PR
カレンダー
キーワードサーチ
私が今までに書いてきた「源氏物語の女性たち」は、
明石の上、女三宮、落葉宮、葵の上、六条御息所、花散里、紫の上、中将の君、藤壷の宮、雲居の雁、朧月夜の尚侍、朝顔の斎院、桐壷の更衣、夕顔、末摘花、空蝉、玉鬘
など17人になりました。
好きな女性もあれば眉をひそめたくなるようなタイプもあり、共感できる生き方もあれば反発を感じることもありで、作者は様々な女性をごく自然に描きわけていることに、 本当に驚くばかりです。
最近私は、女性一人ひとりについて、作者のことばを借りて一言で表現するとなれば、どの言葉がぴったりするかを考えています。
たとえば紫の上は「祈り」の人であり、明石の上は「わが心にこそあめれ」の人、夕顔は「あいだれたる」人・・・というふうに、です。
「源氏物語」は冗長なお話ではありますが、作者の一言の中には溢れる想いが籠められており、それを読者が読み取るあるいは汲み取るところに面白さがあるように思います。
ところで次回からは「真木柱」を書きたいと思っていたのですが、読んでいくうちに彼女の母親である「髭黒の前の北の方」の方が面白くなってしまったので、まず母親からはじめようと思っています。
宇治の大君@総角の巻 September 21, 2021
はかなき世@橋姫の巻 April 8, 2019
光源氏@幻の巻 August 16, 2018