真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2024年12月11日
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そこで上の画像は、島根半島は最西端の「日御碕」にある当社の登山口を撮影したものだ。



この「月讀神社」の存在を知ったのは、実はこの度の出雲行脚(二泊三日)の過程だったと思う。

この連載の冒頭記事に書いたように、今回の旅路は出雲地域における 「宇佐神宮」の祭祀に纏わる古代氏族「宇佐族( ​菟狭族 ​​ )」の神跡を訪ねる意図もあったので、その最後を締め括るに相応しい聖地の参拝となった。

この「月讀神社」への参拝ルートは、なかなかに分かりづらく往生したが、冒頭画像に映る当社への登山口を見出すだけでも、かなりの時間を要したことを憶えている。

加えて当日は、午前中から雨模様ということもあり”雨ガッパ”を被っての登拝となった。

そこで上の画像は、登山ルートの中腹にある当社の鳥居と共に、その先に続く登山道を撮影したものだ。





そこから先が…さほどの距離ではないのだが…上に続く二枚の掲載画像のように、大ぶりのシダ類に阻まれ、しかも滑りやすい登山道が続くことから、ここでリタイアする人もいたのではないかと思われた。



旅路に持参していた登山靴で登ったことも功を奏して、雨模様にもかかわらず意外にスムーズに登ることができたのは幸運であった。そこで、この山頂部に鎮座する「月讀神社」を撮影した画像が上である。





そして上の画像は、社殿の右側にあった社名と祭神の記された木札を撮影したものだ。この木札に「末社」と記されているように、下の画像の右下にある「月讀神社」は「日御碕神社」の末社とされている。



一般に「日御碕神社」いえば、〔アマテラス〕を祀る「日沈宮」と〔スサノヲ〕を祀る「神の宮」の両社を総称しての当社の社名なのであるが、これまで記述してきたように、その末社として〔ツクヨミ〕を祀る「月讀神社」が鎮座していることから、いわゆる日本神話で「三貴子(アマテラス・ツクヨミ・スサノヲ)」とされる”三柱の神々”が揃って祀られた、かなり珍しい神社ということになるであろう。



そもそも〔ツクヨミ〕という神名が象徴する宇佐族( ​菟狭族 ​​ )は、月の動きを見て月日を数える「つきよみ(月読)」や「ひじり(日知・聖)」によって、天候や季節の移り変わりを見定める「天津暦(あまつこよみ)」を作ることが天職であった。

満月の月面に見える模様を「ウサギ」に見立て、月を「ウサギ神」として崇拝し、それで「 ​菟狭族 」と称するようになったことから、「ウサ族( ​菟狭・ 宇佐 ​​ )」の神とは「月神」となるわけである。

この見晴らしの良い展望所にて、「宇佐神宮」の神主家につながる古代の宇佐族( ​菟狭族 ​​ )が、精細な 天体観測により「天津暦」を作っていたと推理し思いを馳せると、感慨無量の心境になるのであった。

(了)






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最終更新日  2024年12月11日 01時11分06秒


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