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『空蝉』は、短い巻です。
老けた感じの継母・空蝉と、若々しく華やかな義理の娘・軒端荻(のきばのおぎ)
という対照的な二人を登場させ、
少年の小君を都合よく使い、嫌味を言ったり責めたり貶しめたり、
我がままし放題の光源氏が描かれています。
若い女性のたしなみや慎みのなさ、落ち着きのなさへの批判はさて置き、
きびきびと数を数える様子を『品おくれたり』品がないと見るところは、
さすがに時代の違いがあるように思いました。
空蝉と呼ばれる女性については、以前ブログ
http:///
plaza.rakuten.co.jp/ototachibana/diary/200905230000
に上げましたので、そちらもご一読ください。
ところで、帚木にもありましたが『爪はじき』が、ここにも出てきます。
このころは不吉な事や不満・嫌悪の気持を表す時に、
おはじきを爪ではじくようなしぐさ『爪はじき』を実際にしたようです。
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