のぽねこミステリ館

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2012.01.28
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~講談社ノベルス、2012年~

 久々の、館シリーズです。今回で第9作目となります。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
 怪奇小説の短編集を上梓した新人作家、日向京助に呼ばれた鹿谷門実は、奇妙な依頼を持ちかけられる。
 影山逸史という人物に、ある会合に招かれたが、自分は病のために行けない。自分のかわりに会合に行ってほしい、というのである。
 2日の滞在で200万円をもらえるという怪しい話だったが、鹿谷の関心をひくものがそこにあった。会合が開かれる場―奇面館は、中村青司がつくった建物だというのである。
   *

 主人との奇妙な対面のあった夜、惨劇が起こる。
 対面の翌朝、6人の客たちは、全員、何者かに仮面をつけられ、しかも仮面の鍵もかけられていた。そして主人は、首を切断され、10本の指も切断されていた。
 奇妙な状況のなか、鹿谷門実が事件の真相に挑む。
ーーー

 430頁弱と、やや厚めの作品ですが、案外すらすらと読めました。『暗黒館の殺人』や 『びっくり館の殺人』 よりも、楽しく読むことができました。
 今回は連続殺人ではなく、事件は一つだけですが、客全員が仮面を無理矢理つけられる、という奇妙な状況のためか、地味な印象はありません。謎解きもオーソドックスな感じで、良かったです。

 館シリーズは全10作ということなので、次作が最終作ということになりますね。どんな作品が発表されるのか、楽しみです。





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Last updated  2012.01.28 19:14:48
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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