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友人の運転で、蓮を見に行った。
去年はちょっと遅かったようで花が少なく、しかも雨降りだったので、
今年こそはと意気込んで行ったのだが、
今度は少し早かったらしく、硬い蕾がちらほら見える程度だった。
蓮は「浮葉」といっただろうか、まず水面すれすれに一枚の葉が開く。
浮葉の光合成で栄養分を蓄えた後、複数の葉が伸びてきて水面より上に開き、
最後に花芽を付けた茎がおもむろに上がって花が咲く。
池の手入れをしていた男性に訊くと、
ここ数日の暑さでやっと蕾がふくらんだけれど、一週間ほど寒かった(!)ので
開花が遅れているのだという。
見れば伸びた葉もまだ十分開ききってはいず、
薄緑色の紙を左右から巻き込んだような、コートの前を掻き合わせたような形をしている。
そこは温泉宿の池なのだが、
去年は見かけなかった物見台やベンチなども数か所用意され、
周囲がきれいに整備されていた。
鴨やあひるまでいたし、
池のふちを歩くと赤・白・黒の大きな鯉が、口を開けてのっそりと寄って来る。
鯉のエサなるものを一袋100円で買って撒いてやると、
泥沼の中からワラワラと集まって来た。
友人は、少しずつ投げる私を横目で見て、
「あなた、ずいぶんケチくさいのね」と言いながら大盤振る舞いするので、
池の中では飛んだり跳ねたり押し合いへしあいの大騒ぎ。
しかも自分でエサをばらまいて呼び寄せたくせに、
鯉の軍団を見ては「気持ち悪ぅ・・・」とのたまうのだ。
撮った写真を後から見ると確かに魚の群れは不気味だが、
蓮の開花を電話確認して、もう一度見に行きたい。
(蓮のかわりに、赤い水連が咲いていた)
