おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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ステーキハウスと寿司屋のカウンター席というのは、コンサートでいうＳ席なのだろうが。私は、好んで座ろうとは思わない。板さんとの即時即妙のやりとりとか、本当に楽しいのだが。ガラスケースの前に直に（あるいか笹の葉仕様で）握りが置かれるのが、こちらの食のリズムに合致しない。

出されてすぐに食べるのがベストには違いない。しかし、画像の絵面とかに気を配っている自分としては、全品そろってからその絵を撮影したいのだ。目の前に来た品物に手を出さないようすをみて、よく（食べないんですか）と訊かれる。仕方なくこちらも、ＨＰ・ブログうんぬんのことを持ち出す羽目となる。板さんが納得して、ちょっとした作業中断を無事再開するまでの空気がかったるいとでも言ったらいいのか。

このお店でもそれを言って、はじめてやっとこの店の客の一員、一人前の客に列することができたような気がした。店の人の顔が一様にゆるむ。

さすが特上クラスか。玉子焼、くらげの和え物、玉子羹のおつまみ類が別の小箱でやってくる。肝心の握りのほうのメンバーは、赤貝、いか、穴子、甘海老、うに、かんぱち、大とろ、ねぎとろ巻と、豪奢極まりないオールスターキャスト。

穴子のツメがこってり濃厚。赤貝がしこしこ。何を行っても文句なく旨い。鮮度のすばらしさを物語るような光沢加減で、ネタの表面が輝いている。これ以上はありえない瞬鮮な湿潤さで、それは口の中を攻撃してくる。同じように旨味を味わうために湿潤された舌が、それを１２０％の吸収率で汲み取ろうとする。

水気ある惑星の上での、水気７割の生命体が味わう水気７割なる生命体の一部。その至福・愉悦を思う存分楽しむ。

漁師町だった頃のこの町のようすなどを聞いた。このあたりの寿司屋のはしりの１番か２番か。老舗中の老舗らしい。それでいて少しも気負ったところがない。カウンターのＳ席でも、十二分にくつろいで食べることができた。

昼も夜も同一メニューとなっている。この辺の個人店にしては珍しく、自前の駐車場を持っている。これは食べ歩きをする身にとってはしごくありがたく、ポイントが高い。

「仲寿司」
住　　所：浦安市当代島１ー６－２９
アクセス：東京メトロ浦安駅近く　６号の１本川寄りの通り沿い　Ｐ（５台）
電話番号：０４７－３７０－８９８９/
営業時間：１１：００－１４：００/１７：００－２３：００/
定　　休：水曜日/
客　　席：カウンター１２席/小上がり２卓/座敷あり（３０人規模まで）/
利用種別：個人向き/少人数向き/グループ向き/家族向き/宴会向き/
メニュー：（握り）
　　　　　並１０００/上１５００/特上２５００/特寿３０００/とろ３０００/
　　　　　お子様１０００/お子様（いくら入）１２００/
　　　　（ちらし寿司）
　　　　　並１０００/上１５００/特上２５００/特寿ちらし３０００/
　　　　　鉄火丼１０００/上鉄火丼３０００/いくら丼２５００/
　　　　（単品）
　　　　　刺身盛合せ２５００～/ばくだん１５００/とろ納豆５００/うにいか１２００/
　　　　　いくらおろし８００/なめろう８００/小柱おろし７００/海鮮サラダ８００/
　　　　　茶碗蒸５００/酢の物７００/玉子焼６００/新香５００/穴子焼(小)１０００/
　　　　　穴子焼(大)１５００/毛がに(中)３０００/毛がに(大)４０００/げそ焼５００/
　　　　　煮はまぐり焼１５００/かま焼５００/さざえ壷焼１０００/いかわた焼４００/
　　　　（飲物）
　　　　　生(大)８００/(中)６００/(小)４００/瓶ビール５００/菊水７００/
　　　　　ワイン「魚河岸」１０００/ソフトドリンク各種２００/
　　　　（宴会料理）
　　　　　５０００～
評　　価：☆☆☆☆
　　　　　（味４．５/量３．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）

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