私訳・源氏物語

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March 30, 2006
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カテゴリ: 雑感


沢田研二に、
「あなたは すっかり 疲れてしまい 生きてる ことさえ 嫌だと泣いた」という、なんだかとてもけだるく、ニヒルなメロディーの歌がありますが、どんなにステキで生活感のない女性であっても、けだるい一夜を過ごした後朝はお腹がすきますし、目を覚ませばトイレにまず行きたいものです。

人間であるかぎりはどんな人でも同じで、そこが浅ましいと思えば悲しくもありますが、人間らしさとしての平等性とでもいうのでしょうか、むしろ諧謔的なもの、あるいは生命力、「生きる」ということの本質を、そこに感じないわけにいきません。

生きるということは「観念」ではなく「現実」であり、なんだかとてもブザマなことであり、みっともないことであるようにも思います。
どんなに気取ってみても、人間は「生活」の次元でこそ生きているのであり、「生命活動」そのものから脱け出ることはできないからです。

だから私たちはそこのところをさりげなく、しかもユーモラスに暮す技術を身につけてもいいのだと思います。
「暮らしにうるおいを与える」ということが、そういうことではないでしょうか。
テーブルに花を飾る、カーテンを替えてみる、クッションを手作りする、お菓子をこしらえる、冗談を飛ばす・・・。
私たちにできる脱出作戦はこんなことがせいぜいですが、それでもこれらは斜に構えて「生きてることさえ嫌だと泣」くよりもずっと前向きですし、生きることを肯定している「清潔感」を感じさせます。
それらを厭うことなく続け、そこに喜びを味わって生きていたい、そう思っています。





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最終更新日  March 8, 2017 07:02:16 PM
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