おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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アンドー@ Re:肉まん アンドー(11/08) ポン様 お世話になります。 お陰さまで頑…
2006.12.03
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カテゴリ: 空に刻まれた言葉


人が生き続けるかぎり、恋愛をテーマにした作品は表現され、発表されつづけるだろう。しかしそれは、ただの自己満足にしかならないだろう。私もその自己満足のために、つらつら並べてみようかと思う。

観覧車

「恋愛 63景」

愛が好き それにもまして百段も越え格段に君が大好き

泣いちゃってしまった窓辺腕を噛む 君の青春知りたくなる夜

「かわいい」も彼女きざめば特濃な栄養わたる尻尾まで餡

電車ドア淡くもたれる君ひとり 射しゆれる陽に森林浴の目

「きょうは変」当然じゃない 今恋のテーマを生で生きているから

あひるボートのペダルデュエットで踏みながら 明日の考えごとをしている

寄せ書きに覚悟染まった別れみる「どうかいつまでも…」はしゃぎ上手が

どちらかが好きというまで遠回り その間に壊れ あとでも壊れ

しんとした気持ちに透ける ボクに求め託そうとした歌おもう宵

ていねいに記憶でくるむやさしさを ほつれたうぶ毛一本ほども

最上と最悪はいつも電話から 手紙はいつも並だけを乗せ

ざぶざぶと君を愛した想いだけ封して一人でも生きてみせるよ

夕食後きょう2本目の無地ネクタイ カラ元気まで着替えてしまう

万一のいいわけに地下フロアから ぎこちなく馴れている足取り

密室の小粒なボタン押す2指 爪の色つや刺すふうに見る

靴音まで吸いこみそうな静寂の回廊黙する足早二つ

ドアかわす仕種に重ね彼女の前にも回りこみ 即抱き寄せる

ミラー前 抱きとめる肩フォトふうに 大切な軟化全面に読む

あとさきなくディナー色した破調音 ピアノピン締めあげる放埓

一方位の凍れる青い街上が無心にあかるむさま見届ける

見送ったあともう部屋にもどる気もせず 街を新しくぶらつく

少なくとも嫌われるためにつく嘘はないと自分を無理になぐさめ

「…かと言って自分のほうからあれこれと要望なんてできないでしょう」

「恥をかくのはもう二度といや。私から熱くなったりすることはないの」

甘い顔されるとすぐにとろけ出すオトコに幻滅している彼女

「妬いてるの?」足元のゴミその人と関係あるとは限らないじゃない

酔っているつもりの覚悟肩つかむ 寄るとしっかり素面で目あけ

抱くときも毎回+-を確かめてしまう電池交換

「好きだよ」と放ったぶんだけ受けるよう 女房でもない女のノイズ

風邪ひいたあいつのためにふじを剥く 小音サクッと膝元にのる

アップルパイ180度ずつ食す ラーメン桂花の話しながら

ティーバッグ沈めたままやる素の紅茶のような二人の生活会話

仲のいい姿がしきり老夫婦 会うと彼女も腕くりよせる

同じ段エスカレーター見も知らぬ奴とならんで平気な彼女

今日はもうピアノを聞かずに過ごしたいといわれ一人で公園に行く

「見え見えよ。あなたがグズグズ言うときはアレかアッチのどっちかだから」

同居して裏庭にみる 家電品カタログに写りこまぬコード

夜路地に突っこんだまま果て知らず いいわけ二種類つぶやく素面

彼女さえその場に応ず功利性体得してる 一人で寝るか

本当は甘えたいのに責めることしか出来ぬ今 自分にさえも

揺れちがう二人のグラフ 東海道本線と新幹線みたい

豪雨なか飛び出していくわれ片身 全果実から見放されたよう

人二人あれば力学 CM内には流れないニュース速報

共存をちかった先が共犯か 終わってみると薔薇の些事と喪

愛な癖 ボールペンやら消しゴムを端まで使いきったことない

いつかしら鼻水すすりながらリンゴ剥くわれがいて イヤなバーモント

「廃」という字を書いてみる 病だれをかぶせてしまう 雨の夜ポツリ

指節のバンドエイドを口でむく ガーゼの血見る くまなく一人

たまらなさ放つ相手は風呂タイル ひとり暮らしの処理下手上手

あてのない愛をサカナに向きあって 咲かない愛の夜話のみつづく

甘笑顔「私ほんとに行こうかな」連れ子の輪連れ寄りくる半歩

「若い子といくら遊んだってそんなもの遊んだ内にも入りゃしないわ」

十月の夕陽にぬくむ赤ボクロ 手ざわりの秋 季語より暑く

<劇中劇>にならって読めば<生中死>二重まぶたの隙までしなう

「あなたの子」と皮肉さされた子を連れて近くを回る 小指にぎられ

「別れるなら徹底的に憎悪しあうべき」という友にそっとうなずく

人なんて戻さないまま終わるだけ 貸したフィッシャー借りたギャツビー

ぶつかった当事者ら消え現場には長くざらつくガラス砕片

ある意味で恋など一度もしてないと言えなくもない バラード知らず

たぶんみな至上の残酷でも出来る 普通の愛に安らうかぎり

透明な悲しみ生理たたえおくシステムと知り さらに愛しむ

言うとおり動くはずないものをさえ 制圧できるという幻想を

人事億どれも星には瑣末事 つくせよ両性 (たがい) なぐさみレモン





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Last updated  2006.12.07 15:08:56
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