教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
July 23, 2006
XML
カテゴリ: 今日もいい日だ



今場所はまたまた下品な強さを発揮しての朝青龍の独走、そして中日あたりには千代大海と露鵬の場外乱闘なんかもあったりして、見どころの少ない場所ではあったのですが、千秋楽最後の一番だけは力の入った見事な大相撲となりました。今場所は、結局、これだけ見れば後は何も見なくてもよかったような感じ。

それにしても、いい相撲でしたね、朝青龍対白鵬戦。立ち会いは互角、しかしすぐに朝青龍が左から投げを打って白鵬の体勢を崩しにかかります。ところが白鵬もさるもの、すぐに建て直して左上手をがっちり掴み、とりあえず自分の力を発揮できる体勢に持ち込みます。その後、再三に亙って朝青龍が左から右から投げを打って揺さぶりをかけるものの、体躯に勝る白鵬はこれに耐え、逆に両まわしを引きつけ、腰を割りながら寄って出る白熱の大攻防。一度、寄る白鵬を朝青龍が吊り上げた時は勝負あったかと思われましたが、ここも白鵬は強烈な引きつけで凌ぎます。

そしてもう一度胸が合った時、今度は白鵬が腰を振って朝青龍の左上手を切る妙技を見せ、俄然有利な体勢に。この時は朝青龍がもう一度上手を掴んで事なきを得ましたが、この「上手切り」が勝負の分かれ目でしたね。このままがっぷり右四つに組んでいては体力的に不利と見たのでしょう、朝青龍が双差しを狙って捲き替えに行きます。判断としては決して間違いではなく、これが決まれば朝青龍の勝ちになったはず。朝青龍は捲き替えがうまいし、速いですからね。しかし、相手が捲き替えにきたらまわしを引きつけて寄る、というのが相撲の鉄則。その鉄則通りに白鵬が決死の寄りを見せ、これで見事朝青龍を寄り切りました。最後、朝青龍は捨て身のうっちゃりを見せましたが、白鵬の引きつけが強く、また真っ正面に寄りましたので、朝青龍としても左右どちらかに振ることが出来ず、きれいな「重ね餅」で土俵下に落ちて行きました。いや、勝った白鵬も見事、負けた朝青龍も見事、まさに千秋楽むすびの一番に叶う今場所最高の大相撲でした。

しかし、この相撲を見せられた直後、白鵬の横綱昇進見送り、というニュースが流れた時はちょっと仰天。ここ3場所、連続して13勝以上して優勝の行方にかかわり、先場所は優勝、今場所は優勝力士の横綱を充実した内容の相撲で倒して準優勝でしょう? 当然、横綱に推挙されてしかるべきと思いますけどねえ。誰もが「これに勝てば横綱」、という思いで朝青龍対白鵬戦を見ていたのに、それはないんじゃないの・・・。

ま、今回は残念でしたけど、これだけ安定して勝ち星を上げられるのですから、白鵬はいずれ横綱ですね。しかも、強い横綱になるでしょう。今日の相撲を見ても分かる通り、現在、自らのキャリアの中で最高の力を発揮していると思しき朝青龍を、これからさらに強くなるであろう若手の白鵬が倒すのですから、朝青龍にとって強力なライバルが出てきた、ということになりそうです。何と言っても、白鵬は体格に恵まれていますからね。「体重別」という発想がない大相撲では、体格的な問題はとてつもなく重要なんです。

しかし、考えてみれば、強い横綱が二人現れたとして、その両方ともモンゴル出身ということになるんだよなあ・・・。がっくり。昔はモンゴル出身の旭鷲山の相撲を「技のデパート・モンゴル支店」なんて呑気なことを言っていましたが、今や日本の大相撲自体が「モンゴル相撲・日本支店」になりそうな勢いだ。

ま、これは理屈ではないので、人からどう批判されようと、私の個人的な心情としてそうなんだから仕方がないのですが、私は外国人出身の力士ばかりの大相撲って、あんまり見たくないんですよ。格闘技が好きで、たまに相撲も見る、という程度の相撲ファンは、よく「外国人力士の何が悪い」とおっしゃいますが、筋金入りの大相撲ファンの私としては、外国人力士をどう応援すればいいのか、よく分からないんです。ほんと、分からない。もちろん、今日のむすびの一番みたいに、いい相撲を見せられれば手に汗握りますが、ただそれだけ。今はただ力士を見ずに、相撲だけ見ているわけですが、それはとてもつまらんことなんです。耐え難い。

ま、そんなことを言っても仕方ないか。早く日本人の強い横綱が出てくることを望みましょう。



大関陣は皆、今場所も不甲斐なかったしなあ・・・。栃東は8連勝の後、怪我をして7連敗。千代大海もここのところずっと膝の状態が悪く、ようやく9勝ですか。腰に爆弾を抱えた魁皇も二桁の勝ち星がやっと。彼らの横綱昇進は、ないな。琴欧州は、怪我が治ればもう少し活躍すると思いますが、今場所は千秋楽にようやく勝ち越す体たらく。怪我の多い力士は、結局、上には上がれんです。

前頭では玉春日と玉乃島が二桁の勝ち星で気を吐きましたが、来場所、番付が上がれば、また大負けして番付を下げることでしょう。エレベーター力士ですからね、二人とも。玉乃島は、もう少し強くなると思ってたんだけどなあ。

あと豊真将が9勝ですか。彼はなかなか筋がいいと私は思っているのですが、ちょっと歳がいっているんですよね。彼がもう3歳か4歳若くてこの地位ならば、もっと期待するのですが。一方、私は稀勢の里を全然評価していません。彼は、せいぜい関脇止まりですな。強くなる力士は、早い時期からそういう相撲をとるものですが、稀勢の里の相撲はまるで十両のレベルの相撲だ。相撲に重みというか、格がない。

その他といえば・・・、把瑠都か・・・。幕内二場所目、上位と当たる地位まで来て9勝は大したもの。しかも大銀杏も結えない新入りが、対大関戦を注文相撲で勝って、睨まれてもケロッとしてますからね。いい根性してますよ。彼は、怪我さえなければ相当なところまで行くと思いますが、やっぱり外国人力士ですからね。私としては・・・。

ということで、今場所も、朝青龍と白鵬の強さばかりが目立った場所だった、ということになるでしょうか。やれやれ・・・。来場所はもう一度、白鵬の綱取り、雅山の大関復帰がかかる場所、ということになります。次は9月の秋場所ですから、夏休みも残り少なくなる頃。そう考えると、早く秋場所になって欲しいような、欲しくないような、というところですね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 23, 2006 07:22:13 PM
コメント(4) | コメントを書く
[今日もいい日だ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: