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July 11, 2016
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カテゴリ: 教授の追悼記
 永六輔さんが亡くなりましたねえ。享年83。

 結局、永さんってのは何だったのか。テレビ番組の創生期にあって番組の脚本を書き、中村八大さんとの名コンビで幾つかの名曲を世に残し、ラジオ・パーソナリティーを長く務め、7円葉書を通じたコミュニケーションを重視し、日本の伝統的な尺貫法やその体現としての鯨尺の価値を説き、とにかく、なんか小うるさいこだわり親父を貫いた人。「マルチ・タレント」と言うのであれば、その走りであった人。

 私が子供の頃には既に、あの特徴のあるぺったりとした口調で「咳、声、喉に浅田飴」とか言ってましたから、まあ、なんかの人なんだろうと思っていたけれど、もう少し彼の真価を深く知るようになったのは、TBSラジオのお昼の番組『誰かとどこかで』を聴くようになってからでしたか。私が聴いていた頃は、桃屋の一社提供、遠藤泰子さんとの名コンビでトークを繰り広げ、また視聴者からの葉書を読んだり、それにコメントを付したりしながら、一家言ある人らしい言い分をやんわりと、しかし強靭に伝えておりましたっけ。

 そう、口調も含め、やんわりとはしているのだけれど、棘が必要な時は棘も出す。そういうしたたかで頑固で強靭なところが、いい意味で、戦後昭和民主主義の体現者という感じでしたかね。

 その永さんが亡くなって、また一つ、昭和の火が消えた気がします。小沢昭一も死んで、永さんが死んで、これでもし大橋巨泉が死んで黒柳徹子が死のうものなら、そこで本当に昭和が無くなってしまう気がする。巨泉さんと徹子さんには是非、長生きしてもらいたい。

 それにしても、大東京の顔が一向に見えてこない昨今、昭和の時代には、本当の意味での「タレント」が居たなあという気がします。

 何の才能かはわからないものの、とにかく変幻自在の大才であった昭和の男・永六輔の御冥福をお祈りしたいと思います。合掌。





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Last updated  July 11, 2016 11:48:13 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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