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2009.10.13
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「浅見光彦シリーズ」が有名な内田康夫の児童文学を読んだ。

○ストーリー
小学校5年生の主人公は,夏のたびに家族で軽井沢の別荘で過ごす。そこで友人となった同い年の峰男とエリと一緒に,3人は軽井沢の隅々までを遊び場とする。だが彼らは,女の人が行方不明になった事件の近辺の別荘をのぞき,あるものを見てしまう。その時から彼らの近くに謎の男たちが現れるようになる。果たして主人公たちが見たものの真相は?

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小学校高学年の主人公が,ある事件に出会い,解決に協力し,そして少し成長する,という「ミステリーランド」では定番の物語だ。

だがこの作品はそれ以上に,もっと古いタイプの少年向けミステリーを思い出させる。軽井沢の別荘地という舞台もその1つだと思う。また主人公,その家族,友人,そして刑事まで,登場人物のほとんどが礼儀正しくて,時代を感じさせるのも理由の1つだと思う。

内田康夫の読者の平均年齢が高いことを考え合わせても,ひょっとしたらターゲットしている小学校高学年よりも,大人の方にノスタルジーを感じさせて人気が出るかも知れない,と思わせる作品だ。

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この作家の作風なので,ミステリーとしては大人しい。不可能犯罪も,密室も,暗号も,出てこない。少年向けミステリーとしてはさみしいと感じる一方で,リアリズムから進めていったら,小学校が主人公のミステリーではこの程度が限界のような気もして,感心してしまった。



さてこの作品は,講談社の「ミステリーランド」の第16回配本となる。様々な才能の作家たちが作品を書き下ろしているので,作風はバラエティに富んでいる。そのためもあり,フツーの小学生の冒険物語というものは定番のハズなのに,ずいぶんと久しぶりとなっている。

これをきっかけに,最近講談社もチカラを入れていないように見受けられる「ミステリーランド」が復権するのかどうかが興味深い。








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Last updated  2009.10.17 17:16:29
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