心のポテトサラダ

2005/01/19
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2日前に、日曜日に行った「ろうそくイベント」の事を書いたが、そのとき印象に残ったのが、中学生ボランティアの子が一心にろうそくを立てる畝を直している姿でした。

何故印象に残ったかというと、震災当時中1だった長男が、家や店の片付けが一段落した震災3日目くらいから、午後出身の小学校に行っていたからです。
小学校は確か1週間ほど授業が出来ませんでした。
家を無くした方が避難している体育館などで、彼なりに何かを学ぶだろうと、長男が行きたいと言って来たとき、気軽に行かせました。

平常時なら、最寄の小学校に行くことに親の許可などわざわざ取りませんが、余震が毎日数度あり、家族が離れること自体躊躇する状態でした。
家内は行かないでと言っていました。

そんな時、自分の家がある程度片付いたからと、最初は興味で行ったのでしょう。
しかしその後、被災を免れた大阪の中学に1週間お休みする連絡をして、毎日数時間小学校に行っていました。
次男も一緒に行くこともあったように記憶しています。


その流れで、長男は翌年からの震災イベントのボランティアに参加するようになったと思います。
長男と日曜日に畝を直していた中学生が重なって見えました。
ボランティアの主力は、20代30代の大人です。
要所要所に立って、来られた方の誘導や流れに気を使っています。
そんな中で、自分のできることを畝直しに見つけたのでしょう。

あれから10年、神戸市や芦屋・西宮では、震災ボランティア出身の若い議員さん、県会議員さんもいます。
不祥事で残念ながら国会議員を辞されましたが、確か辻本さんもボランティア活動での活躍で、皆さんに推された方です。

国を具体的に動かすのは官僚ですが、大きな国の方針を決めるのが国会。
議員さんになるためには、議員の秘書からが多かったのですが、松下政経塾などの政治家志望の若者を受け入れる学校が出来、そこ出身者も1つの勢力ですが、ボランティア出身もこれから多くなってくるでしょう。
ボランティアで皆さんに推されるようになる為には、パフォーマンスでは無理です。
コツコツの毎日の努力が認められて、みんなに頼りにされ、議員になります。


1人のボランティアを人様のお世話に出しても、その人の分まで稼ぐ家族や周りの協力がないとできません。
明日食べるものがないのにボランティアなどできません。

今日本は、過去にないほど豊かになり、ごく普通の人が明日の心配をせずに暮らしていけます。
かつてイギリスから、赤十字・赤新月社が始まったように、国内や国際貢献できる非政府組織が日本にも生まれつつあります。
またボランティア出身政治家が、別の何かを国の中枢に注入すると思っています。


ハンガリー人の日本ナショナルチームコーチの運転手を買って出た長男、次男の大学ヨット部に入ってきたスウェーデン人の世話係をしていた次男。
英語はスクールイングリッシュに毛が生えた程度なのに、平気で「じゃあ僕がするわ」と手をあげるのが今時の子です。

新世代の方が、私より進化していると思っています。
高遠菜穂子さんのHPを覗いた。
11月にファルージャが米軍に攻撃され、ほぼ破壊された。
そこから逃げてきた市民を受け入れた村も、米軍から無差別攻撃をされているようだ。
英語のできる人を立てて、米軍に村に入らないように要請したが聞く耳持たずのようだ。
動くものみんな撃たれるらしい。

一方で、高遠さんがかんでいる学校再建プロジェクトで小学校が再建されたようだ。
たった400万円で再建され、ファルージャから逃げてきた小学生も受け入れて定員の倍近くが、机に鈴なりになって勉強しているようだ。
お金は日本からのものかもしれないが、穴を塞ぎブロックを積んだのはイラクの方。
自然に学校の備品が、近所や親から寄付されているらしい。
こんなのが一番いいんじゃないかなあ?
もらったんじゃなくって、胸をはって再建したと言える。

震災の時見た、若い子達の働きが、確実に少しづつ世界に広がっていると感じている。
NGO・NPOの主力は、20代30代。
このような法人格を取らなくても、昨年の台風被害や数年前のタンカー油流出事故、後始末に全国から駆けつけたのは、若い子たちなんだよな。

10年前では考えられなかったのではないだろうか?
彼らはまだ日本人としては先駆者です。
小さな時既に親に連れられてなどで海外を経験しているので、平気で海外にもドンドン出て行くだろう。
当然失敗の連続です。
そしてそこから何かを学んで、同じような道を目指す次の子達に伝えて、安全で永続的なノウハウを築いていくのでしょう。
その失敗のとき、私のような1世代前の人間は、「それみたことか」などと、出る杭を打ち過ぎないようにしたいものだ。

高遠さんによると、以前のイラクは、日本人自身が驚くほど親日的な国だった。
欧米に占領されなかった、アジアの国アフガニスタン・タイ・日本に対する尊敬を学校で教えられているのかもしれない。
戦後復興を成し遂げて、欧米に匹敵する経済力を作ったことも影響しているだろう。
それが、自衛隊派遣以来大きく変わり、日本人であることが危険な国になった。
でも、このような方の地道な活躍がまた親日の国に戻して行くのだろう。

このような活動は私にはできないが、若者のパワーと行動力を応援したい。
自分の仕事をしっかりやる、大げさに言えば足元の経済を安定させるのも関節的に彼らを助ける。
年上に受け入れられて育った若者は、やがて次の世代も受け入れるようになるだろう。





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Last updated  2005/01/19 08:43:31 PM
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