仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.03.19
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カテゴリ: 東北
先日記事にしたが、山形県における台湾からの観光客誘客戦略について若干調べてみた。

■関連する過去の記事
山形県の海外観光客が7万人突破 (09年3月17日)
東北を訪れる国際観光客 (08年8月29日)
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昨年8月、台湾の旅行代理店が初めてフラワー長井線での遊覧を組み込み、第1陣の一行27人が車窓からの田園風景を楽しんだ。このツアーは、日本の原風景や文化に触れる企画で、東北地方を4泊5日で巡る。長井線での小旅行は、車窓からの魅力的な風景に加え、人気の方言ガイド朝倉さんが、視察業務で乗り合わせた旅行代理店社員の目に留まり、組み込まれることになった。この日の一行は、高畠町でブドウ狩りの後、長井線に乗り込み、車内では、朝倉さん手作りの中国語の案内板を指さして説明。「言葉は通じなくても、分かってもらえたんじゃないかな」と朝倉さん。観光客は、乗り合わせた地元の人と話をしたり、楽しそうに写真を撮ったりしながら約20分間、にぎやかにローカル電車の旅を満喫。(8月13日の山形新聞の記事から当ジャーナルまとめ)

山形県内で、シンガポール超人気女優(ルイ・オンさん)演じるテレビドラマのロケが行われる。ロケ隊は福島県を経て県内入り、1月8日からフラワー長井線、天童温泉、銀山温泉、最上川舟下り、湯野浜温泉などで撮影の予定。長井線は「スウィングガールズ」など多くの映画やテレビドラマのロケ地となったが、海外からのロケは初。山形鉄道としても、乗客数減少に歯止めをかけようと観光客誘致に力を入れており、08年8月からは台湾の団体客も定期的に利用、その数は12月末までに900人を超えている。台湾の観光客のお目当ての多くは、「おしん」の古里というもの。山形鉄道では、ドラマ効果でシンガポールからの団体観光客にも期待している。(12月29日の山形新聞の記事から同上)


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ところで、 山形県公式サイト によると、外客誘致法に基づく外客来訪促進計画があり、この計画によって、国際観光推進機構(JNTO)による重点的な海外での宣伝が行われ、また、観光振興のための民間活動の支援や、ホテルの税制特例が適用されるのだそうだ。

エッそんな制度、当ジャーナルは知りませんでした。外客誘致法、正確には、外国人観光客の来訪地域の整備等の促進による国際観光の振興に関する法律(平成9年)というそうだが、これに基づくこの外客来訪促進計画は、実は、栃木、福島、山形、宮城の4県にまたがる。昨年3月に一部変更について大臣の同意を得たそうだ。

宮城県のサイト にも、出ていた。区域は79市町村。宮城県の場合は、仙台市を中心に、松島、蔵王をカバーしている。大崎市が入っているのは、鳴子が念頭か。観光ルートも示されている。

そして、この外客来訪促進計画とは、 JNTOのサイト によると、全国に16あるようだ。これによると、多様な地域への外国人観光客の来訪を促進するため、優れた観光資源を有する地域と宿泊拠点からなる地域をネットワーク化し、訪日外国人旅行者(外国人観光客)が3~5泊程度できる観光ルートを備えた広域的な地域が「外客来訪促進地域」で、「国際観光テーマ地区」と通称されている、とのこと。

結局、全国すべての都道府県が、この16地区に組み込まれているもののようだ。





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最終更新日  2009.03.19 06:04:53
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