真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2014年01月07日
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山口市三ノ宮に鎮座する当社は、かつては(旧)吉敷郡(現・山口市の椹野川流域)の総鎮守にして、同郡域では最も格式の高い神社である。

御神縁をいただき、自作の造形が奉納されたのは、新しい社殿が建造された2001年の「節分・立春大祭」の時であった。

上の画像は、当神社の拝殿を撮影したものだが、その拝殿中央の天井から吊り下げられた白い大玉が『高天原(たかあまはら)』と命名した私の作品である。

この下の画像は、その「大玉」を拡大して映したもので、参拝するといつも風に揺らいで楽しそうにしている。

吹きさらしの拝殿なので、今までに何度か台風などの影響を受けたと思うが、このスケルトンな透き通った立体は、うまい具合に風が通り抜けてくれるのか、奉納以来13年を経ても健在である。

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当神社の神主さんの話では、この「大玉」は地元の子供たちにも人気らしく、吊り下げられた初めのころは、子供から「あっ!・・・これは何?」とよく尋ねられたそうである。すると神主さんは、「これは『宇宙』だよ」と子供に答えてきたということだ。

そうか・・・神道用語の「高天原」は、標準語では「宇宙」とも解釈できるので、「なるほど!」である。そういえば、この大玉の造形を制作した当初(1998年)は、私はこれを「宇宙構造」だと認識していたことを思い出した。


ところで、この日記でも、この仁壁神社の御祭神については、天空に輝く星々との関連で何度か取り上げたことがある。改めて以下、当神社に祀られる神々と星々との関係を記しておこう。




〔 表筒男命 〕・・・オリオン座 三ツ星(ミンタカ) 
〔 中筒男命 〕・・・オリオン座 三ツ星(アルニラム)
〔 底筒男命 〕・・・オリオン座 三ツ星(アルニタク)

〔 味耜高彦根命 〕(アヂスキタカヒコネ)・・・オリオン座 ベテルギウス 
〔 下 照 姫 命 〕 (シタテルヒメ)  ・・・オリオン座 リ ゲ ル  


上記の〔筒男三神(住吉三神)〕が、オリオン座の〔三ツ星〕に対応することは、古くから伝承されており、瀬戸内は住吉系の海人族は、東方の海上から昇る三ツ星を、海上交通の安全を導く守護神として祀ってきたわけである。

そこでオリオン座の神々のお導きというか、他の二柱の神々が、同じオリオン座の二つの一等星に対応するという、まさに有り難き見識を得たのは、この「大玉」が奉納されて後、数年を経てからであった・・・。

◎参考図書の紹介⇒ 書名「古事記の宇宙論」 北沢方邦 著 平凡社新書(2004年/初版)

この書籍から得た知見により、周防国三ノ宮の「仁壁神社」の真祭神は、上記の「オリオン座」の主要五星の星々であり、当社では古よりその五つの星々を五柱の神々として連綿と祀ってきたことを、私としては今更のように何度も反芻する年始であった。 

☆関連記事 2005年07月05日 タイトル《 神社に奉納された「 大玉 」》⇒ リンク

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最終更新日  2014年01月07日 23時25分19秒


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