仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.06.21
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カテゴリ: 東北
第6回全国藩校サミットが鶴岡で23、24の両日開催される。酒井家当主の酒井忠久致道博物館長が実行委員長だ。(荘内日報の 情報

藩校サミットは、藩校の果たした役割や意義、精神、学問を再認識しながら伝統文化を継承し、今後の教育や文化に生かしていこうと、これまで湯島聖堂(東京都)や会津藩の日新館(福島県)、多久藩の東原庠舎(とうげんしょうしゃ)(佐賀県)、高梁藩の有終館(岡山県)、高遠藩の進徳館(長野県)で開かれてきた。サミット第2回が日新館ゆかりの会津若松市で開催されている。

今回の東北関係参加藩校は、3県から以下の通り。

致道館(庄内藩、山形県鶴岡市)
里仁館(庄内松山藩、山形県酒田市)
養正館(天童藩、山形県天童市)
興譲館(米沢藩、山形県米沢市)
明倫堂(新庄藩、山形県新庄市)

養賢堂(仙台藩、宮城県仙台市)
日新館(会津藩、福島県会津若松市)
養老館(守山藩、福島県郡山市)
立教館(白河藩、福島県白河市)

致道館( 解説 )は建物が現存する東北唯一の藩校。庄内藩中興の英主である第9代藩主の酒井忠徳(ただあり)公が、藩士士風頽廃(しふうたいはい)を憂い、藩士子弟の教育と役人の養成を目的に1805(文化2)年2月に開校。徂徠学を漢学に取り入れ、自学自習を教育方針とした。

また、里仁館は、支藩の庄内松山藩(旧松山町)に1869年に創設された。これら2つの藩校によって養われた教育の伝統は、人づくりの教育を重んずる庄内の風土となって廃校後も受け継がれている。

鶴岡での開催は、まさに藩校サミット開催に相応しい。当日は「藩校教育を今に生かす」と題したパネルディスカッションが致道館向かいの文化会館で行われ、徳川恒孝氏(徳川宗家第18代当主)や宗像精日新館館長、植松芳平里仁館館長、富樫恒文鶴岡市立朝暘第一小学校校長などが出演される。

時間があれば、鶴岡に行って先達の人づくりの気概に触れ、また初夏の鶴岡の文化に触れて、庄内の沈潜の風に吹かれて来たいところだ。

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最終更新日  2007.06.21 01:03:01
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