おいしい　千葉　～ponの食べある記～

Calendar

工事中

(0)

カツレツ　モンペリエ　～リタイアメントプログラムの一環としての縮小と授受側としての寂寥と～

(2)

テーマ：今日のランチ(40306)

カテゴリ：市原市　洋食

その店が取りこわされ、やがて同じ場所にビルが立ちあがった。「魚民」と「白木屋」が入ったそのビルの片隅に、申し訳なさそうに店を構えているのが、あのときの店「モンペリエ」である。土地活用の一環で、貸借権貸なのか、等価交換なのかよく知らないが、とにかく悠々自適な経営になったことは間違いない。

しばらくぶりで寄ってみることにした。こじんまりの典型のような店内。夫婦二人だけできりもりしているらしい。ランチ用メニューは常時２種類。きょうは（Ａ）ほうれん草入りスパゲティグラタンと（Ｂ）ポーランド風カツレツだった。Ｂのほうにした。

スープがやってくる。コーンクリーム仕立てで味がかなり濃い。程なくして、セットの残りがやってきた。カツの表面には、しんなり細かいパン粉がつき、バジル、パセリ、ピメント、チーズなどが散りばめられている。それを焼くようにして揚げたポークカツレツで、どこがポーランドなのかはあえて訊かなかった。

ソースはケチャップをアレンジしたオーソドックスなもので、それをべったり塗りながらいただく。高価なとんかつの繊細さは望むべくもないが、元々そういう類の一品ではない。これも下味が十分につけられているのか、濃厚な味がまとわりついてくる。ひと汗かいた人の昼食としては良いのかも知れない。そこそこのボリュームがあるので、男性でも不満はないだろう。

メニューを読みすすめていると、ケーキは全廃されていた。この規模で自家製ケーキなど出すはずがないのは分かっていたが。なぜか、無性にさみしかった。あのとき１０種類ほどをプレートにのせてきて（どれにいたしますか）と腰をかがめて、たずねてくれたウェイトレスさんはどこに行ってしまったのか。１５年ほど前の自分は、どこに潜りこんでしまったのか。あのときのゆっくりした時間の流れや窓外を流れる人々の姿は、跡形もなくどこに消え去ってしまったのか…。

厨房のほうでは、中の機器の入れかえでもあるのか、業者が入りこんでサイズを計りはじめていた。

「モンペリエ」
住　　所：市原市姉崎６６３
アクセス：姉崎陸橋そば　Ｐ無　　　　　
電話番号：０４３６－６６－３０９１
営業時間：１１：３０－１４：００
　　　　　　１７：００－２０：４５
定　　休：水曜日/
客　　席：カウンター５席/テーブル３卓/
利用種別：個人向き/少人数向き/女性向き/ファミリー向き/
メニュー：（昼）本日のランチ８２０（その日によって値段異なる）/ドリンク２００/　　　　　
　　　　　（昼・夜）レディスコース２８００/ディナーコース３８００/
　　　　　　ハンバーグ６８０/豚ロースの生姜焼８８０/豚ロースの衣焼８５０/
　　　　　　若鶏の唐揚８８０/若鶏のガーリック焼８８０/ビーフシチュー１３８０/
　　　　　　ビーフストロガノフ１３８０/仔牛のステーキ１４８０/
　　　　　　仔牛のカツレツ１３８０/サーロインステーキ２８００/
　　　　　　牛ヒレ肉のペッパーステーキ２８００/
　　　　　　本日のスープ６００/車えびのフライ１２８０/生鮭の網焼orフライ７８０/
　　　　　　伊勢海老のソースアメリカン１４８０/舌平目のムニエル１３８０/
　　　　　　キノコと野菜のスパゲティ７８０/スパゲティカルソ８８０/
　　　　　　海老と野菜のピラフ７８０/ミックスピザ８５０/ミックスサンド６５０/
　　　　　　アメリカンクラブサンド９８０/トマトサラダ６８０/季節のサラダ７００/
　　　　　　大根と帆立のサラダ７８０/モンペリエおまかせサラダ８８０/
　　　　　　パン２００/ライス２００/トースト３５０/バニラアイス３５０/
　　　　　　グラスワイン４００/ビール６００/生ビール６５０/ウイスキー６００/
　　　　　　日本酒４００/コーヒー４００/紅茶４００/クリームソーダ４００/
　　　　　　コーヒーフロート４００/オレンジジュース４２０/ミックスジュース４２０/
　　　　　　セット（スープ・サラダ・ライスorパン・デザート・コーヒーor紅茶）７００/
評　　価：☆☆☆☆

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう