Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/09/30
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 「近頃飲んだ***」シリーズ第3弾です。先日、大阪キタのはずれの行きつけのBarへ、社内の友人と一緒にお邪魔した時のこと。このBarのマスターはいつもよく僕のブログを覗いてくれていて、時々書き込みをしてくれたり、直接感想を伝えたりしてくれる。Casis Liqur of Mouton Rothchild

 そして、ネタ探しに困っている僕の心を見抜いているかのように、時には、「こんな面白いお酒ありますけど、ブログにどうです?」と教えてくれる(嬉しいな!)。そんなマスターが今回、出してきたネタというのは、なんとカシス・リキュール。

 ただし、そこらのカシス・リキュールではない。な、なんと、あのボルドー1級畑のワイン醸造家の一つ、ムートン・ロートシルトが産み出したカシス・リキュール( 写真左 )なのだという。

 「一杯30mmで、1500円とちょっとお値段張りますけど、いいですかぁ?」と一応、聞いてくれる心遣いが嬉しい。しかし、そこまで言ってくれて、しかも造り手がムートンとあれば、飲まなくては「酒呑み」の名がすたる。

 で、さっそく頂く。飲み方はストレートに小さな氷を1個浮かべて。正直言って、「どうせあのムートンが話題づくりのために出したんだろう」くらいにしか思っていなかったが、一口飲んでみて、はっきり言ってこれは「未経験の感動!」。桃のリキュール

 果実の風味がぎゅっと詰まった、この熟成感、凝縮感はただ、ただ素晴らしいというしかない。さすが、ムートンさん、普通のカシス・リキュールは造らないんやね。

 1杯1500円は高いけれど、販売数は極めて少なく(限定約500本とか)、市販価格は3万~4万円。1500円(1本から25杯とれたとしても)でも、Barにとってはほとんど儲けはごくわずかだろう。もしBARで見かけられたら、ぜひ飲んでみることを絶対おすすめする。

 ムートンのカシス・リキュールに感動していたら、マスターは「1杯サービスしときます」と言って、アラン・ヴェルデというブルゴーニュの名ワイン醸造家が産み出した「桃のリキュール」( 写真右

 アラン・ヴェルデと言えば、今はやりのビオワインの造り手としても有名。自社の果樹園内で育てた最高級の完熟の桃を使って作られたこのリキュールは、パリの有名洋菓子店でも使用されているという。これでまずい訳がない。Amaro Montenegro

 エキス分がたっぷり染み込んだ、ジューシーで、上品な味わい。「こんなの飲んだら、普通の桃のリキュール飲まれへんやん!」と思わずつぶやいてしまった僕。

 最後にリキュールの話題ついでに。最近Barで飲んだなかで、感動したリキュールの1本。「アマーロ・モンテネグロ」( 写真左 )というイタリア・ボローニャ産の薬草系リキュール(「イタリア版養命酒」なんて言う人も)。

 普通のお酒にちょっと飽きたという僕に、あるBarのマスターが出してくれたのだけれど、これが薬草系というほど苦くはなくて、甘さとのバランスもちょうど良く、おまけに複雑なスパイシーさも漂う味わい。

 ロックでゆっくり、じっくりと味わった僕は、昔、夏祭りの屋台で飲んだ「冷やし飴」を思い出した。飲んで何を連想するかはさまざまだろうが、とにかく旨いリキュールには間違いない。皆さんも機会があればぜひ。

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【追記】 次回(10月3日)の日記更新は、地方出張のためお休みします。4日か5日あたりに更新します。よろしくお願いいたします。





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Last updated  2006/09/30 04:27:10 PM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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