けれど観てみるとなかなかどうして、おもしろい作品だったとおもいました。おもしろかった点をいくつか書いてみると...。オリジナル版があの『スター・ウォーズ』に影響を与えたというのは有名な話。今度はその逆で『スター・ウォーズ』をこの作品に取り込んでいたトコロ。鷹山刑部(椎名桔平)の黒づくめの姿はまさしくダース・ベーダー。 その他、音楽でもちょっと『スター・ウォーズ』っぽいところがあった気がしました。それと今回の映画はかなり大胆にリメイクしていましたが、所々にオリジナル版の台詞や場面を、キャラクターや状況を変えて使っていて、それが結構良い感じだったんです。おもわず、「ムムっ、そうきたか!」「おっ、ココで使うか!」と何度か思ってしまいました。樋口監督や脚色の中島かずきさんは、オリジナル版をしっかり分析した上で今回の作品を作られてるなぁと感じました。(ただ雪姫が「裏切り御免!」という所はちょっと違和感が。けれどこの台詞がラストにつながるので、なんとも難しいトコロ。)【小冬】一点だけワケのワカラない感想を。この映画の中には、真壁六郎太の妹、小冬が登場します。オリジナル版でも六郎太には妹、小冬がいたという設定なのですが、台詞で語られるだけで画面にはでてきません。それが今回のリメイク版では登場するのです。あ~、小冬ってこんな娘だったんだ、って妙な感動をしてしまいました。(ただ悲しい最後を迎えてしまうのは、オリジナルと同じなんですが...。)よく物語を現実のように考えてしまう、自分のワケのワカラない感想でした。今回もオリジナル版にもあった「小冬も十六・・・わらわも十六・・・命に何のかわりがあろうぞ!」の雪姫の名台詞。小冬の姿が見えた分だけ、ズッシリと重かった気がしました。*****この映画、おもしろかったと書きましたが、観てる途中でおもしろいとおもう前にいつも「あ、ここはオリジナルと違う!」と感じていました。最初から分っていたことなのに...。どうしても心をまっさらにして観ることができない自分でした。▲チラシ
2008.06.29
コメント(4)

-2008年作品-[監督] 山田洋次[出演] (野上佳代)吉永小百合、(野上滋)坂東三津五郎 (野上初子)志田未来、(野上照美)佐藤未来 (山崎徹)浅野忠信 ▲似顔絵は野上佳代役の吉永小百合さん----------山田洋次監督の最新作です。最近の山田洋次監督の時代劇三部作は観てはないのですが、とても評判が良かったので『母べえ』を観に行ったのでした。感想はというと、とにかく丁寧に丁寧に作られた映画だなぁ、と感じました。戦争に突入していく辛い時代の小さな家族を描いているのですが、特別な出来事を描いているのではないのです。父親が思想犯ということで刑務所に入れられてしまうのですが、父親がいないという点では戦争に行っている他の家族などと同じ。そんな中で父親の帰りを待つ母と二人の娘の一生懸命生きていく姿を、やさしくそっと描いていました。楽しく笑える出来事もそっと微笑ましく、悲しくてあふれる涙もそっと流れる。そんな風に、変に感動させようとか、盛り上げようとかしていないのです。観終った後に思い出すと、ジワジワっと良さが胸に広がってくる映画でした。そしてあの時代を知ってる人には、母べえには自分の母親を、子供達には自分をと、とてもオーバーラップしやすい映画だったんじゃないでしょうか。若干気になった点。それはロングで撮った風景があまりなかったこと。そのせいか、なんか画面が舞台のような、ちょっと窮屈な気が・・・。でもまあこれはあの時代の風景が残っていない現代では、仕方のないことですよネ~。*****この映画を観ようとおもったもう一つは、原作者が野上照代さんだったということです。野上さんといえば、数少なくなってきている黒澤映画の撮影現場を知る人。(記録係りで数多くの作品に参加されています。)黒澤映画のDVDに収められている映像特典“創るということは素晴らしい”によく登場している、人のよさそ~な白髪のおばさんです。映画に描かれている、やんちゃな照べえを見ていると、本当にあんな子供だったんだろうなぁ、とおもっちゃいました。▲前売りの半券と、おまけのカレンダー
2008.06.20
コメント(3)

-2007年作品-[原題]DIE HARD 4.0 LIVE FREE OR DIE HARD [監督]レン・ワイズマン[出演](ジョン・マクレーン)ブルース・ウィルス (マシュー(マット)・ファレル)ジャスティン・ロング (ルーシー・マクレーン)メアリー・エリザベス・ウィンステッド (トーマス・ガブリエル)ティモシー・オリファント ▲似顔絵はジョン・マクレーン役のブルース・ウィルス----------ハッキリ言ってこの映画...オモシロイですネ~。実はこんなにオモシロイとはおもいませんでした。オープニング・タイトルは真っ黒な画面に文字だけのシンプルなもの。なかなかカッコよかったですが、なんか今までと違う雰囲気。出て来たブルース・ウィルスは、老けたな~が第一印象。映像はちょっと色を落としたような色彩で、またまたちょっと違和感を感じました。そして場面は銃撃シーンに。この最初のドハデな撃ち合いから、映画は次から次へのアクションシーンの連続。最初に感じた違和感なんかどっかに吹っ飛んでしまいました。しかもそのアクションも撃ち合いありの、カーアクションありの、肉弾戦ありの、とバリエーションを替えているので、一本調子にならず楽しめました。(またテンポが良いんです。)発電所でのアクションシーンでは、マクレーンがマイ・リン(マギーQ)に車で突っ込んだ時、これで勝ったなとおもったら、まだまだアクションシーンが続くのでビックリ。ラストのトレーラーと戦闘機でのアクションシーンでは、さすがにこれはやりすぎなんじゃ、とおもっちゃいましたが...。もう最後にはアクションシーンでお腹一杯になっちゃいました。【群衆】アクションシーン以外で印象に残ったのは、群衆シーンです。今回の映画はサイバーテロということで、信号やらなんやらがムチャクチャになり街中がパニックに。大渋滞の車や人々が出てくるんですが、実際に映像でみせられると一気にリアリティが増した気がしました。やっぱり映像に厚みがでるようで、アメリカ映画の物量の凄さを感じました。【娘】この映画にはマクレーンの娘ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)も出てきます。実は最初チョットやだな~とおもったのですが、このルーシーがケッコウ受けました。ルーシーはマクレーンのことが大嫌いというよくある設定。でも性格はマクレーンそっくりというのがイイんです。エレベーターに閉じ込められて救出される時、まずはキチンと相手の身分証明書を確認する。そして傑作なのが人質となり、犯人が無線でマクレーンと話をさせる時。「パパ、助けて!」とでも言うかとおもったら、「犯人は5人よ。」と冷静に状況を言うんです。シリーズの続編は、この娘でもできるんじゃないか、とおもっちゃいましたヨ。ルーシーを助けに行く時のマクレーンのセリフも傑作でした。作戦は?と聞かれ、「娘を助けて、他は殺す。」実にマクレーンらしかったです。*****見終わった後冷静になると、ストーリー的には???という箇所もなくはないのですが、この「ダイ・ハード4.0」、なかなかオモシロかったです。(CCRの曲が流れたのもウレシかったですネ~。)▲前売りの半券とおまけ+++++++++【初回仕様!】 ダイ・ハード4.0 <特別編>(DVD) ◆20%OFF!
2008.06.06
コメント(4)

今回はGWに出かけた時に撮った写真を2枚ほど。(またまた今さらかヨー!!という感じ(笑)) ▲5月3日(土)西寒田神社の藤祭りにて ▲5月4日(日)佐野植物公園の温室にて花とメトロンでした。
2008.05.28
コメント(2)

今年のGWは本当に天気が良かったですネ~。そこで今回は行楽地へ出かけた時の事などを。(今さらかヨー!!という感じですが(笑))先月4月29日(火)、『ハーモニーランド』に行ってきました。キティやマイメロなどサンリオのテーマパークです。ウチの娘は4月生まれ。そこで誕生日と幼稚園入園のお祝いをかねて行ったのです。(誕生日がその月という証明するものを提示すれば、ちょっとしたサービスを受けられるという事もあったので) ▲まずは園内で1枚場所は大分県日出町という所で、隣の敷地では牛を放牧しているというな、実にのどかな環境にあります。どちらかというと低年齢の子供のいる家族をターゲットとしているようで、アトラクションの乗り物もおだやか~な物ばかり。だから絶叫マシンが苦手な自分でも安心して乗れました(笑) ▲キティちゃんのお部屋の中で午前中は乗り物にバンバン乗り、途中広場を歩いてるキティ、ウサハナなどのキャラクター達と写真を撮りまくり。昼食をはさんでパレードを見、それからまたまた乗り物に乗っちゃいました。そして最後にお土産やさんへ。結局9時半ぐらいに入園して、帰途についたのは4時ぐらい。あっというまに時間がたってしまった1日でした。少々お疲れ気味になってはしまいましたが、主役の娘が喜んでいたので、まあOKというとこでしょうか。(笑) ▲パレードを見るメトロン今になって思えば、園内を歩くキティちゃんとメトロンの写真も、撮影すればよかったです。キティちゃんが現れた時には、娘と一緒の写真を撮るのに夢中で、頭にまったくなかったです~~~。
2008.05.16
コメント(6)

-2007年作品-[監督] 森田芳光[出演] (椿三十郎)織田裕二 (室戸半兵衛)豊川悦司 ▲似顔絵は椿三十郎役の織田裕二さん----------先日、NHK・BSでオリジナル版『椿三十郎』が放送されましたネ。という訳で今回はリメイク版についてチョコチョコっと...。三十郎復活!しかも大ヒット作連発の織田裕二さん主演で!!最初聞いた時は、無茶するな~、チャレンジャーだな~、とおもってしまいました。(多分オリジナル版を知ってる人は、多かれ少なかれ、皆さん同じようなことを感じたとおもいますが。)そして観た“織田”三十郎の感想は、まあまあヨシ、といった感じでした。オリジナル脚本を使っていて、また映画全体をぶち壊す演出も演技もなく、今風な味付けで、まあ無難に観れたかなぁ、という印象でした。織田さんの殺陣も結構良かったですし。しかし“三船”三十郎を愛する者にとっては、やはり物申したい個所がいくつかありました。特に今回の作品は少しコメディ色が強かったせいか、キャラクター、そして映画全体の器が小さいような気がしました。森の中の神社で、菊井の手の者に取り囲まれ、ピンチに陥った若侍達を助けた三十郎。すまないが飯代をめぐんでくれと言う。このシーンでまず、キャラクターの違いがハッキリでたような気がします。“松山”伊織は少し渋るようなしぐさでサイフを差し出し、“織田”三十郎はコソコソっと隠すようにお金をもらう。なんかミミッチい...。オリジナル版での“加山”伊織はイイトコの坊ちゃんらしく、ためらわずスッとサイフを差し出す。そして“三船”三十郎は悪びれもせずサイフに手を突っ込み、「こんだけありゃ十分だ!」と開けっぴろげにお金を受け取る。こういうちょっとシーンでのキャラクターの器の違いが、映画全体の器というか微妙な作風の違いにもなっていったような気がします。*****初めて三十郎を観る人達には、今回の映画は面白かったという声が多いようですネ。(ただしオリジナル版を知ってる人で、今回の映画の方がイイとおもっている人は皆無でしょうが...。)自分はとにかく今回の“織田”三十郎にたくさんの人に観てもらって、黒澤映画を知らない人々に、少しでも興味を持ってもらえたらなぁ、とおもっています。 ▲半券とチラシ+++++++++椿三十郎
2008.05.06
コメント(6)
全121件 (121件中 1-50件目)

![]()
![]()