ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 22, 2007
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「あんたが一番、わたしは二番」

 今日の練習のメインの曲はなんと「死と乙女」!(第1バイオリン:自分、第2:パトリシア、ビオラ:マリアン、チェロ:チャールズ)

前回彼らと一緒に弾いたベートーベンの「セリオーソ」 を髣髴とさせる険しい出だし。自ずと血圧と心拍数が上がります。

 自分の場合、シューベルトって、どうも好きになれないのであります。神経質で几帳面で生真面目。弾いてて頭痛がしてきます。どーでもいい細かいところにこだわったり、同じことを延々と繰り返してみたり。しかも一回めと二回めとで微妙に変化を加えてみたり。
 なぜ僕がシューベルト嫌いかというと、性格がなんとなく自分に似てるからかもしれません。←自己嫌悪というか。

 さて、この曲に限らず、シューベルト特有の大胆なアルペジオ攻撃は、エチュード感覚で黙々とさらいまくるしかないようです。なかなか音程が当たらず、自分の実力のなさをイヤでも思い知らされます。
 そして、右手のボーイングもタイヘン(特に1楽章と4楽章)。きちんと計算してアタマをつかって弾かないと、ツジツマが合わなくなります。

もしシューベルトがバイオリン協奏曲を書いてたら……

 今日の練習で最ももめたのは2楽章の変奏曲。 メロディを担当してるのは誰なの? という状態に何度も陥るのです。お互い遠慮しあったり主張しあったりで混沌としてしまいました。四人全員の均衡感覚をきちっと揃えるのは、一回や二回の練習ではまず無理。
 少なくとも原曲の歌曲「死と乙女」について予習しておくべきだったか。

 あと、基本的にはコテコテの短調の曲なのですが、部分的に慌しく長調との間を行き来します。そのカギを握ってるのが実はビオラってとこがオイシイ!

*****

 あまりの難度に悲観的になりがちですが、やっぱりこの曲は泣く子も黙る、寝た子も起こす名曲中の名曲。もっと機会を見つけて果敢に地道に取り組んでいきたい所存であります。





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最終更新日  Jul 28, 2007 07:53:26 AM
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