私訳・源氏物語

私訳・源氏物語

PR

プロフィール

佐久耶此花4989

佐久耶此花4989

カレンダー

バックナンバー

November , 2025
October , 2025
September , 2025
August , 2025
July , 2025
June , 2025
May , 2025
April , 2025
March , 2025
February , 2025

キーワードサーチ

▼キーワード検索

March 12, 2010
XML
カテゴリ: 源氏物語

 けれども賤しい身分ではありませんし、
年をとってはいても小奇麗で、いかにも風情のある様子をしていました。

 地方での物語などをお話し申し上げます。

源氏の君は、つい『湯桁はいくつ』と、訊いてみたくお思いになるのですが、
伊予の介の後妻や娘との情事を思い出しますと、何となく気恥かしく、
御心の中でお思い出しになる事も複雑なのです。

 けれど、伊予の介のように真面目な年よりに対して源氏の君がきまり悪く思うのは、
ばかばかしくみっともないことではないでしょうか。

ほんとうにこれこそ左馬頭の諫めではないか、と思い出されますと
伊予の介が気の毒でもあり、つれない空蝉の心は癪に障るのですが、
夫の身になってみますと妻としてはあっぱれなこと、とお思いになるのです。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  March 7, 2017 07:14:33 PM
[源氏物語] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: