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2010.11.24
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
悪徳刑事が主人公という珍しい〈禿鷹シリーズ〉の第2作目を読んだ。

○ストーリー
渋谷の刑事・ハゲタカこと禿富は,たまたま寄った小さなバー〈みはる〉で,店から法外なみかじめ料を取り立てようとしていた南米マフィアの手先を叩きのめす。だが,その男は,懇意にしている暴力刑事集団を使ってハゲタカにリンチを加える。刑事たち,そして南米マフィアへに向けての,ハゲタカの逆襲が始まる。

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以前からの逢坂剛ファンには評判の悪い〈禿鷹シリーズ〉の第2作目だが,単純に面白い。

もともとハードボイルドというジャンルは,主人公の内面を描かずに,場面だけを,やや大げさな比喩を用いて描写する,という伝統があった。最近は,ハードボイルドのジャンルの幅も広がったので,この伝統は薄れていたが,このシリーズは,そこへの回帰とも言える。

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だがもちろん,このシリーズはそれほど単純ではない。バー〈みはる〉のママとハゲタカとの大人同士の恋愛,南米マフィアと渋六興業の抗争だけを描いていれば,1970年代のヤクザ映画と似たような展開で終わったハズだ。

だが,ここにハゲタカと別の暴力刑事とのぶつかり合いが入ることで,このシリーズの特徴でもある悪くてしぶとい主人公の行動が始まる。なんとこの男,暴力刑事グループをはめるために,周到に動き回り,グループのメンバーを一人一人破滅させていく。また実に執念深く,あくどい手を使うのだ。



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ハゲタカは,傍若無人で,横柄な口ぶりで,警察組織の上司にも,ヤクザの幹部にもひるむことは無い。また決して無敵ではないものの,恐ろしく腕っ節が強い。

これだけだったら男性読者の反感だけを買うところだが,背も高くなく,ハンサムでもない,ちょっと変わったルックス,というところで,それをかわしているような気がする。

たしかに,こんなに強気で生きてみたい,という憧れは感じる。

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前作からスマートヤクザの印象があった渋六興業の幹部たちだが,ハゲタカと比べると本当に人格者に見える。







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Last updated  2010.11.25 22:05:56
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