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July 19, 2006
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カテゴリ: 今日もいい日だ



 ログハウスでの昼食をご馳走になったK先生ご夫妻に別れを告げた私たち3組の夫婦は、次に「カナディアン・ファーム」の見学にと向かいました。ここは先日このブログでもご紹介した『廃材王国』というご本を書かれた「ハセヤン」こと長谷川豊さんが経営している一種のロハスなコミューンです。

 ま、私は事前に『廃材王国』を読んでいたので、カナディアン・ファームが大体どんなところか、おおよその見当はついていたのですが、実際、ハセヤンが廃材で作った数々の建物の現物を目の当たりにすると、「おお! これか!」という感慨があります。

 その感慨とは、「確かにいい加減に作ってあるな、どの建物も!」という感じです。

 丸太にしてない巨木をそのまま柱に使っていたり、ひん曲がった木の枝をそのまま屋根の梁に使っていたり。板で葺いた屋根もひん曲がった梁に合わせて、見事に波打っています。そして鳥が落としていった種から芽吹いたのか、建物の屋根には茫々と雑草が生い茂っているという・・・。

 ま、「家」というより、人間が作った「巣」という感じですね。ですから、こういうところに住むのが耐えられないという人もいるでしょうが、人によっては「こんなんで人が暮らしていけるのなら、それはそれでいいじゃん」と感じる人もいるでしょう。え? 私ですか? ンー、その中間、やや「いいじゃん」寄りってところでしょうか。

 でもこういうところだけに、カナディアン・ファームの人は親切でしたよ。「よくいらっしゃいました! 好きなように見ていって下さい!」ってな感じでね。で、そのお言葉に甘えてあちこち見学させていただきましたけど、やっぱり見れば見るほど「巣」ですな。生きている立木をそのまま柱に使った「樹上の小屋」なんてのもありましたけど、まるで子供時代に憧れた秘密基地のようです。またファームの中には土産物店やカフェもあって、ファームのど真ん中にどっしりと据えられた巨大な石釜で焼いたパンとか、サーモンの燻製なんてのも食べさせてくれるようです。それから、ファームに宿泊することもできるようで、宿泊しながら家造り体験をはじめ、様々な体験をさせてくれるようですので、子供をこういうところに連れてきて何か手作業をさせる、なんてのも、子供にとってはいい勉強になるかも知れません。

 で、一通りファームを見学したあたりで、ここの主である「ハセヤン」め~っけ! そりゃ、すぐ見つかりますよ。だって「はせやん」と文字の入った青いTシャツ着てるんだもの。で、そのハセヤンですが、『廃材王国』に掲載されていた著者近影より、実物はもっといい男でした。その髭面はちょっと日本人離れしていて、カナダ辺りの山男という感じ。

 で、ハセヤン自身もすごくフレンドリーな人で、建物の脇の方で何か作業をなさっていたようですが、我々が近づくと笑顔で「ようこそ! 廃材で建てた家とか、興味ありますか?」なんて言ってくれました。私が、「『廃材王国』読みましたよ」なんて言ったら、ニコニコしながら「いや~!」と照れてましたけど。で、さらにお話を伺うと、近々テレビに出演なさるのだとか。テレビ東京系の『TVチャンピオン』という番組で、「廃材王決定戦」に出るんですって。放送日は8月3日だそうですから、こいつはぜひ見ないといけませんね。



 で、こういうところは食事が楽しみなわけですが、夕食、おいしかったですよ。鴨肉の燻製・バルサミコソースの前菜、岩塩をうまく使った高原野菜のサラダ、カボチャの冷製スープ、白身魚のフライ・ほうれん草ソース、鶏肉のハーブソテー、そしてデザートはアイスクリームにセロリのソルベというところ。お腹も一杯です。

 で、それぞれ職業の違う3組の夫婦が一緒に食事をしているわけですから、食事中、様々な話題が出て、楽しい会話が続きましたが、中でも中心をなしたのは、中国の話題。というのも、ギャラリーを経営されているMさんのご主人が現在、中国の「シンセン」にある会社に単身赴任でお勤めだからです。

 しかし、シンセンというのは、なかなか恐ろしいところなのだそうで・・・。

 とにかく治安が悪いんだそうですね。Mさんがお住まいの社宅も、常にガードマンが警戒に当たっていて、例えば夜など、社宅の住民が50メートル先のコンビニに行くのにも、警護のためにガードマンがつくのだとか。その他、夜であれ昼であれ、会社がオーダーしたタクシー以外はタクシーに乗ってはいけない、バスに乗ってもいけない、男でも一人で街を歩いてはいけない・・・、と「いけない」ことだらけなんだそうで。実際、一人で街を歩こうものなら、たちまち数人の中国人に取り囲まれ、バンに乗せられて拉致され、人気のないところで身ぐるみはがされ、現金とキャッシュカードを奪われ、正確な暗証番号を言うまで殴られるらしいですよ。殺されはしないようですが。

 また強盗にあっても、下手にこちらが反撃しようものなら、裁判で必ず日本人側が負け、暴力行為があったものとして犯罪者にさせられてしまうので、無抵抗を貫くしかないのだそうです。それほど中国の反日感情は強いらしい・・・。

 ですから、シンセンで安心できるのは、実質、日系高級ストアの「ジャスコ」の中だけなんですって。ここは一般の中国人がモノを買えるような場所ではないので、ね。しかし、その周辺では金持ちの日本人を狙うギャングが隙を狙っているので、ジャスコを一歩出たら、もうそこは危険地帯そのものなのだとか。

 結局、貧富の差が極端に大きいというのが、現在の中国の一番の問題点なんですな。現金でベンツを買ってしまう上流階級の中国人がいる一方、田舎の方では貧しさも厳しく、その結果、中国というのは、田舎へ行くほど犯罪率が高くなる世界でも希有な国なんですって。ロシアと同様、中国においても共産主義は幻想に過ぎなかったようで・・・。 

 それでいて全体主義的管理体制は依然として続いているので、Mさんのお勤めの会社でも常にインターネットが中国政府によって監視されていて、少しでも中国の悪口を書き込んだりすると、途端にその周辺の地域全般のインターネットがダウンしてしまうのですって。インターネットがそんなふうですから、もちろん電話は常に盗聴されているらしい。コミュニケーションのツールはすべて、非常に危険なモノになっているわけです。

 ま、その他色々聞きましたが、中国というところは、とても私には住めない所ですな・・・。Mさんは、そんなことをあれこれ体験しつつも、割と平然と中国での勤務をこなしていらっしゃるのだから、大したものなんですが。

 とまあ、そんな感じで仰天の中国レポートなどを伺いつつ、八ヶ岳の夜は更けたのでございます。

 さて、大分長くなりましたので、今日はこの辺でおしまいということにしましょう。明日は八ヶ岳ツアー・第2日目の報告をすることにいたします。それではまた明日もお楽しみに! 





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Last updated  July 19, 2006 12:45:46 PM
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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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