
花柳さんとの出会いは、2006年11月10日・紀尾井小ホールで披露された、創作舞踊「 媼(おうな)」(平成18年度文化庁芸術祭参加公演)の取材旅行に同行した時からであった。
あれからもう約7年・・・島根県の出雲・富士山の麓・青森県の大間など、ご一緒した各地の場面場面が、今でも走馬灯のように鮮やかに思い出される。
☆関連記事・・・ 2006年11月12日・《ありがとうございます》

この度の奉納舞では、かつて花柳さんから注文を受けて制作した自作の造形を使用するとの話を伺っていたこともあり、真に喜ばしく光栄なことだと思い、演舞をとても楽しみにしていた。
その『五十鈴(いすず)』と名付けた造形は、舞姫御一行が奉納舞台への出入りの際に使用されていた。その造形の中には「鈴」が入れてあり、「アワの歌」を奏上しつつ振られた『五十鈴』は涼やかな音色を奏でて、しっかりとその御役を果たしていたようだ。
その造形を撮影した写真が「中の画像」で、中央の花柳さんの前と後を歩む二人の御方の左手には、陰と陽の二種類の『五十鈴』が抱き合わせて持たれている。
この「下の画像」が、陰陽二種の『五十鈴』を映したものである。
☆関連記事・・・ 2007年09月20日・《「五十鈴」の陰陽 》
思い返せば2008年1月、この鈴入りの造形に『五十鈴』と名付けて時を経ず、伊勢神宮(内宮)の正式参拝の誘いを受けて参加し、小雪舞い散る早朝に五十鈴川での禊を体験することに・・・。(※関連記事⇒ リンク
)
そして、この度は伊勢神宮(外宮)の奉納舞台にて、美しき舞姫の演舞に華を添える『五十鈴』と成り得たことに、有り難き幸せを噛み締める今日この頃である。
平成25年3月、第62回式年遷宮の御年に「お伊勢参り」を無事に果たすことができ、感慨一入の思いを胸に17日午後5時の閉会式・・・名残惜しくも当日中に愛知県は「尾張瀬戸」に向かうべく一人車を走らせた。
PR
サイド自由欄