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2007.08.21

作・森博嗣，絵・ささきすばるの絵本を読んだ。

○ストーリー
蜥蜴のサラはチカラを求め，すべてを舐め，飲み込んでいく。出会ったトカゲも舐めつくし，そしてひとつになる。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

ささきすばるの趣味が，イラストから装丁まで反映された本だと思う。「悪戯王子と猫の物語」では複数の物語が収録されていたが，この作品の物語はたった一つだけだ。さっと読めてしまうので，図書館から借り出すまでもない感じだ。

もうひとつ言うと，主人公のサラが人と蜥蜴の中間のイメージで描かれている。出会った相方とひとつになるシーンも描かれており，全体的にエロティックだ。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

散文詩的な作風は森博嗣だが，エロスを前面に出しているのはこれまでなかった気がする。これはやはり，ささきすばるの作風なんだろうか？

でも，すみずみまでデザインされた，とってもキレイな本だ。

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