仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.02.04
XML
テーマ: ニュース(100304)
カテゴリ: 東北
高橋喜平さんが2月1日亡くなったとの報道がありました。
 ■ 岩手日報のニュース (2月2日)

小学校を岩手で過ごした私には、雪の結晶の研究などで有名な「雪のおじさん」というイメージがあります。岩手っ子なら誰でも知っている?はず。

後年宮城県に来てからは、本間知事時代に「東北学おこし」運動の一環で宮城県が企画編集して河北新報社が発行した「東北学文庫」に執筆があったのを読んで、ああ健在なのだなと思っていました。その何年か前には、『総門谷』などで著名となっていた盛岡の高橋克彦さんが、親戚だということを何かで読みました。

今私は、その『東北学文庫2 風土に見る東北のかたち』(平成4年)を本棚の奥から取り出して読んでいます。「雪の造形-冬の楽園-」というエッセーですが、雪のさまざまで豊かな造形について、そして著者がどう関わってきたか、さらにそんな雪を敵ではなく味方として生きてきたんだ、という郷土愛が、伝わってきます。

地域づくりに携わっていると、「利雪」「克雪」などというキーワードが踊った頃もありましたが、高橋さんの研究や考え方が、雪国東北のマイナスイメージを転換する精神論的な柱だったように感じます。

沢内村(現在は西和賀町)出身で、雪国文化研究所を主宰。

沢内村にも私は強い印象があります。豪雪地帯の山村なのに、住宅のつくりが豪雪に対応していないため冬季に家の中の空気が悪くなり、健康に良くない。もとより医療サービスも良くこともあって、乳幼児だったか高齢者だったか死亡率が最悪だった。そこで生活全般を改善する取組をはじめ、老人医療費無料化、住民全員の健康チェックなどに取り組んで成果をだした(この辺おぼろげな記憶で、正確でありません)。



昨年の初夏に花巻の新鉛温泉(愛隣館)に行きました。宮沢賢治の童話に出てくるナメトコ山が豊沢湖の奥に発見されたとかいう新聞記事がロビーに掲げてありました。沢内はそれよりもさらに奥まった奥羽山脈の山あいです。

一度思い浮かぶと、あれこれ勝手に風景が頭の中に浮かんでしまい、訪れたい思いがなかなか頭を離れません。

仙台も明朝、じゃなくて今日の朝は、ずいぶんと冷え込んできたようです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.02.04 03:58:21
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re:仙台「6時ジャスコ前」の今むかし(11/14) 仙台フォーラスは来月3月から長期休業。再…
クルック@ Re:黒石寺蘇民祭を考える(02/18) ん~とても担い手不足には見えませんけどネ…
おだずまジャーナル @ Re:小僧街道踏切(大崎市岩出山)(12/11) 1月15日のOH!バンデスで、不動水神社の小…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: