心のポテトサラダ

2009/01/29
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久しぶりに読んだ本の紹介です。

のですが、茂木さんの本は学術的になりすぎずとても分かりやすいので、また茂木さん本の紹介になってしまいました。

わが子に、自分がそこに意義が見つからなければ、人に合わすことを由としないマイペースを感じていました。
でもそれはむしろ、「おもろいなあ」という感じで、その観察からいろんなことを学びました。
その後、もっとすごいマイペースさんに会い、それを全く気にしない親御さんの下で矯正されずにそのまま育ち、私のような凡人には想像できないおもろい生き方をするのに驚きました。
「なりほどね」という何かを見つけたような。

マイペースさんをお持ちの親御さんには、お勧めの本です。
これ、宗教でも思想書でもなく、最新脳医学の本で、いずれ人と同じような「自己学習ロボット」の脳に搭載されるメカニズムです。


「脳を活かす勉強法」茂木健一郎 PHP研究所 ★
● 変人であることの自由が、「強化学習」の回路を暴走させる
僕はかりて、イギリスのケンブリッジ大学にある「トリニティカレッジ」で学んでいました。ケンブリッジ大学はかつてニュートンが学んだところとしても知られています。この大学の中には31のカレッジがあって、僕の通っていたトリニティカレッジはそのひとつです。
トリニティカレッジには、ありとあらゆる分野の人が所属しています。食事の際には、ハイ・テーブルに集まった教授たちが、それぞれの専門など気にも留めずに、自由に論議する姿が見られました。
そもそも自分と同じ分野の学者などは、近くには座っていません。
自分は物理学が専門で、隣は数学の専門家。その隣にはイギリス文学がいるかと思えば、その向こうは政治学、こちらは歴史学、というように「人類の知」という多様で豊かな森の中で、さまざまな活動を行っている。
各分野を代表するような研究者たちが、一緒に食事をしながら、大変高度な議論をしているのです。これは、残念ながら日本の大学ではまったく見られない光景です。
美しいチャペルのようなダイニングホールで、まったく違う分野の教授たちが、生き生きと、とても自由な論議を繰り広げている光景を見て、「ああ、この環境があるから、ノーベル賞受賞者を81人(うち、卒業生の受賞者は59人。2005年10月現在)も輩出しているのだな」とはっきりと悟りました。
トリニティカレッジの雰囲気から伝わってくる思想は、「変人であることの自由」です。
そもそも、ケンブリッジでは格好がよくてはだめなのです。パリッとしたスーツを着て歩いている人は、「あいつはどうせ普通の人だろう」とバカにされる。
逆に、穴が開いたセーターを着ている人がぼろぼろの自転車に乗って、カレッジの中をキーコキーコと走っていたりすると、みんなが「ああ、あの人はきっと偉い学者に違いない」と敬仰のまなざしを送る。

そういう場所なのです。
ではいったい、変人とはどういう人のことを差すのでしょう。実は、これも天才と同じことがいえます。変人は変人として生まれてくるのではありません。
何かの行動に対してドーパミンが大量に放出され、それによって強化学習が成立する。
このサイクルが暴走してしまい、人とは違う方向にどんどんとがってしまう。これが変人の変人たる理由なのです。
そしてトリニティカレッジの「変人であることの自由」という思想は、いうなれば「自分の好きなことをとことん追求することが許される自由」と言い換えることができます。

たとえば、ipodで有名なアップルコンピュータの創始者スティーブ・ジョブズも、マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツも、いわゆる”変人”であることがよく知られています。

● 安全基地からのチャレンジ
あなたは、人生の中で新しいことに積極的にチャレンジしていますか。
十分にチャレンジできないと感じているとか、あるいは自分が直面していることが不安でしかたがない、不確実なことは不安でしかたがないという時には、子どもの時に自分がどうだったかを思い出してみてください。
子どもの頃に直面することは、初めてのことばかりです。立つ、歩くから始まり、お金を持って買い物に行く、電車に乗る、やがて思春期を迎えれば、好きな人ができてデートをする・・・。すべてが「初めて」だったはずです。
その時、どんな気持ちでしたか。
きっと、好奇心とチャレンジする精神にあふれていたと思います。不確実性に立ち向かうことは、新しい可能性を模索することです。
ではどうして、子どもの頃は不安を乗り越えることができたのでしょうか。どうして、失敗しても、すぐに次のチャレンジに向かうことができたのでしょうか。
それは、「安全基地=セキュアベース」があったからなのです。

「安全基地」とは、何かがあった時に逃げ込める場所のことです。
外に出てさまざまなことにチャレンジし、もし失敗して傷ついたとしても、安全基地に逃げ込めばそこには自分を温かく守ってくれるものがある。
多くの子どもにとって、特に幼少期にこの安全基地となるのは「親」です。つまり、親とは、人生の中で自分ができるかどうか分からない不確実なものにチャレンジする時の基盤を確保してくれる人のこと。逆にいえば、親の役割とは子どもに安全基地を与えることにほかなりません。
しかし、注意しなければいけないのは、「安全基地」はいわゆる「過保護」や「過干渉」とは、まったく違うということ。
過保護は、子どもが自由にチャレンジすることを認めずに、あれやこれと指図をすることです。また、絶対に失敗しないような環境に置くことです。あれをやると危ない、これをやるとよくないというように、あらかじめ失敗する可能性(つまり不確実性)を封じ込めてしまった閉鎖空間の中では、脳が新しいことを学んでいけるはずがありません。
せっかく何かをしたいと思っても、「そっちじゃなくて、こっち」と、親の都合や趣味を押しつける「過干渉」も問題です。
『安全基地の役割とは、子どもがあくまでも自主的に挑戦しようとすることを、後ろからそっと支えてあげることです。一書大事なのは、見守ってあげること、見てあげること。見てあげることこそが、安全基地のもっとも大切な要素なのです。』





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Last updated  2009/01/29 05:50:35 PM
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のりまき@ Re[1]:引越し の巻(06/10) ものぐさ父さん 日記の内容変化もあり、…
ものぐさ父 @ Re:引越し の巻(06/10) いつの間にか、お引っ越しされていたので…
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のりまきターボ @ Re[1]:引越し の巻(06/10) モアイ2463さん こちらこそ、長い間あり…

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