能登の手染め日記
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
草木染めは難しそうなイメージがあるけれど、同じ条件であれば誰でもが同じ色に染めることができる。私と同じ方法で染めれば、初めての人でも誰でもが同じ色に染まる(^^身近な自然を使って楽しむこと、誰でもが同じく美しい色を染められるのは楽しいものだ。趣味の教室は楽しい~♪しかし、それを商品にする場合は意味が違ってくる。草木染めの販売を始めた頃「色褪せした」という声を聞いて、全て回収したことがある。色によっては光に弱く退色するものもある。摩擦で他の布に色移りするものもある。染め方にも因るし、色素自体が良くない場合もある。趣味で染めて身内や知人に売る場合は、買う方も共に理解して買ってもらえる。だが、不特定の人に売る場合は別だ。デパートや通販で買ってもらう場合や販売店経由では、作り手と売り手の責任が問われる。私の工房の今の最大の課題は、草木染めの色の「耐光堅牢度」と「耐摩堅牢度」を高めることだ。通販や百貨店の要望する基準値は化学染料で染めた堅牢度と同じような程度を求められる・・・ムリです・・・と言えば、そこで終わる。商取引も、そこで終わる(^^;専門の書物に堅牢と書いてあるとか実際に使用した範囲で大丈夫、等という説明をしても無駄だ。基準を通るのは工業試験場の試験結果であったり、専門の第3者検査機関による検査結果だけだ。石川県工業試験場で試験された草木染め。3級以下の内容もあるし3級より上の試験結果もある。化学染料の基準は自然の草木染めには当てはまらない、などという人もいるが、その理由が分からない。自然という名の隠れ蓑を着せて、責任の逃げ道を作っただけに思われる。それが販売店の検査基準を通らなければ採用されないだけ。・・・分かりやすくて良い(^^草木染めでも、光や摩擦に対する堅牢度はある程度までは高めることが出来る。もちろん、全てが可能とは思わないが、良い染料を採れる植物を選び良い染め方をする。そうした工夫を重ね手間を惜しまなければ検査基準をクリアして実用に耐えられる内容に染め上げることは出来る。ちなみに染料の販売店は「この植物は、こういう色に染まります」として売っているが、堅牢度を保証しているわけではない(^^;堅牢と表示されている有名なコチニール(ウチワサボテンにつく貝殻虫)なども、美しい紫やピンク色はビックリするほど耐光堅牢度が悪い(笑単に自然のものだから良いとか、人工的なものだからとか化学的な物質だから云々のイメージではなく、裏づけデータを明確に提示する、そうしたことも作り手の人間の責任ある姿勢だと思う。自然であろうが人工であろうが、使う人が良いと思えるクオリティの染めをしていきたい。(^^▼能登の手の日々 カテゴリー ●全て ●日々 ●街中ギャラリー ●染色 ●能登、そして、この町 ●絵・美術について ●CG ●食べもの ▼能登の手の作品集 (写真・CG) ▼リンク ●ようこそNotoNote オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。 ▼お気に入り ブログ・その他 ●Water-Colour ひろろdecさん ●紅の水絵日記 M-Crimsonさん ●MoMo太郎日記 MoMo太郎009さん ●Kleine Erfrischung kamoppieさん ●考え事ほか vissel-篤胤さん ●地元力向上委員会 hanami73さん ●今日の空 つるまる5さん ●Que sera sera 五右衛門0563さん ●染工房えむ koubou-mさん ●バンブーおじさん奮闘記 幸達さん ●てんてん日記 もえぎさん染色の専門サイト★能登の手へのメール
Dec 1, 2014
コメント(2)