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ある同人誌から、お誘いを受けました。ブログの中で書いてきた中の「カラス」に手を加えて原稿用紙5枚にまとめ、それを送ってみたのです。
一週間ほど過ぎて、講評が戻ってきました。
曰く「ペットや動物の話は、可愛い、可愛そうで当たり前なのですね。そこで、こういう話は、落語調で書くと面白いでしょう。」しかも「創作であっても」とあるのです。
私は「痛いところを衝かれた」と、思いました。
私が文章を書くとき、一番大切にしていることは「自分の想い」をいかにして忠実に文字で再構築するかであって、そこに「創作」という「嘘」をはめこむなど、考えたことなどありませんでした。私にとって書くことは、自分の心の中を誠実に探ることだからです。
たとえばモーツアルトの喜遊曲を聴いたとしましょう。私は「モーツアルトの音楽は、疲れる」と感じるのですが、なぜそう感じるのかを文章化しながら考え、考えながら文章化し、「私の想い」の中身というものを何度も反芻して、自分の想いにぴったりな言葉と表現を導き出そうとします。多分それが私の、子供の頃からの癖なのだと思います。
しかしエッセイストの場合には、たとえ「フィクション」が入ったとしても、読者を意識した面白い文章に仕上げることが大事、ということなのでしょう。
私の書くものはあくまで「私の想い」が中心であって、「楽しませる」という読者へのサービス精神に欠けていたかもしれない、そんなことを反省させられました。
それでも、「大変筆力がおありなので、よろしかったら」と、来年春に発行される同人誌への作品掲載を薦められたことは、とても嬉しく光栄なことには違いありません。
ブログでは、一回にせいぜい全角で600~1200字程度の文章を、楽しんで書いていましたが、同人誌では2000文字を書くことになります。
開業して4ヶ月経ち、お客様も増えつつある中で、どこまで書けるかはわかりませんが、ひらめきやきらめきのある文章を目指して、トライしてみたいと思っています。