架空世界の放浪者ランドの「冒険日記」

2005/08/04
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新興国の台頭から一夜明けた。
力を蓄えていたようで、いくつかの既存3国の港が投資攻撃にあい陥落した。

今まで、ポルトガル対イングランド&イスパニア連合の戦いだった世界情勢が、この3国の台頭で、大きく情勢が変わるだろう。どこと手を結び、どこと戦争するか。過去のしがらみを断ち切り、新たな情勢の下、新たな政策を取っていけば、ポルトガルの未来は明るいだろう。

といっても、私は単に、ポルトガル中心のメンバー構成の30人程度の商会の代表でしかない。ポルトガル全体の政治を語るほどの者ではないが、出来る範囲で、これからもポルトガルのために、働いて行くつもりだ。

私の近くの目標は「戦列艦」に乗ることだった。
しかし、噂でしかないが、私のレベルでは到底乗れる代物ではないようだ。冒険レベル35、交易レベル0、戦闘レベル55は、極めてハードルが高い。今の私のレベルは、冒険レベル28、交易レベル40、戦闘レベル47だ。あと、冒険レベルを7つあげ、戦闘レベルを8つ上げなければいけないのだ。そのため、戦列艦という目標は持ちつつも、少し遠くの目標として設定しなおすことにした。

私は、以前から「冒険家」にあこがれていた。
ただ、「軍人」という誇りもあったので、今までは、軍人のままで「生物学」「美術」「地理学」の探索を行ってきたが、戦列艦の目標が遠ざかったので、これをきっかけに本格的に「冒険家」として活動するのもいいだろう。

本格的な冒険家として活動するには、まず、冒険家に転職しなければいけない。


「ぱんぷぅさん~、イル・ハン紹介して」
私は、ナポリの商館で悩んでいたが、とりあえず冒険者へのきっかけとして、「財宝探検家」に転職できる「発掘許可書」が取れる依頼の紹介を、リスボンにいたぱんぷぅにお願いした。考えているのなら、まず行動する。これが私の信条だからだ。

しかし、返事が帰ってこない。

「イル・ハン国の財宝」を探す依頼は、条件はそんなに厳しくないが、ほとんど依頼として出てこないことで有名なのだ。依頼を受けたいといって、簡単に受けれるものではない。また、ぱんぷぅ自身もまだ未発見の「アフリカの真の最南端」という依頼をリスボンで受けようとしていたのだ。そのため私のお願いは、スルーされたのだと思っていた。

私はしばらく商館で書き物や商品の整理をていた。そして、もう一度商会員リストをみると・・・ぱんぷぅが、チェニスにいることがわかった。そう、ぱんぷぅは、自分のやりたい事を犠牲にして、私のためにイル・ハン国の財宝の依頼を探しにきてくれたのだ。

「ぱんぷぅさん、イルハン探しにきてくれたの」
私は念のためにぱんぷぅに聞いた。
「ええ」
ぱんぷぅは、短く答える。
「おお、ありがとう~」
私はぱんぷぅの気遣いに感謝しつつ、早く商館での用事をおえて、チェニスに行こうとした。

ぱんぷぅが、チェニスでイルハンの依頼を探している途中、まったく新しい依頼が出てきた。
「む。。。どんなの?」
私は尋ねた。
「場所はナイル川みたいですねぇ。視認がある考古学の依頼だから、たぶん希少でしょう」
ぱんぷぅはいった。

「それいきたい~~~」
冒険者への転職をさっさと横に押しやり、私はぱんぷぅに新しい依頼に連れて行ってくれるよう頼んだ。
「はい~」
ぱんぷぅは快諾してくれた。

チェニスについた私は、ぱんぷぅと艦隊を組んだ。
ぱんぷぅと冒険艦隊を組むのは久しぶりだ。一時、毎日のように組んでいたのだが、ここしばらくは行き違いが多かった。私がヨーロッパにいるときは、ぱんぷぅはインドで。私がインドにいるときはぱんぷぅはヨーロッパにと言う具合だ。

冒険依頼仲介人から依頼を受ける。そうして私たちは、新たな遺跡を発掘するためにチェニスを後にした。目指すは、アレクサンドリアだ。アレクサンドリアで情報を仕入れ、カイロに向かう。カイロで話を聞いていると、だんだんと探しているものの輪郭がつかめてきた。目的地は、ナイル川中流の奥地だそうだ。ぱんぷぅに聞くと、いままでそんな場所はなかったとのこと。

私たちは胸躍らせながら、ナイル川中流の上陸地点から内陸部にはいる。なかなか、奥地への道は見つからない。やはり・・・と思ったときに、目の前にとんがり岩があった。今までの経験からここが奥地への入り口だとぱんぷぅは言った。

ナイル川中流の奥地に入ると、そこには・・・。見渡す限り、石細工の神殿が広がっていた。私たちは、「ルクソール神殿」を発見したのだ。商会の中では、一番乗りだろう。

アレクサンドリアに戻り、発見の報告を終えた私たちは、イスタンブールに向かった。イル・ハン国の財宝の依頼は、イスタンブールで多く出るとの事だからだ。しかし、目的の依頼は出ずに、「ルクソール神殿」を発見した人にしか出ない依頼が出たのだ。

私たちは、再び冒険者への転職を横にどけ、新しい依頼をこなすために、ナイル川に向かった。
初期の目的はどこにいったのやらと話しながら、2人で冒険する。もともと、冒険好きの2人なので、なんの苦にもならない。私はやはり軍人気質より冒険者気質のほうが強いのかもしれない・・・。

「ルクソール神殿」での発見を終えた私たちは、再びイスタンブールに戻ってきた。
と、そこに・・・
「イルハン国の財宝、無料で紹介します~~」
と叫んでいるイスパニア人に出会った。
本当に物事はタイミングだとおもった。やりたい事をやった後、すぐに目的の物が目の前に来るなんて。

ぱんぷぅがイスパニア人に声をかけ、私たち2人は、「イル・ハン国の財宝」の依頼の紹介を受けることができた。さあ、あとは探すだけだ。
黒海の奥に行くようだが、これもちょうどタイミングがいい。黒海の奥に2つほど新たな街が発見されたという噂を聞いていたので、ついでに街の確認もできる。
タイミングとチャンス。この2つを上手く掴み、逃さないことが、世の中を上手く渡っていくコツだろう。私とぱんぷぅはその点、上手いほうにはいるだろう。

冒険なれしたぱんぷぅと、戦闘ガレオンで護衛を務める私との艦隊に、海賊も手出しはしない。何の問題もなく、2つの新しい街、そして「イル・ハン国の財宝」を探し当てることが出来た。途中、海賊に襲われている冒険者を見るが、ポルトガル人ではないので、私は特に手出しはしなかった。ポルトガル人が襲われているのなら、それなりの報復は考えたが・・・。

イスタンブールに戻って、冒険の報告をする。そうして私は、冒険者への切符「発掘許可書」を手にすることが出来た。後は、戦闘スキルの調整と、地理のクエスト1つを終えると、正式に冒険者に転職する事にする。

軍人ランド・フォックスから、冒険家ランド・フォックスへ。
私の新たな航海の物語が、間もなく幕を開けるだろう。






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最終更新日  2005/08/05 11:34:13 AM
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