読書の部屋からこんにちは!

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2009.06.12
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カテゴリ: 英語で読書
英語の読書は、これまでGRばかりを読んできました。GRとは、Graded Readersといって、英語学習者のためのシンプルな英語で書かれた本のことです。学習者の実力に合わせて、いろいろなレベルのものが出版されています。

今日ご紹介するこの本は、どこの書評を見てもとても評判がいい児童書です。アメリカに住む9歳の男の子Marvinのお話で、小学生向けの読み物です。レベルは、私がいつも読んでいるGRよりも少し低いくらいだったので、安心して読み始めたのですが、これがなんとも難しい!!!知らない単語ばかりが続けて出てくる出てくる・・・読んでいてもちっとも楽しくないし、ぜんぜん前に進みません。おかしいなあ、レベルは下のはずなのに・・・

でもよく考えてみたら、GRは大人の学習者のために特に書かれたもの。児童書は英語を母国語として身につけ始めた子供のためのもの。私から見て児童書が難しく感じるのは、当たり前のことでした。
分からないながらも 、「辞書をひかない」「わからないところはとばす」 という原則に忠実になんとか読み進めていくと、あら不思議。8冊シリーズを3冊読み終えたときには、かなりすらすら読めるようになっていました。単語の意味はやっぱり分からないんです。が、だんだんぼんやりとした大意がつかみとれるようになりました。


前置きが長くなったけれど、今日ご紹介したいのはシリーズ4冊目の
「Marvin Redpost Alone in His Teacher's House」です。
担任の先生が出張で一週間留守にするあいだ、イヌのWaldoの世話を頼まれたMarvin。
「なんで僕なの?」といぶかる彼に、先生は「あなたは大人だし、頼りになるから。」って答えてくれました。Marvinは誇らしさで、苦しいほどです。


飼い主恋しさから食欲をなくしてしまったWaldoにエサを食べさせるため、必死に工夫するNarvin。その涙ぐましい努力にもかかわらず、ある朝Waldoに大変なことが起こってしまったのです。
う~ん、ネタばれになってしまうので書けないのがつらいわ・・・

He did'nt know what to do.
Do something!
The words kept repeating inside his head.
Do something!
He looked at himself in the bathroom mirror and noticed for the first time
that he was crying.

ここまで読んだとき、私自身も自分が泣いていたことに初めて気づいたのでした。
息詰まる時間のMarvinの気持ち、心無いクラスメートの言葉。
わずか9歳の子供でも、その責任感や喪失感やさまざまなものに翻弄されたつらい時間。

小さな心で、小さな社会で、いろいろなものと戦っていたあの頃。それは大人が社会で経験するつらさと同じか、それ以上のものがあるんですね。


シリーズ8冊のうち、あと読んでいないのが3冊。
Marvinがどんな経験をし、成長していくのか、楽しみでなりません。
そして、全部読み終わったら、もちろん!もう一度1冊目から読み直さなくてはね。最初の頃はよくわからないまま、通り過ぎてしまいましたから。









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Last updated  2009.06.12 16:38:42
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