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2006.06.02
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紅子たち4人組が活躍する”Vシリーズ”の第6巻を読んだ。例によって図書館の在庫の事情で第5巻を飛ばして読んだ。(読んでしまった)

○ストーリー
紫子と保呂草は,宮崎までの豪華客船の旅に出る。はしゃぐ紫子とは別に,保呂草は関根朔太の幻の自画像の調査を船上でも続けようとしていた。紫子を心配した紅子とネリナは,なんと無賃乗船をしてしまう。2人が発見されたその時,銃声とともに1人の男性客が落水した。そしてその混乱の中で幻の絵画も消えてしまったのだった。果たして紅子はこの謎を解けるのだろうか?

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”Vシリーズ”の大きな特徴の1つが,4人組が必ずしも全てを明かし合っているワケではない,ということだ。紫子とネリナの大学生コンビはあっけらかんと漫才を繰り返しているが,紅子と保呂草の大人コンビは,それぞれの思惑をなかなか明かさない。作品世界での設定は,保呂草が語り部ということになっているが,どう考えても読者の視点に近いのは紫子とネリナの2人の方だ。

この作品では,若いカップル,フランスの大富豪一味,那古野の資産家などが登場するが,その誰もが思惑を明かさない。2つの事件に対して様々な推理がなされるが,フルイにかけられて絞り込まれつつ真相に近付く,というプロセスがなく,謎のまま結末まで進むので,読者はイライラしっぱなしだ。

読者と4人組にはある解決が提示されるが,警察や客船の警備の人たちにはそれは伝えられた様子はない。推理小説の探偵って途中までけっこうメーワクな存在なので,事件を解決することでそれがトントンになるくらいだと思われる。その観点から行くと,現実的には何の役にも立っていない4人組って,場を引っかき回す,勝手に部屋に忍び込む,勝手に無賃乗船をする,とホントに嫌われてもおかしくない存在だ。

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さて図書館の都合で,シリーズモノを読む順番が前後するのは以前にもあったが,”Vシリーズ”で第5巻を飛ばしてしまって次に進んでしまって,かなり後悔している。5巻と6巻では,登場人物や設定が密接につながっているので,ほとんど続編と言う雰囲気(らしい)。



うーん,失敗した。でもそう思わせるって,やはりこのシリーズに引き込まれているんだなあ。やられた。








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Last updated  2006.06.03 11:48:18
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