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2010.06.04
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カテゴリ: びしびし本格推理
坂木司のデビュー作「青空の卵」の続編を読んだ。

○ストーリー
”僕”は会社の同期の吉成から,同じ同期の女性・佐久間の様子が挙動不審であることを相談される。2人で手分けして,彼女の様子を探った後,3人で食事して解けた謎とは?そしてそれを”僕”の友人の鳥井に伝えた後に判明したさらなる真相とは?

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「青空の卵」を読了後,この作者の作品はもう読まない,と思ったハズなのに,なぜか続編を手にしてしまった。ベタベタした感情表現,自分が弱者であると信じることによる他社への傲慢な態度,短編ゆえの強引な構成,どれを取っても”これっきり”と思った。

けれども,ジワジワと効いて来る毒のように,この「引きこもり探偵3部作」を読み終えたくなってしまった。基本的に嫌悪感ばかり感じているハズなのだけど,シリーズとしての結末が知りたくてしょうがないのだと思う。

良い意味でも悪い意味でも気になる作品はあるもので,それはどこか自分の感性に引っ掛かる部分があるのだと思う。”キライ”から始まる読書体験もあるんだなあ,とちょっと驚いた。

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さて,このシリーズ第2作である「仔羊の巣」では,主人公・坂木と”引きこもり探偵”鳥井の関係に「変化の兆しがおとずれていた」というコピーがあるのだけど,個人的にはそれは感じられなかった。



第2作も相も変らぬ世界観だ。こんな状態で第3作のシリーズ完結編でどう決着がつくのか,もう意地でも知りたいと思う。

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とは言え物語の構成は変更を見せている。

1つには謎解きの場所が鳥井の家から,下町の元気な老人・木村の家へと移っていることだ。確かに第2作で登場する不良高校生や,女子高生が,見ず知らずの男のマンションに上がること自体が想像できないので,素直な変更だと思う。

もう1つは謎の発生する起点が主人公・坂木司に近いところになっていることだ。引きこもりの親友の面倒を見るために,勤務時間以外のほとんどを費やしているハズの主人公なので,次々とトラブルに巻き込まれている人と知り合うという第1作の構成の方が不自然だったので,これも短期的にはいい変更だと思う。

こうした流れを助けに,第3作を読むテンションを盛り上げていこうと思う。

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各編について簡単に述べる。

「野生のチェシャ・キャット」:坂木は同僚の不思議な行動の調査を依頼されるが,それには別の意図が隠れていた。・・・魅力的であるとほめている女性に対して,このつれない態度は・・?ひらがなモードに入った鳥井と,それをチヤホヤする坂木が気色が悪い。せっかく滝本という一番親切で,一番まともな友人がいるのに。

「銀河鉄道を待ちながら」:地下鉄の駅で不審な行動を取る少年の目的は?・・・テロ未遂。それってゆるされるか?

「カキの中のサンタクロース」:坂木は突然,謎の女子高生集団に嫌がらせを受け始める。・・・「なんだ坂木さん,ホントは良い人じゃん。」・・だから主人公と作者の名前が一致している作品は読んでいて頭痛がするんだよなあ。







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Last updated  2010.06.05 19:42:12
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