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2020.09.03
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カテゴリ: 旅行でふらり
新宿西口の損保ジャパンビルの前に増築されたのがSOMPO美術館だ。その〈開館記念館〉が終わってしまうということで慌てて出かけた。


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象なのか,崩れたランドセルなのか,不思議な白い建物が損保ビルの前に立ちふさがっている。入口の手前に陶板で出来た”例の作品”のレプリカがあり,それをぺたぺたと触ることが出来る。

コンビニで発行してもらったチケットを渡して入館。出来れば引き換えにきちんとした企画展のチケットをもらいたかったなあ。

最初にエレベータで5階まで上がり,そこから順次階段を下りながら戻る。グッゲンハイム美術館方式だね。建物が狭い制約の結果なんだろうけれど,階段が狭くて安っぽいのは残念だった。


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〔第1章 四季折々の自然〕:日本の巨匠の意外な自然作品が並ぶ。岸田夏子『桜花』,奥村土牛『朝顔』,東山魁夷『潮音』,平山郁夫『ブルーモスクの夜』,吉田博『興津の富士』。冒頭から感心させられっぱなしだ。

〔第2章 「FACE」グランプリの作家たち〕:損保ジャパンが開催している美術展グランプリの受賞作品が並んでいる。この姿勢は本当に評価できる。古典を何億円もかけて集めるのも必要だと思うけれど,新しい画家にチャンスを与えるのも重要だ。

〔第3章 東郷青児〕:東郷青児と関係が深かったので作品は豊富だ。『超現実派の散歩』は他と作風が違うのに,今回のモチーフに選ばれているのが,いろいろと違和感だ。『バイオレット』『望郷』『レダ』など力作もある。



〔第5章 人物を描く〕:藤田嗣治の「猫と少女」にはさすがに息を飲んだ。もやっとしたテーマなので,いろいろな作品が連なる。

〔第6章 静物画〕:セザンヌの『りんごとナプキン』,そしてゴッホの『ひまわり』が対面で並んでいる。贅沢過ぎる。


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こんな時期なので,美術展もバーチャルが薦めれていたりする。でも半年ぶりに足を伸ばしてみれば,実物の存在感,重みは圧倒的だということ。それがどれくらい大きい,小さい,新しい,古びている,ということは実際に観ないと理解出来ない。

反対意見はあると思うけれど,美術企画展再開をした方がよいと思っている。日時指定の予約に対応できない層がいたとすると,それは実現のために努力をしない人,いずれ消えていく人々なんだと思う。

未来のために動くべきなんじゃないかな?





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Last updated  2020.09.06 20:43:27
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