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2008.08.08
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島田荘司のユーモアミステリーを読んだ。タイトルから明らかなように「嘘でもいいから殺人事件」の続編となっている。

○ストーリー
テレビのバラエティ番組の収録で,タックたちのチームは東北の鬼首村に赴く。だが,同行したレポーターは誘拐されてしまい,彼らは徐々に鬼の呪いにおびえ始める。果たして,ホテルの外を徘徊しているのは?

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中編2本で構成されている。強引で臆病なディレクター・三太郎,お人好しのタック,しっかりモノのターボの3人は,「嘘でもいいから殺人事件」の通りだ。だが,中編ということもあり,前作「・・・殺人事件」で印象の強かった毒島刑事は登場しない。

また前作でウンチクが多かった音楽についても言及がなく,ストーリーもスリム化されている印象だ。

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ミステリーとして見た場合,「・・・誘拐事件」では,ありえない場所での人間の消失,「・・・温泉ツアー」では幽霊騒ぎの謎解きがある。ストーリーがコンパクトになっただけでなく,ミステリーもコンパクトになっており,これではユーモアとミステリーの融合とは言いづらい。

もはやこれはキャラクターユーモア小説としか呼べないだろう。だが,前作に呆れるほど散りばめられていた余計な要素が消えている分だけ,ユーモア小説として楽しめるようになっている。



各編について簡単に述べる。
「嘘でもいいから誘拐事件」:消えたレポーターとホテルに現れた鬼の謎とは・・・事件が起きているのに,脅迫文がゆるいので,緊迫感がない。もう少しなんとかなったのでは?

「嘘でもいいから温泉ツアー」:トンネルに現れる白い着物の幽霊とは・・・温泉撮影でのドタバタは前作をほうふつさせる。だが,それとミステリー部分につながりがない。えっ?と思っている間に終わってしまう。









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Last updated  2008.08.10 00:00:19
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