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世の中にはいろいろな人がいる。
泥沼の中から抜け出そうと努力しても、その方向性を間違えば報われることがない。
傍から眺めていれば分かるものの当の本人は気がつかず、
他人を羨み己の不運不幸を嘆くばかりだ。
そこに見えるのは情けない自己憐憫と、みっともない自己陶酔。
ちょっとした工夫、視点を変えてみるだけで別な人生、平安な生き方、
幸せが見えてくるはずなのに、それほど重要とも思えない自分の生き方に拘り、
頑迷なほどに執着する。
手を差し伸べて、何とか助けようと乏しい知恵を振り絞って考え、提案してみても、
本人が拒絶するなら泥沼に落ちるのを黙って見ているしか手立てはない。
どうしてこんな愚行にみすみす陥るのかと嘆いてみても何の甲斐もなく、
私は脱力感と無力感、虚無感に襲われるのだ。
こんな生き方を見ると、人間は決して平等に創られていないことを実感し、
神に製造者責任を問いたくなる。
虚しい我執のために無駄な努力を続けることは、己ばかりか周りの人たちまでを不幸に突き落とす。
そしてそのことに気づかない傲慢さと愚かしさに、私は腹が立ってならないのだ。