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2014.04.02
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カテゴリ: ステップワン
3人態勢になってから二回目の定期ライブ。
幸愛ちゃんのスパガ発表始動から1ヶ月。もう隠し事がない状態で初めての定期ライブ。
第3期(←勝手に命名)パティロケのほんとのスタートラインが始まった。

リーダー脱退後に多少の思いやりご祝儀入場がありました。
幸愛ちゃんがいなくてもこれからも応援したいしなんとか頑張って欲しい。
そんなお客さんの思いやりがなんとなく落ち着いてきたここ最近。定期のお客さんも150ぐらいに落ち着いてます。
でも嬉しいことに、新たなお客さんも来て頂いてる模様。
「おまいつばかりで支える3人態勢」なんてことになってないのがとても嬉しいです。
3人でお客さん来てくれるか?って心配してるのは実は勝手な古参のいらぬ心配なのかもしれません。
サンシャイン池袋新星堂のイベント、という渋い現場にも、 からっとのありすさん が見に来て頂いたりして、
彼女たちも立派に憧れられる存在になってて、それは幸愛ちゃんがいるいないに関係なく抱いてもらってる感情なんだなと。嬉しい限りでした。

グループにとってはとても大きなパート変更の対応に苦労しているこの3ヶ月。
今まではまず正確にこなすことが一番のテーマになってたようでしたが、少しずつながら表現を豊かにしていくフェーズに移ってきてる模様。
悠ちゃんはボイトレの効果か、声の出し方を全体的に見直してる模様。
汎用力の高いあかりちゃんの声は幸愛パートを一番に請け負う役目。
史ちゃんは歌ダンスを全体に底上げして、今までうまくいかなかったとこを修正してきてるのがとてもよく分かる。
その変化量が毎回変わるのがファンの楽しみです。
もちろんああしてほしいこうしてほしいという点は山ほどありますが、個人的にその辺はしばらく黙っておこうと決めました。今はひたすら待つ期間なような気がしたし、近くで見る彼女たちは精一杯がんばってるのでそれで十分です。

ライブ中、途中のMCでこれからの意気込み的なことを言おうとする悠ちゃんが、長い長い沈黙にはまってしまう。
どうやら自分の言いたいことの思いをちゃんと言おうとすると、吉木さんは詰まって言葉がでなくなってしまうらしい。
幸愛ちゃん卒業でも泣かなかった彼女がその悔しさでは涙してしまう。

きっとね、天才肌の吉木さんは今までステージで「できてしまう」ことが多かったはず。
何度練習してもとっちらかってしまうMCは、本人にとっちゃ悔しいし恥ずかしいしカッコ悪いし、他のメンバーにとっちゃちゃんと進行できなくて頼むよ、って気持ちのはず。

でもそれも立派な「表現」なんですよ。
アイドルグループはある種それが本道の仕事です。それが一般的なアーティストと決定的に異なるところ。
変にカッコつけず思いをストレートにぶつけてくれるから僕たちは次も見たくなるし、心震わされます。

演者さん自身が、こりゃカッコつけられないな。全部見せなきゃお客さんには響かない。
と開き直った先に、ステージマンの表現における一筋の光みたいのが見えるような気がします。

そしてこれがグループアイドルとしては少ない3人という人数なので、一人ひとりの内面によりフォーカスできる。
もうこの人数でやってくって決めたんだ。
って気持ちが見えやすい。
これは人数が少なくなったことの貴重なメリットかもしれないと気が付きました。

アンコール後に新プロデューサー 橋元さんがファンに向けてご挨拶をして頂けた。
自分の理解としては、今までのチームパティロケ+ブレーンとしてご活躍される模様。
これが本当に素晴らしいご挨拶でした。(内容は後ほど)

圧倒的存在のリーダーが抜けたあと、3人で行くと決めた。
その決意の直後にも関わらず、新プロデューサーさんの就任がファンを不安にさせないのか?
そのことについて慎重に丁寧に真摯にお話して頂きました。

ここまでファンと丁寧に向き合って頂けるプロデューサーさんは珍しいです。ちょっと感動しました。
いつも言ってますが、つまるところグループはプロデューサーのものです。
ファンとしてはそのプロデューサーのコンセプトややり方がマッチしていればついていけますし、そこを常に共有できていれば、ファンは幸せなものです。

重たい話のあと、すかさず史ちゃんが口火を切る。

史夏:「質問です!(おおお?)橋元さんのイメージカラーはエメラルドグリーンなんですか?」
そのとき着てらしたシャツの鮮やかな緑を見てイメージカラーの質問した史ちゃん。
場を和ませるいい質問でご挨拶コーナーは終わりました。


幸愛ちゃんがいなくなった後のパティロケは別のグループと思うようにしてました。
でも何が嬉しいって、そんな気遣いが不要なほど今の3人のステージはどんどん回っていきます。
今までも辛いことは何度もあったけど、小学生のときからリーダーでああり心の支えであった幸愛ちゃんを失うという最大の試練を迎えた彼女たち。

おそらく、今までは太陽が強力な引力と磁場で3つの惑星をつなぎ止めてた。
その力がプツンとなくなり、3つの惑星はどこをどう周回していいからわからなくなる。
きっとその状態は今も続いてる。

でもこのグループは今も存在して生きている。
生きてる限り例え小さな引力でも自然な力の作用として影響し、その周回は自然と落ち着いてくるはず。
その力の源はメンバーの次なる力か、大人の力か、作品力か、微力なファンの力か...
それが落ち着くまでは何も言いませんし、その落ち着いていく過程までも楽しめるほど今はいい雰囲気に満ちている気がします。

新しいファンの方も増えました。
燃料なんて言ってる僕たちが少数派になることがどんだけ嬉しいことか。
自分は以前からパティロケ界隈の雰囲気は渡邉幸愛の雰囲気そのものと言ってましたが、今のところその雰囲気のまま保ってます。
これが3人のオリジナルの雰囲気として定着するまでもうあと一歩です。

「これが私達の雰囲気!」と胸を張れるようになったら、彼女たちはもっと余裕もって自分たちのステージとして回せるかもしれない。その瞬間が今から楽しみでなりません。


一般的は話ですが、最近常によく思うことは、大人たちがグループアイドルに火をつけてあげられるのは最初の数年だけで、その先の進歩はやはりステージに上るメンバーの人間力がなければ大きくなれないということ。

それは、年長者メンバーとの関係性で内側から革新していくグループもあれば、
様々なシステムで育成していくグループもあれば、
冷酷な厳しさで、メンバーを背中から蹴落とすように谷底に落として、這い上がってくることを待つやり方など、
グループによって様々。

そのステップが機能しないと、いざ流行や、自分たちを上に上げてくれる波が来たときに、その波に乗れる体力、水をパドルする力が追いついていけない。波はすーっと体の下を抜けていってしまい、次の波を待たなければいけない。

彼女たちはその過程を、メンバーの度重なる脱退という思いもかけない形で体験しました。
今すぐにその成果は見えるようにはならないけど、必ずそれがステージに現れる形で表に出てくる。
「希望」は人に頼って望むものじゃなく、自分で作り出すもの。
そんな予感のある定期ライブでした。







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Last updated  2014.04.02 06:30:57
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