能登の手染め日記

能登の手染め日記

Oct 7, 2016
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カテゴリ: 染色
集落のお婆ちゃんたちと一緒に草木染め教室を20年近く続けてきた原点は、きっと限界芸術の中にある喜びのエネルギーだったんだと思う(^^ そのエネルギーは、更に次の一枚を染めさせる力になった。

草木染めの絞りの魅力は括りと絞りの糸を解くときの緊張感

不安と期待の入り混じった瞬間には、子どものように歓声をあげて喜ぶこともある。手絞りで美しい表現ができたとき、皆が「喜んだ心に、何かの素があった」。


60歳から80歳越えた生徒さんの合同制作 草木染めの四季


教えるほうも教室で学び考えてミスを乗り越えて染めも絞りも改良した。

染めの裾野が広がった教室は地区の活動になり他の町からの参加者も受け入れて、絞りの工夫や染めの改良を重ねる実験場でもあり、発表の場になった。限界芸術は生活文化のなかにある。限界芸術にも生活文化にも、質の違いはあるがレベルの高低を争うことはない。人の心の夫々の喜びの大きさは、比べられるものではない。

かつては文化をレベルの高低という基準の比較で評価した時代もあったようだ。だが、今の時代の文化は価値観の違いも認める。多種多様な生き方を認め「人々が暮らしていく中で、ある価値観を、集団で共有し、長期間にわたって、活動し続けることによって生み出されるもの」になっている。

それが支えられるものは、それぞれの日常の暮らしだ。きっと生活と芸術の境界線にある「喜びを感じられるモノゴトに、ときめく心」なのだと思う。それは、どこに暮らしていても、こんな限界集落に暮らしていても得られるものだ。

限界集落に暮らして限界芸術かぁ・・・そんなオチ?違う違う、ネタじゃない(--;
限界芸術でもアートでも文化でも・・・なんでも良い (^^

お楽しみでも苦しみでも悩みであっても何でも「喜びを感じられるモノゴトに、ときめく心」があれば、この先の老後も生きていけるような気がする(笑

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Last updated  Oct 7, 2016 04:14:44 PM
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