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2006.08.09
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少し時間を空けてから,森博嗣の”四季シリーズ”の後半に取り掛かった。

○ストーリー
「すべてがFになる」から6年後,四季が残したメッセージに気がついた2組の人々がイタリアの街で出会う。1組は犀川&萌絵,もう1組は保呂草と各務。4人はメッセージに基づき,四季の姿を見て,会話を交わすのだが,それは生きている四季ではなかった。2組は別れ,それぞれある決着を付ける。萌絵は紅子に会いに行き,保呂草たちはボナパルトに別れを告げに行く。

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「夏」から「秋」の間に,2つのシリーズが挟まれている状況なので,時間が空いたのは結果的に大正解だった。この1作では,再び萌絵が主人公として扱われているが,四季という最初から完成されていた存在を使って,”S&Mシリーズ”での萌絵の変化が再度語られる。

両親を失った事故の記憶を部分的に隠蔽し,必要以上に明るい性格として登場した萌絵は,徐々に「勢いを失い」,一方できちんとした落ち着きのある大人に成長した。単なる犀川ファンから,最後には○○○にまで到達したのも,その結果だろう。

萌絵のキャラクターとしての変遷がどれくらい森博嗣の意図的なコントロールだったのかは分からないけど,一応説明としてはナットクが行く。だから「四季 秋」は”S&Mシリーズ”のファンとしては,シリーズの直接の続編として,あるいは本当の完結編として,外せない作品だと思う。

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この作品でようやく萌絵と紅子の出会いが語られた。この出会いを通じて2つのシリーズを見てみると,四季が中心にいて,彼女には及ばないものの近い能力を持った萌絵と紅子がおり,それぞれのそばに犀川と保呂草がいる,というシンメトリーが出来上がっている。



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残念だったのは,”アコギ荘”4人組の残りの2人,ネリナと紫子が登場せず,言及もされなかったことだ。各務も林警部も登場しているのにかわいそうだ。この作品の登場人物たちよりよっぽどフツーでまともな2人なのになあ。

あとレゴのメッセージって,どう考えても後付けの理由だよなあ。いいけどさ。







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Last updated  2006.08.10 08:51:40
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