仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.10.19
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カテゴリ: 宮城
多賀城にある歌枕「末の松山」は、貞観津波(869年)が襲った際にここまでは津波が届かなかったとされる。

契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
(清原元輔)

貞観の津波と関連してこの和歌に出てくる末の松山が多賀城だと、初めに知らしめたのは、『地名辞書』を著した吉田東伍であった。

東日本大震災では末の松山は奇跡的に津波を免れている。すぐ下の守り役の家の塀には、津波の跡が線になって残っているが、少し上に立つ松までは届かなかった。ここから10メートル足らず〔おだずま注:100メートル足らずと言うべきか〕にある沖の石などが標高2メートル位なのに比較して数メートル程度小高い。

波が越すことがあり得ないという和歌の伝説を知っていたことから、地震の後すぐこの高台に避難して助かった人もあった。

太宰幸子『地名に込められた伝言 災害・崩壊・津波地名解』彩流社、2013年

■関連する過去の記事
末の松山・沖の石
かなり古い時代の岩 沖の石 (2011年11月27日)





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最終更新日  2013.10.19 11:47:00
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