真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年10月19日
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夕暮れの東南東に拡がる雲海に浮かぶ「島」のような山脈を見ていると・・・なるほど「雲海」とは良く言ったものだなあ・・・と感心し、また納得したところである。

加えて、一刻一刻と変化していく美しき天空のグラデーションも、浮上する山脈の「島」を際立たせていた。

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次に「中の画像」は、「秋分の日」が近いことから、ほぼ真西の雲海に沈む夕日を撮影したものである。

その地平線とも水平線とも違う、この言わば「雲海線(空と雲海とが接して見える平らな線)」に隠れていく太陽は、天候に恵まれた高山の山上部でしか見ることのできない醍醐味だといえよう。

ちなみに、画面左側のゴツゴツとした外輪山の、その向こう側の雲海にかすかに浮かぶ山脈が「白山連峰」である。


当日の9月20日、私を含めて山頂にすぐ近い山小屋に宿泊した約30名の方々は、おそらく皆でこの神々しき「日の入」を堪能されたことであろう。

いつものように日没後も私は、健康に良いとされる「緑の光」が含まれるようになる黄昏の西の空を、周囲が少し暗くなるまで眺めていた。

そうして、一旦は山小屋に戻ろうと後ろを振り向いたその時、東方の地平線から大きな「月」が昇りはじめた、まさにその瞬間に遭遇したのであった。



その紺地に白銀色の、まるで絵に描いたような真ん丸の月(月齢14.6)は、前日の「仲秋の名月」よりも、より名月らしい「満月」だったし、山頂から遥拝する光に満ち満ちた「月」は格別であった。

西方の日没から暫くして、東方の山脈より昇る「十六夜の月」を映したのが「下の画像」である。

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西方の「日の入」と東方の「月の出」の絶景を、存分に堪能して山小屋に戻った私は、一番最後に飛び込みの宿泊の手続きをしたにもかかわらず、毎年一回は御嶽山に登ると言われていた古老の宿泊者の助言で、沸いたばかりだという山小屋の主人の案内で一番風呂に入らせて貰った。

おそらく3,000m越えの宿泊施設で、一般客が入浴できる最も標高の高い湯船であろう。湯加減も良く、高所で冷えた体をすぐに温めることができ、また頑張ってきた足腰が温浴に癒された。

ちなみに風呂の湯水を含めて、この山小屋で使用する水は、山頂に一番近い「二の池(標高2,905m)」から汲んでいるそうだ。・・・この水がまた、すこぶる美味いのである。・・・

湯から上ると夕食タイム、先ほどの70歳越えの古老に感謝の言葉を伝えて、その古老の付添人を含めた3人での会話が弾んだ。その燻し銀の矍鑠とした古老は地元の方で、年毎の登山の際には必ず酒を嗜みつつ登られるそうで、途中でリタイア寸前だった私としては、びっくり仰天したことを覚えている。

私はその古老に(前回の日記にも書いたが)・・・修験道に伝わる「一立、二富士、三白山」という「三大霊山」の言い習わしは、この御嶽山山頂で謳われたのが始まりではないか・・・と話してみると、・・・それは初めて聞いたが、有り得る話だ・・・と、しきりに何度も頷かれていたのが印象に残った。私も自説が認めれたような気がして嬉しかった。


ひとしきり会話を楽しんだ後、私は一人でまた山頂に駆け登って、今度は夜空に輝く天空の星々を堪能した。

まず「北斗七星」の配置から「北極星」を見つけて「カシオペア」を確認、そして満天の空に広がる北天の星々から周囲の星々を仰ぎ見て、改めて御嶽山登拝の感動と歓びを噛み締めた次第である。

そして、翌日の朝は・・・御来光・・・と山小屋に戻り、期待を胸に床に就いた。

つづく





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最終更新日  2013年10月19日 20時37分31秒


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