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2010.10.23
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高評価を聞いて,発作的に手に取ってみた。

○ストーリー
都内で連続する幼女誘拐殺人事件は,数ヶ月進展を見せることができず,捜査本部内部も殺伐としていた。捜査本部の指揮を取る佐伯は,その出自と結婚相手への妬みもあり,警察内部でも敵が多かった。そんな中,犯人から手紙が届き,事件は佐伯と犯人の対決の様相を見せ始める。だが,それは次なる悲劇の始まりだった。

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ほとんど何も事前情報を取り込まないで,図書館からこの本を借り出した。直前に読んだ「百舌の叫ぶ夜」に似てるなあ,とだけ思いながら,読み進んだ。

結果的に,このアプローチが大正解だった。単純に警察を舞台にしたハードボイルドだと思っていた僕は,この作品を人以上に味わうことができた。

とは言え,誤解の無いように言うと,この作品の読後感は良いものではない。もちろん作者はそれを狙ったのだろう。よく知らずに,素直にそれを受止めてしまった。

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物語は,捜査一課の佐伯を主人公にした警察パートと,松本という男を主人公にした新興宗教パートに分かれ,交互に語られる。



せめて佐伯の方は,最終的に幸せになってもらいたいと思った。

佐伯に訪れる逆境や不幸って,かなり自分が呼び寄せているような気もする。なんだか生き方が下手な人だ。

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さてこの作品の仕掛けだが,終わってみると偶然の要素が驚くほど多くて,かなり強引だということが分かる。主人公の気持ちに共感して,ぐっと引き込まれる部分もあるのだけど,強引さに気付いてしまうと,あざとさばかりを感じてしまって,さめてしまう。

そうした気持ちでは,この先貫井徳郎の作品を読むことはあまり無いかも知れない。






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Last updated  2010.10.23 18:03:00
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