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2010.10.22
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かつて「カディスの赤い星」は読んだ逢坂剛の〈百舌シリーズ〉の1作目を読んだ。

○ストーリー
新宿で過激派に所属する男が爆弾で死に,多くの人が巻き添えになった。その犠牲者の中に,公安の警部・倉木の妻もいた。だが公安の一部では,その犯人は新谷という殺し屋だと類推していた。一方,組織に消されかけた新谷は,復讐のために東京に戻っていた。公安と刑事部,警察と殺し屋,立場を超え,真実を求めようとする男たちの意地がぶつかる。

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男くさい作品だ。ここ数年,いわゆる”本格ミステリー”を中心に読んできたが,どうしてもそのカラーとして,ひ弱さがある。

主人公の探偵役を引き立てるために,彼をサポートし,かつ物語の語り手であるワトソン役は女々しいキャラクターが多いので,語り口だけでなく,中身も柔らかい作品が多い。

それに比べて,逢坂剛の作品は久々にゴツンと硬かった。公安の倉木,刑事部の大杉,謎の男・新谷,それぞれが自分の道を譲らず,反発し合い,利用し合い,真実へと迫ろうとする。

最近ミステリーに満腹感を感じるようになった。目が覚めるような作品が無いためかも知れないけど。そろそろ,本来の好みだった冒険小説やハードボイルドに戻るシオドキなのかも知れない。

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冒頭に発生した新宿爆弾事件の真相は?公安内部に渦巻く不穏な空気は?そして新谷の正体は?

最後に謎が次々に明らかになる展開は,どんどんリアリティから遠ざかる懸念はあるものの,煙っていた視界が晴れるようなスッキリ感があり,トリックこそ無いものの,本格ミステリーの爽快感に近いものはある。

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またこれは「裏切りの日々」に始まる〈公安警察シリーズ〉の一部を成すらしい。大沢在昌の〈新宿鮫シリーズ〉よりもはるか前に,公安部と刑事部,キャリアとノンキャリアの対立を描いていることは,逢坂剛の着眼点の確かさを表しているように思う。

少なくとも〈公安警察シリーズ〉〈百舌シリーズ〉は読破してみようと思った。

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逢坂剛の男性キャラはカッコいいと思うんだけど,女性キャラは気が強いながら,オンナがすぐ表に出てきて,なんだか男性に都合が良いって印象だなあ。










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Last updated  2010.10.23 16:50:50
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