ラムについて 0
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【フロールデカーニャ5年】フロール・デ・カーニャ5年ニカラグアのラムです。フロールデカーニャのラインナップ中一番下のランクで、本来はカクテル用だと思います。僕はカクテルは全く飲まないのですが、フロールデカーニャは好きなので、買ってみました。フロールデカーニャはこれまでに12年、18年、25年を飲みましたが、どれも素晴らしい美味しさで、僕のお気に入りのブランドです。ラインナップ的には「7年」もあるのですが、それは25年と同様に国内流通が無いようです。今回の5年は国内通販で購入できましたが、メジャーなのはやはり12年と18年だと思います。香りはフロールデカーニャそのもので、シリーズ共通。飲んでみても同様で、優しい甘さとクリーミーなコクが印象的ですが、全体的に香りも味も淡く、フロールデカーニャ・ライトといった感じで、特にフロールデカーニャ18年のライト版、といった感じです。これはバルセロ・インペリアルとバルセロ・グランアネホの関係に似ています。両者とも風味はほぼシリーズ共通で、若い方は香りも味も淡いのですが、アルコール刺激はあまり無く、値段の割には飲みやすい、といった感じです。12年や18年の方が確実に美味しいし、どちらもそれほど高価ではないので、敢えてこの5年を誰かにお勧めすることはないだろうと思いますが、まあ、ごく普通に飲んでいます。ただ、口当たりがよくて、とてもライトなので、みるみる減ってゆきます。リンクを貼ろうとしたところ、楽天内ではどこも売り切れとなっていました。楽天以外のどこか他のサイトから買えるかもしれません。ただ、バルセロ・グランアネホと、こちらのフロール・デ・カーニャ5年とを比べると、バルセロ・グランアネホの方がまだ濃くて美味しいので、どちらかというとバルセロ・エクストラアネホの流通を要チェックかなと思います。【僕の評価】5段階中の3
2019.10.09
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【ロン バルセロ・グランアネホ】バルセロ・グランアネホドミニカのラムです。バルセロといえば、バルセロ・インペリアル。美味しくてお値段お手頃、入手性もよく、僕は大好きなラムのひとつです。今回のバルセログランアネホは熟成4年くらいらしく、度数は37.5%。飲んでみると、香りも味もバルセロ・インペリアルに似ていますが、どちらもインペリアルよりも若干淡い感じです。しかし熟成年数の割にはアルコール刺激はほとんどなく、ミルキーな感じもちゃんとありながらさっぱりしていて、バルセロ・インペリアル・ライトといった感じの、飲みやすいラムだと思います。熟成年数や価格からすると、本来はカクテルでの使用を主眼にしているのだろうと思いますが、僕はカクテルは飲まないので、カクテルに使った場合の評価はできません。ストレートで飲んでも、僕はかなり美味しいと思いました。この味でこの価格なので、普段飲みラムとして常備しようと思います。久しぶりにイイのを見つけた気がします。【僕の評価】5段階中の4【あす楽】ロン バルセロ グランアネホ 37.5度 700ml価格:2180円(税込、送料別) (2019/8/22時点)
2019.09.30
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【ウエストインディーズ ラム&ケイン ニカラグアXO】ウエストインディーズ・ニカラグアXO。シングルカスク、46%です。ラム&ケイン社はイギリスの会社だそうで、各国のラムのシングルカスク、それに複数国のブレンドラムをリリースしているボトラーズブランドのようです。シングルカスクのシリーズはノン・カラーリング、ノン・チルフィルターと、ボトラーズブランドらしいこだわりが見られます。今回の「ニカラグアXO」は、楽天では見つけることができませんでしたが、僅かながら国内流通があります。ニカラグアの他に、ガイアナやキューバ、ベリーズなど、いろんな国のバージョンがラインナップされてますが、とりあえず一番好きなニカラグア産ラムを飲んでみることにしました。倒れることがないであろう、安定した形状のボトルです。46%という微妙に高い度数ですが、もちろんストレートで飲んでみます。グラスに注いだ時の香りは、ウッディな濃縮フロール・デ・カーニャといった感じですが、何かがプラスされていて、それが何なのかよくわかりません。飲んでみると、味わいはフロール・デ・カーニャよりも、サパテラやボルケーノシリーズに近く、バニラやキャラメル、ナッツに加えて、チョコレートやコーヒー、それにメイプルの風味があり、とても濃厚です。香りの要素でわからなかったのは、このメイプルだったのかなと思いました。後味はカスタードやコーヒーの風味が残って長く続き、とても満足感の高い味わいです。度数46%というのもいい効果を生んでいるように思いました。アルコール刺激は感じられず、濃厚さだけアップしているような気がします。それに、やっぱりニカラグアのラムって美味しいなあと思える1本でした。【僕の総合評価】5段階中の5+
2019.09.26
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【バルセロ インペリアル オニキス】バルセロ・インペリアル・オニキスドミニカのラムです。お手頃価格で、今のところ入手も容易なバルセロ・インペリアルは、僕にとっては全然飽きない美味しさで、常に切らさないよう常備しているお気に入りラムの一つです。先日購入したプレミアムブレンド30周年記念バージョンも、もちろん申し分ない味わい。そして今回インペリアル・オニキスというのがあることを知って、さっそく購入してみました。ノーマルのバルセロとあまり変わらない価格で、なぜか日本には入ってきていないようです。通常よりも”ヘビーチャー”された(よーく焦がした)バーボンカスクで10年熟成させているとのことです。また、オニキスで濾過することで神秘的な特徴を備えている、とのことです。オニキスというは何となく聞いたことはあったのですが、メノウのことらしく、ブラックオニキスという黒いやつが一般的なようです。このバルセロ・オニキスは、それで濾過したということと、ブラックオニキス的なカッコいいブラックのボトルに入っています。グラスに注いでみると、香りはノーマル・バルセロの濃度を少し上げてマイルドにしたような感じです。ノーマル・バルセロがシャープに思えるほど違いがあります。飲んでみてもそれは同じで、数段マイルド&リッチ。バターのような厚みのあるマイルドさに包まれて、ハチミツ、キャラメル、バニラなどを含んだバルセロ風味が、より濃厚になっている感じです。熟成期間が長いのと、ヘビーチャーカスクの効果だと思いますが、ひょっとしたらオニキス濾過効果もあるのかもしれませんね。プレミアムブレンドとは芯の部分が違っているように感じましたが、それでもバルセロインペリアル直系のかなりゴージャスな味わいで、僕はとても気に入りました。なぜこれが輸入されていないのでしょう?値段もちょっと違うだけなのに。*後日追記輸入販売されたようです。これで安心して飲めます!【僕の総合評価】5段階中の5+ロン・バルセロ インペリアル・オニキス 38% ラム 700ml価格:5500円(税込、送料別) (2020/4/2時点)
2019.09.19
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【ザフラ21年】 ザフラ21年 マスターリザーブパナマのラムです。パナマのラムといえばロン・アブエロが代表格で、次がマレコンといったところでしょうか。僕が飲んだのはどちらも12年物で、強い紅茶と干しプルーンの風味がありました。今回のザフラはバーボン樽で最低21年熟成とのことなので、熟成の度合いや風味など、どんな違いがあるか楽しみです。ザフラのマスターブレンダーは、フランシスコ ”ドン・パンチョ” フェルナンデスさんというラムの世界で著名な方らしく、過去にアブエロのブレンダーもされていたとのことなので、アブエロに似ているのでしょうか。色は深いアンバーカラー。グラスに注いだ時の香りからして、既にかなりの深さが感じられます。バーボンの感じと、コク深い、オイリーで濃度の高いバニラキャラメルのようです。飲んでみてもとても味わい深く、チョコレート、バターキャラメル、コーヒー、外国のチェリータルトなどなど、様々な要素が溶け合ったリッチで複雑な味です。イヤみのない甘さとバーボン樽の風味も印象的で、価格以上の素晴らしいラムだと思います。正直言って、紅茶と干しプルーンのパナマ風味があまり好きではなくなっていたのですが、このザフラ21年は同じパナマながら全然違う風味で、とても味わい深いハイ・レベルなラムだと思います。ちょっと前までは国内流通があったのですが、今回検索してみたらどこも「完売」でした。残念。【僕の総合評価】5段階中の5+
2019.09.14
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【ディクタドール20年】ディクタドール20年。コロンビアのラムです。以前のディクタドールは12年物でしたが、今回は20年物。熟成はお馴染み、ソレラシステムです。香りは12年と似ていますが、香り立ち自体がよく、それに樽の香りがはっきりと感じられます。味は12年同様にメイプルとコーヒー、チョコレートやカスタード、それにキャラメルの風味がありながら、よりマイルドで深みがあり、いかにも長期熟成といった感じです。12年よりもコク深いだけでなく、各要素の一体感が強いので、甘さは若干控えめに感じられます。この20年を飲んでから12年を飲むと、あれだけ美味しいと思っていた12年が、あれ?と思うほど薄く、感じられます。味の要素は同じながら、太さ、マイルドさが段違い。ディクタドール20年、香りも味の傾向も僕好みで、とても気に入りました。【僕の総合評価】5段階中の5+【あす楽】ディクタドール 20年 (コロンビア) 40度 700ml価格:7480円(税込、送料別) (2019/8/1時点)
2019.09.06
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【ロン イザルコ10年】ロン・イザルコ10年。イザルコというのは中央アメリカで一番有名な火山の名前だそうです。フェノメナルスピリッツ社という米国の新しい会社の製品らしく、2018年にヨーロッパ各国で、2019年に北米で発売開始されたばかりらしく、日本ではまだ未発売のラムのようです。中央アメリカ産ラムのブレンドで、バーボン樽を使った、ソレラシステムではない10年物、度数43%、とのことです。これは素晴らしいラムだと思います。香りは10年物としてはかなり深みがあり、ハチミツとバターキャラメル、若干のフルーツ感も感じられますが、各要素は完全一体化している感じです。飲んでみても、香り同様に10年物にしては異例にマイルドかつ濃厚な味わい。甘さ自体はそれほど強くはなく、でも丸くて太い甘味が味の中心にあって、穏やかなカスタードとミルクキャラメル、ハチミツ、甘い煙、それにコーヒーやオーク樽の風味が溶け合っています。リッチでマイルド、とても味わい深いラムです。複数の国のラムをブレンドしているということですが、そのありようは同じ複数国ブレンドラムのバンクス7とは大きく違っています。バンクス7はそれぞれの特徴を並列的に現していますが、このイザルコ10年は全てが完全に溶け合わさっていて、そのあまりのシームレスさにブレンド感が感じられません。全く新しい味わいのラムが生まれている、というように感じられます。10年というスペックからすると少し高価な気もしますが、味はしっかりその価値があると思います。どこかの会社が輸入販売してほしいラムです。【僕の総合評価】5段階中の5++
2019.09.02
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【ロン ボトラン ソレラ1893】ロン・ボトラン/ソレラ1893超メジャーラムのロン・サカパと同じ、グアテマラのラムです。バーボン、シェリー、ポートワインの樽を使った、ソレラシステムによる熟成だそうです。今回購入したのは旧デザインのボトルらしく、今は新しいボトルに切り替わっているようです。中身は同じなんでしょうか。ベルベット調生地でできたワインレッドのかわいい袋付きでした。香りは典型的な中米のスペイン系ラムといった感じで、スパイスとレーズン、黒糖の香り。飲んでみると、しっかりとした甘さはありますが、基本的にとてもパワフルなので、相対的に甘さは控えめに感じられます。標準的な40%度数ですが、グラスに注いですぐはかなりアルコール刺激が強く、10分以上は待つべきだと思います。ちゃんと待ては普通に飲めますが、それでもワイルドな感じがします。味的にはクラシックというか、スペイン系ラム酒のベーシック型というような感じで、ちょっとシェリー風味が強すぎる気はしますがヘンなクセは無く、嫌いな味じゃないです。ボトランはロンサカパと同じ会社で作られているそうですが、かなり隔たりがあります。同じようなラムばかり作っても仕方ないので、違いがあるのは当然だと思いますが、もうちょっとマイルドでもいいような気がします。【僕の総合評価】5段階中の3ロン・ボトラン ソレラ 750ml 40度 【在庫限りの販売です】価格:4320円(税込、送料別) (2019/7/25時点)
2019.08.27
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【サパテラ・グランレゼルヴァ1989】サパテラ・グランレゼルヴァ1989シングルカスクで、カスクNo,78です。前に飲んだのは、サパテラ・レゼルヴァ1996。記載がないので何年物なのかわかりませんが、今回の1989の方が長熟なはずです。1996はアルコール度数40%、今回の1989は42%と微妙に違っています。色は向こう側が見えないほど濃く、1996よりもはるかに濃い色です。グラスに注ぐと、濃厚なチョコレートとバニラが溶け合った、深みのある素敵な香りが届いてきます。味も極上で、オイリーでコク深いダークチョコレートと上品な樽の風味がメインにあり、その中にバニラやバターキャラメルなど多くの要素が折り重なった、複雑かつ超リッチな味わいです。凄く美味しいと思っていたサパテラ1996よりも、はるかにマイルド&リッチです。単にリッチというだけではなく、マイルドな中の味自体がしっかりしているという印象で、後味も非常に長く、まさにサパテラのハイ・エンドという感じです。1989年といえば30年も昔で、ちょうど昭和から平成になった年ですね。スマートフォンはもちろん、インターネットも一般にはなかった時代で、村上春樹の「ノルウェイの森」や、吉本ばななの「TUGUMI」なんかを夢中になって読んでた頃です。そんな時代に生まれたラムを、今こうして飲めるなんて不思議な気がします。【僕の総合評価】5段階中の5+++
2019.08.24
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【コロマ15年】コロマ15年。コロンビアのラムです。ソレラシステムではない、15年熟成物とのことです。日本には入ってきていないようです。コロンビアのラムといえばディクタドールが有名ですね。ディクタドールは12年物しか飲んだことがありませんが、甘さ控えめ・ミディアム~フルボディ・コーヒー風味のとても美味しいラムだと思います。先日飲んだラ・エチセラもコロンビアで、クリーミーな味わい深いラムでした。さてコロマ、角形ボトルで外箱とラベルのブルーがカッコイイです。今回のは15年物ですが、ほかに8年物もあるようです。グラスに注いで顔を近づけると、派手さはないものの、ほのかにフルーティーさを含んだ透明感のあるバニラの香りが感じられます。味わいは、しっかりしたコシと樽の風味、それに控えめな甘さが感じられます。落ち着いたバニラと少しのオレンジ的風味、それにコーヒーの感じが淡くあり、全体的に実直な味わい深さがあります。そのありようは、バルバドスのRLシールズに似ていて、ドライで味わい深い上質なラム、といった雰囲気です。コロンビアといえばコーヒーだし、ディクタドールの印象が強いせいか、コーヒー風味を期待していましたが、ごく淡く感じられるくらいです。コロンビアのラムの中では、ディクタドールが一番コーヒー風味が明確だと思います。【僕の総合評価】5段階中の5+
2019.08.21
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【ロン・クオラム30アニヴェルサリオ】ロン・クオラム30アニヴェルサリオ。ドミニカのオリバー&オリバー社のラムです。過去に日本に入ってきていたのかもしれませんが、いずれにしても現在は見つけることができません。ボトル裏のラベルに、Bottela:844De,2000Ano:2018と記載がありました。色は濃いほうで、グラスに注いでいる時からプレジデンテに似たオリバー&オリバー標準の甘い香りが漂ってきます。飲んでみると、干しプルーンやレーズン的要素は控えめで、深みのあるミルクチョコレート風味が感じられ、オリバー&オリバーなのにフルボディ寸前といったくらいの重量感があります。甘さは中程度で、豊かな樽の風味もあって、香りの印象以上にしっかりした旨いラムだと思いました。オリバー&オリバー社製品の中ではコシがあって甘さ控えめなので、僕としては非常に良いバランスだと思いますが、逆に典型的なオリバー&オリバー風味が好きな方は甘さと透明感が足らない、と感じてしまうかもしれませんね。でも、これを美味しくないと思う人はほとんどいないのではないかと思います。【僕の総合評価】5段階中の4.5
2019.08.18
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【バンクスラム 7 ゴールデン】 バンクス7。7か国、8つの蒸留所の23種類のラムをブレンドして作られているそうです。7か国とは、トリニダート、ジャマイカ、ガイアナ、バルバドス、グアテマラ、パナマ、ジャワのことで、それぞれ特徴のあるラムをブレンドすることで、複雑な味わいを作り出している、とのことです。ジャワのラムなんて飲んだこと無いし、どんな味なのか全く想像がつきません。それにジャワって書いてあるけど、国名はインドネシアですよね・・・香りはジャマイカとパナマ、ガイアナが混ざったような感じですが、それはそういうブレンドだと知っていたからそう感じただけかもしれません。ヘンなクセは無く、フルーティーさのある黒糖の香りで、やや強さを感じます。飲んでみると、ジャマイカとガイアナとパナマ、少しグアテマラ、といった感じですが、これも香り同様にそういうブレンドだということが頭にあるからかもしれません。それに、バルバドスは元々強い特徴はないし、トリニダートは把握しきれていないし、ジャワは飲んだことがないから、そう感じたのかもしれません。でも、ジャマイカのきわどい風味はしっかりあり、ガイアナのデメララカラメル風味、パナマの干しフルーツ風味、グアテマラのスパイス風味も、それぞれ明確に見出せます。僕としてはジャマイカが優勢な感じがしますが、他の要素によって薄まっているので、飲みにくいという感じではありません。全体的には軽くてあっさりした味わいだと思います。【僕の総合評価】5段階中の3.5【あす楽】バンクス ラム セブン ゴールデンエイジ 43度 700ml価格:4980円(税込、送料別) (2019/7/25時点)
2019.08.14
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【モンバッチョ21年シェリーウッドフィニッシュ】モンバッチョ21年・シェリーウッドフィニッシュフロール・デ・カーニャと同じ、ニカラグアのカンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社のラムです。バーボン樽で熟成後、シェリー樽でフィニッシュ、シングルカスクでNo,112、とのことです。他のモンバッチョシリーズ同様に、以前は日本に入ってきていたようですが、残念ながら今では見つけることができません。モンバッチョは、今のところ僕が一番好きなラムのブランドです。XOキュベ・プレステ―ジュ、12年、15年、19年アルマニャックフィニッシュ、XOシングルカスク、12年ソーテルヌフィニッシュ、と飲んできましたが、どれも僕の好みにドストライクの美味しいラムたちで、しかもハズレ無しという素晴らしさ。クセがなくてコク深く、ビターチョコレートの風味が感じられるのが共通の特徴です。どれが一番美味しいか、と言われると返答に窮しますが、もし、「もうオマエは島流しにする。1本だけ持って行っていい」と言われたら、15年を抱えて、XOシングルカスクを隠し持って行くと思います。今回の21年シェリーウッドフィニッシュは、モンバッチョシリーズのハイ・エンドモデルなので(値段的に)、期待は高まります。色はモンバッチョシリーズの中では、12年ソーテルヌフィニッシュと同じくらい淡い色合いです。グラスに注いで顔を近づけると、シェリー酒のフルーティーな香りが強く感じれらます。飲んでみてもこのフルーティーさが強く感じられ、そこに樽の風味と干しイチジク、ナッツ、バニラ、チョコレートなどが折り重なった、とても複雑な味わいです。このラムを味わう際に重要なのは、グラスに注いですぐに飲まず、5分か10分おいておく、という点だと思います。すぐに飲んでしまうと、派手なシェリー風味が支配的ですが、時間がたつと他の要素が次々と現れてきて、品のあるラムに変貌していきます。他のラムでもよくある現象ですが、特にこのラムの変化は著しいと感じました。今回のシェリーウッドフィニッシュは、12年ソーテルヌフィニッシュと同様に、フルーティーな香りを纏った代わりに、深いコクというか濃厚さが削減されていると思いました。19年アルマニャックフィニッシュでは、それは感じられなかったので、ナントカフィニッシュするとボディが細る、ということではないようですね。僕としては、同じ21年ならXOシングルカスクの方が好みです。【僕の総合評価】5段階中の4
2019.08.10
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【ラ・エチセラ】ラ・エチセラ。コロンビアのラムです。エチセラというのは「魔法使い」とかそういう意味らしいです。冠詞がLaなので「魔女」でしょうか。コロンビアのラムといえばディクタドールですが、今回のエチセラなど、他にもコロンビアにはラムブランドがあるようです。でも、ディクタドール以外は日本に入ってきていないようです。エチセラは家族経営の蒸留所で生産されているそうで、オーク樽を使ったソレラシステムで、12~21年熟成させているそうです。ラベルには何年物とは書いてありません。ソレラシステムは継ぎ足しなので、例えば20年物といっても20年物が入っているというだけで本当の20年物ではない、などと批判する人が世の中にはいるらしく、そういう人にとやかく言われないために年数の記載をしないことがあるようです。美味しければそんなの別にどうでもいいし、「ソレラで20年」と書いてあれば、それはそれで偽りは無いわけだし、そもそもイヤなら買わなければいいと思うのですが・・・さてエチセラ。飲んだ最初の印象はフロール・デ・カーニャ18年に似ていると思いました。濃いクリーミーさが前面にあって、その奥に味わいがあるという構成がそっくりです。ありようが似ているだけで、味そのものはハバナクラブ7年的。たばこ的な少しくぐもったような風味があって、でもハバナクラブ7年よりも甘さは控えめ、少しだけコーヒーとオレンジ的な要素が感じられます。同じコロンビアでもディクタドール12年とはあまり似ていなくて、コーヒー風味はディクタドールの方が遥かに明瞭です。一方エチセラはとてもマイルドで、かつ後味スッキリ。どちらも美味しいラムだと僕は思います。【僕の総合評価】5段階中の4
2019.08.06
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【セロ ネグロ 1989】セロ・ネグロ1989.ニカラグアのお馴染みカンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社の製品です。アルコール度数42%。ボルケーノ・コレクションと書いてあり、以前飲んだサンクリストバル7年、コンセプションがそのシリーズのメンバーの一員だったようです。ボルケーノ・コレクションは、イタリアのF&G社からのリリースで、当時6種類あったようです。激しく噴火しているラベルデザインからわかるように、セロ・ネグロというのはニカラグアの活火山の名前だそうです。ヴィンテージ1989とのことですが、何年物なのかは書いてありません。ラムの色はかなり濃い目。香りはニカラグアのラムらしく、濃厚なチョコレートとバニラ混合の、素晴らしくいい香りです。飲んでみてもやはり濃厚系。味わい深いダークチョコレート風味がメインな感じで、クリーミーさと控えめな甘さはあるものの、ラベルデザインのような強さも感じられます。全体的な味わいは、モンバッチョシリーズよりもサパテラ1996や、同じボルケーノコレクションのコンセプションに似ていますが、よりリッチな味わいだと思います。総合的には美味しいニカラグアンラムだと思いますが、モンバッチョシリーズよりもさらに入手困難なため、現在ではマニア、コレクター向けといったところでしょうか。【僕の総合評価】5段階中の5
2019.08.02
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【ロン・バルセロ・インペリアル プレミアムブレンド 30 アニヴェルサリオ】バルセロ・インペリアル 30 アニヴェルサリオ。ドミニカのラムです。僕はノーマルのバルセロ・インペリアルが好きで、無くなったらまた買ってと常備しています。お手ごろな価格ですが、飽きずに飲み続けることができる良いラムだと思います。ちょっと飲んで美味しいと思ったラムでも、ボトルの1/3くらいまで飲むと飽きてしまってそれ以上飲むのが辛くなってしまうラムも多いのですが、僕にとってのバルセロはそうではありません。さて今回のバルセロは、会社創立30周年の記念に特別にブレンドされた限定品。*会社創立30周年記念ではなく、バルセロ・インペリアル発売30周年記念なのだそうです。後で知りました。30と書いてあるし、高いから30年物かと思いがちですが、そうではありません。外観は外箱&ティンケース入り、ゴージャスなデザインのボトルに木目調台座付きという豪華さで、高級感に溢れています。それぞれ違ったチャー(樽の内側を焦がす)が施された、アメリカンホワイトオークのバーボンカスクとフレンチオークのソーテルヌワインカスクで通常よりも更に2年熟成させ、それをブレンドしているようです。ラムの色は濃いめ。香りはノーマルのバルセロをリッチ&マイルドに濃縮したような感じです。味も同様ですが、バターを思わせる濃厚さに淡くバニラが漂い、コク深いダークチョコレートの味わいが溶け合っています。バルセロ風味を失うことなく、全体を2ランクほど濃厚にして、そこへ樽の風味が程よくプラスされているという感じで、より品のある風味になっていると思います。この奇をてらうことのない王道的な味わいが、却って印象深さを強めているように感じます。ドミニカは多くのラムを生産していて、それぞれ独自の味わいがあります。僕の中ではバルセロが1位、2位がブルガル、次がマツサレムやオリバー&オリバー商品群、カーク&スウィーニーといったところです。【僕の総合評価】5段階中の5+P10倍 ロン バルセロ インペリアル プレミアムブレンド 700ml 43度 ドミニカ共和国 ラム RUM ラム酒 スピリッツ 長S全商品P10倍は 7/11 1:59まで価格:17280円(税込、送料別) (2019/7/6時点)
2019.07.29
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【プンタカーナ・クラブ テソロ】プンタカーナ・テソロ。ドミニカのラムです。ドミニカの大手オリバー&オリバー社のラムで、このプンタカーナ・ブランドからは、ウルトラプレミアムというカテゴリーで4種類、スーパープレミアム・カテゴリーから3種類のラムが、それぞれリリースされているようです。今回のテソロはウルトラプレミアム・カテゴリーで、アルコール度数38%の15年物、カテゴリー内のグレードとしては上から2番目。シングルモルトウイスキーの樽で仕上げているとのことです。香りは、ほぼオリバー&オリバー標準といった感じで、プレジデンテに似たレーズンや干しプルーン含有の甘い香りです。味わいは、香りの印象よりも輪郭のはっきりした強さがあり、シングルモルトウイスキー樽の効果なのかもしれません。バニラとカラメルの風味がメインで、程よい甘さによく調和していると思います。全体的には軽めのミディアムボディといった感じで、例えばよりハイ・グレードなプレジデンテ19年よりも、甘さは控えめで、リッチというかハードな印象です。典型的なスペイン系/ドミニカンラム(オリバー&オリバー社)の味わいながら、後味は意外にすっきりしているように思います。シングルモルトウイスキー樽の効果は、僕の好みとしては良い効果を生んでいると感じました。ソーテルヌやシェリーカスク・フィニッシュのラムも、よい風味が加わって美味しいのですが、例えばフルボディがライトボディに変換されているような気がします。風味を楽しむという点ではいいのですが・・・その点今回のウイスキー樽フィニッシュは、コシが増強される効果があるように思え、それはこのラムに合っている、と僕は思いました。【僕の総合評価】5段階中の4.5
2019.07.25
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【コンセプション・グランレゼルヴァ1990】コンセプション・グランレゼルヴァ1990.ニカラグアのラムで、以前「ボルケーノコレクション」の一つとしてイタリアのF&G社からリリースされていたそうです。ニカラグアのラムは全部カンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社の製品らしいのですが、オフィシャルのフロール・デ・カーニャ以外にも、幾つかの会社から、またボトラーズブランドからも多くのラムがリリースされています。ボトラーズブランドのカスクストレングスとかじゃない普通の度数のやつは、フロール・デ・カーニャ・シリーズ以外に、モンバッチョ・シリーズ、カネロ・シリーズ、サパテラ・シリーズそして今回のコンセプションが属するボルケーノ・コレクションの商品群です。共通する要素はありますが、それぞれのブランドごとに独自の特徴的風味があり、明確な差別化が図られています。僕にとってはどれも美味しく、飽きずに飲み続けることができる素晴らしいラムたちです。さて、今回のコンセプション1990。今のところ、ボルケーノコレクションで飲んだことがあるのはサン・クリストバル7年だけですが、今回のコンセプションはどのような感じでしょうか。グラスに顔を近づけると、バターキャラメルとチョコレート、バニラが溶け合った、オイリーな落ち着いた香りが漂ってきます。味は、先ず上品な樽の風味と強さがあって、そこに控えめな甘さを伴ったチョコレート、バニラアイスクリーム、バターキャラメルなどが同時に感じられます。やはりサン・クリストバルよりも、はるかにマイルドかつ濃度です。全体的にフロール・デ・カーニャよりも、サパテラに近い印象ですが、まだまだその他のラムだけでなく、サパテラにもまだ飲んだことがないラインナップがあるので、総合的な位置づけはそれらを飲んだ後にしたいと思います。【僕の総合評価】5段階中の5
2019.07.21
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【ロン・エスクラヴォXO】ロンエスクラヴォXO。ドミニカ共和国のラムです。ドミニカの大手ラム生産会社である、オリバー&オリバー社の製品とのことです。前に飲んだ、ロン・キューバニーや、プレジデンテなどもここのラムです。*外箱にもボトルにもオリバー&オリバーの記載が無いので、代わったのかもしれません。このエスクラヴォは今回のXOの他に、12年、15年とバリエーションがあるようです。どれもソレラシステムによる熟成で、このXOは23年物。現在日本では流通がないようです。これまで飲んできたオリバー&オリバー社のラムには共通の特徴があって、ライト~ミディアムボディの軽さをベースに、レーズンや干しプルーンの風味が備わった、飲みやすい甘口ラム、という印象でした。ところが今回のエスクラヴォXOは、かなり違っていました。いかにも濃度の高さが感じられる深い香りで、飲んでみても異例のフルボディ。派手な甘さは健在ですが、干し果物の風味は抑え気味で、溶かしキャラメルと薄めのチョコレート、それに樽の風味とクリーミーさが備わったリッチな味わいです。甘くて飲みごたえがあるラムが好きな人には最適だと思います。ドミニカは、以前飲んだことのあるキューバニーやプレジデンテ、ヴィズカヤ、ブルガル、マツサレムなど、メジャーなラムの他に、まだ飲んだことがない多くのラムを生産しているようです。全部飲む、というのはかなり難しいことですが、これからも幾つかは飲んでみようと思います。【僕の総合評価】5段階中の4
2019.07.19
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【ディプロマティコ・シングル・ヴィンテージ2004】ディプロマティコのシングルビンテージ2004。ベネズエラのラムです。レギュラーラインナップではなく、出来のいい年にしか作られない限定品だそうです。今回の2004の前は2002があったようです。ディプロマティコといえば、以前飲んだディプロマティコ・レゼルヴァエクスクルーシヴァ。定番ラムの一つとされる素晴らしいラムです。そのレゼルヴァエクスクルーシヴァは、3種類の蒸留器で蒸留した原酒をオーク樽で熟成させ、「ライト」「セミヘビー」「ヘビー」の3種類をブレンドして作られているそうですが、今回のシングルビンテージはポットスチルで蒸留した原酒を2種類の樽で最低12年熟成させ、そこからヘビーのイイやつだけをブレンドして、さらに1年シェリー樽で追熟させている、とのことです。すごく大変そうですね。グラスに注いでみると、色はレゼルヴァエクスクルーシヴァよりは濃いくらいで、物凄く濃いというわけではありません。香りは基本的には同系統ですが、樽やスパイスの香りなど、より要素が増して分厚くなっているような感じです。飲んでみると、味わいは香りの印象を超えて、ずっしりしたコシが感じられます。濃厚かつ複雑な味わいで、そのためか、甘さは相対的に控えめに感じられます。レゼルヴァエクスクルーシヴァが度数40%のところ、このシングルビンテージは43%。重量感はそこも関係していると思いますが、甘さ控えめでヘビーな感じというのは、ロン・サカパ23とレゼルヴァ・リミターダの関係に似ていると思います。フルボディに樽の風味を纏った複雑な味わいで、いかにも高級ラムといった感じです。ポピュラーなレゼルヴァエクスクルーシヴァとは一味も二味も違ったラムになってますが、ディプロマティコ的風味は厳然として存在していて、誰もがうなる美味しさのラムだと思います。【僕の総合評価5段階中の5ラム ディプロマティコ シングルビンテージ 2004 700ml (73-6)(76625) スピリッツ rum価格:9266円(税込、送料別) (2019/6/13時点)
2019.07.16
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【キルデビル ニカラグア 17年】キルデビルのニカラグア・シングルカスク17年。アルコール度数は59.5%、ニカラグアなので、もちろんフロール・デ・カーニャのカンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社のラムです。色はごく普通程度のアンバーカラー、香り立ちはかなり良く、ニカラグアンラムらしいバターキャラメル、バニラ、チョコレートやナッツの香りが漂ってきます。味も同様で、オイリーな深いコクがベースにあって、キャラメル、バニラ、濃厚なダークチョコレートの風味が強く感じられます。今回のキルデビル版は、スペック的にはケイデンヘッズのニカラグアと熟成年数、アルコール度数的に同じくらいですが、味わいにはかなり差があるように感じられます。飲み比べてみると、キルデビルの方が濃厚で甘さも強く、リッチな味わい。もちろんケイデンヘッズもコク深いのですが、比較するとそんな感じです。それならと、ブラックアダ―の12年物も出してきて飲んでみたところ、ブラックアダーの方がさらに濃厚で、かつまろやか、甘さもより感じられました。ブラックアダーは度数が62.6%なので、64.7%のジェネラルラムトレーダーズ・ニカラグアも出して飲み比べてみましたが、やはり濃度というか味の濃さ、甘さではブラックアダーが一番でした。それにまろやかさ、香り高さにおいても、ブラックアダーが突出しているように感じます。アルコール度数の高いボトラーズ・カスクストレングスで難しいのは、氷とラムの比率や、氷の解け具合、つまりラムと水との混合比で、かなり味わいが変わるという点だと思います。それぞれ最適な比率を見つけると、とても美味しく味わうことができます。もちろん、それはニカラグアンラムに限った話ではなく、前のキルデビル・ガイアナ2001も、あれから最適比率を発見し、とても豊かなデメララ風味を楽しむことに成功しています。なので、最初の評価はどんどん変わっていっています。いつかこれまでのラムの再評価もしてきたいと思っています。【僕の総合評価】5段階中の5+キルデビル ニカラグア 17年 1999 カスクストレングス シングルカスク ラム 59.5度 700ml価格:13300円(税込、送料別) (2019/6/6時点)
2019.07.13
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【シワタン・レゼルヴァエスペシアル12年】チワタン12年。エル・サルバドルのラムです。エルサルバドルのラムは初めてです。中米の国であるということしか知りませんが、地図で見てみたらカリブ海には接していなくて、太平洋側の国のようです。バーボン樽のソレラシステムで12年熟成、とのことです。ラインナップ的にはこの他にも8年物があるようですが、どちらも日本には入ってきていないようです。とても普通っぽいボトル&ラベルデザインで、色はやや赤みがかった綺麗なアンバーカラー。香りはとても良く、ナッツとバナナ、それにカカオ的な要素も感じられます。味はそれにもまして素晴らしく、ミディアムボディで適度な甘さ、ウッディさに包まれたバニラとナッツ、カカオ、バターキャラメルの風味がいいバランスで溶け合っています。おかしなクセも全くありません。とても飲みやすく、それでいて独自の深い味わいがある素晴らしいラムだと思います。飲んだ後のグラスには、カスタードの素敵な香りが残っていました。日本で普通に4,000円台くらいで売ってたら定番化するのではないでしょうか。派手さはないものの、飽きることなく飲み続けることができそうです。【僕の総合評価】5段階中の5+
2019.07.07
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【カネロ12年 レゼルヴァ・エスぺシアル】カネロ12年。ニカラグアのラムです。これもイタリアのF&G社扱いのラムで、日本では流通していないようです。カリビアンラムと書いてありますが、ニカラグア産のラムだそうです。前回飲んでとても美味しかったカネロ15年と、どれほど差があるのか楽しみです。色はカネロ15年と比べるとやや薄めですが、他の多くのラムからすると普通の色具合です。ブラウンシュガーとチョコレート風の、少し強さを感じる香りです。飲んでみると、多少アルコール刺激が感じられ、香りの印象よりもボディは軽めで、チョコレートと樽の風味は「ふんわり」とあり、カネロ15年からすると、かなりライトな印象です。通常12年熟成といえば充分な味わいのラムが多いのですが、なぜかこのカネロ12年はもう少し熟成させた方が美味しいのではないかと思いました。先に15年を飲んで、それがすごく美味しかったからそう感じるのかもしれません。僕としては、この味わいの方向性であれば、もっと濃度が高い方がいいのになと思いますが、人の好みは千差万別、これくらいの方が美味しい、と思う人も多いでしょう。僕も充分美味しいラムだとは思います。【僕の総合評価】5段階中の4
2019.07.05
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【ディクタドール12年】ディクタドール12年。コロンビアのラムです。近所の大型リカーストアでも売られている、比較的メジャーな定番ラムですが、なぜかこれまで飲んでいませんでした。ディクタドールというのは独裁者という意味らしく、コロンビア最古の蒸留所で作られているとのことです。ラインナップは幾つかありますが、今回の12年がベーシックのようです、程よい甘さで、口当たりも良く、メープルとコーヒー、それにチョコレートやカスタードの風味も感じられる素晴らしい味わいです。コクも豊かで、ミディアム~フルボディといった感じのちょうど良い濃度。過剰スパイスなどのクセも無く、とても美味しいラムだと思います。ソレラシステムでの12年物とのことですが、もっと長熟なのではないかと思うほどのマイルドさです。各要素の一体感、融合感もありながら、それでいて印象的なメープル、コーヒー風味がしっかりと感じられ、そういうバランスの良さも、やはり定番ラムといわれるゆえんだと思いました。【僕の総合評価】5段階中の5+ディクタドール 12年 ラム 700ml (73-6)(73880)価格:3974円(税込、送料別) (2019/5/17時点)
2019.07.01
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【モンバッチョ12年ソーテルヌフィニッシュ】モンバッチョ12年のソーテルヌフィニッシュバージョン。ソーテルヌというのはフランスのデザートワインで、その樽を使って風味付けしたそうです。以前飲んだハバナクラブのパクトナビオもソーテルヌフィニッシュでした。パクトナビオはフルーティーな風味が感じられる、かなり軽めなラムという印象でしたが、今回のモンバッチョ版はどうでしょうか。ノーマルのモンバッチョ12年はとても美味しいラムなので、それがソーテルヌフィニッシュでどのように変わっているか、とても興味深いです。シングルカスクNo,44、2003年蒸留で2015年瓶詰め、だそうです。香りは華やかで、バニラとブラウンシュガーが、軽めのフルーティーさで覆われているような感じです。飲んでみると、フルーティーさはそれほど強くは感じられず、しかしノーマルのモンバッチョ12年にあった、深いコクと印象的なチョコレート風味が減退した感じで、全体的により軽い風味に変貌しているように感じました。パクトナビオの元ネタが何なのかはわかりませんが、ソーテルヌフィニッシュによる効果は同様であるように感じられます。ちなみにこちらはアルコール40%で、ノーマルのモンバッチョシリーズよりも若干低い数値ですが、この味の差はそれによるものではないように思えます。もちろん、こちらの軽い風味が好みの方もおられるとは思いますが、僕としては深いコクのモンバッチョが好きなので、ひと手間かけて失ったものの方が大きかった、というような気がします。ただ、モンバッチョ12年の印象を除外して、こういう一つのラムとして味わうと、やはり美味しいラムだとは思います。【僕の総合評価】5段階中の4
2019.06.28
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【サパテラ レゼルヴァ ビンテージ1996】サパテラ・レゼルバビンテージ1996.サパテラというのはニカラグアの火山島のことのようです。シングルバレル、No,62と記載されています。アルコール度数は40%で標準的。色は少し赤みのあるアンバーカラーで、それほど濃くはありません。香り立ちはとても良く、クリーミーさが感じられるキャラメル、バニラ、チョコレート、それにコーヒーも感じられる素晴らしい香りが溢れてきます。味はとてもリッチ。香同様に、濃厚なミルクキャラメルと、香り高いダークチョコレート、それに上品な樽の風味が溶け合っていて、全体的にとてもコク深く、リッチな味わいの素晴らしいラムだと思います。このサパテラはこの他にもラインナップが幾つかあり、どれも以前は日本で流通していたようです。これだけ美味しいラムなので、ぜひまた復活してほしいです。【僕の総合評価】5段階中の5+
2019.06.22
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【ヴィスカヤ・VXOP】ヴィスカヤVXOP。ドミニカのラムです。世界的には比較的メジャーなラムのようですが、なぜか日本には入ってきていないようです。ラベルにキューバンフォーミュラと書いてあるように、ドミニカのラムながらキューバの伝統的製法で作られているそうです。革命前はキューバのラム会社だったのでしょう。ボトルやキャップのデザインはなかなかカッコよく、ラムの色は綺麗なアンバーカラー。香りは強くは無いものの、バニラやスパイス、フルーティーさなど、様々な要素が感じられる、深みのあるドミニカ的な香りです。飲んでみると、濃度や甘さは中程度で、なかなか個性的な味わいです。様々な風味、要素が絶妙なバランスで溶け合っていて、個々の要素が明瞭に感じられず、そのありようがこのヴィズカヤらしさというか、特徴を形作っているように感じれらます。バニラやアールグレイ、プルーンやクローブなどがなんとか感じられ、フルーティーなミディアムボディの雰囲気が同じドミニカのプレジデントに近い気がします。ドミニカ感の強さから、例えばプレジデントや、カーク&スイ―ニーなんかが好きな人なら、このヴィズカヤはお気に入りになると思います。一方、ドミニカ産ラムでも、バルセロやマツサレム、ブルガルとは余り似ていないように思います。【僕の総合評価】5段階中の3.5
2019.06.19
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【カネロ ヴィンテージ1992シングルバレル】カネロ1992シングルバレル。ニカラグアのラムです。前回飲んだカネロ15年は、濃厚なチョコレート風味でとても美味しいラムでした。今回の1992はどうでしょうか。1992というのは1992年蒸留ということだと思いますが、ボトリングされたのがいつなのか記載がないので、何年物なのかわかりません。飲んでみて、前回の15年と比べてみましょう。色はかなり濃く、15年と同じくらい。香りは良く似ている、というかほとんど同じ感じですが、飲んでみるとよりマイルドで、それでいてシングルバレルらしいしっかりした風味で樽の香りも強く、コク深い超フルボディの、味わい深いラムだと思います。奥深いダークチョコレート、クリーミーなキャラメル、香り高いコーヒーの風味、控えめな甘さ、というバランスはカネロシリーズ共通で、その中で風味の強さ、各要素の融合によるマイルドさが際立っているところが、この1992の特徴だと思います。というわけで、経験の浅い僕の感覚ですが、カネロ15年よりも長熟だろうと思いました。どちらも物凄く美味しくて、しかも入手困難なので、大事に飲んでいこうと思います。【僕の総合評価】5段階中の5++
2019.06.16
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【カネロ・センテナリオ15年】カネロ15年。ニカラグアのラムです。過去に日本に入ってきていたのかどうかわかりませんが、少なくとも現在は日本では流通が無いと思います。色はとても濃く、温かみが感じられるような色調です。香りはニカラグア標準の、イヤな要素が全く無い、優しいバニラキャラメル的な感じですが、飲んでみるとビックリの濃厚さ。かなり明確なダークチョコレートの風味が中心にあり、そこにバターキャラメルとバニラ、それにコーヒーと樽の風味も共存していて、とにかくチョコレート中心の物凄いコクがあります。甘さは控えめで、超フルボディ。僕の好みストライクの素晴らしいラムだと思います。このカネロもそうですが、モンバッチョといい、サパテラといい、僕が好きなラムたちが、もう日本で買えないのはとても残念です。*上に~が付いているので「カネロ」ではなく、「カニェロ」だと思いますが、まあ、それはどっちでもいいですね。【僕の総合評価】5段階中の5++
2019.06.14
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【ロン・ミロナリオXO】ロンミロナリオXO。ペルーのラムです。ミロナリオはこれまでに、メジャーなミロナリオ15年、新型の10アニヴェルサリオを飲んだことがあります。どちらも甘めの美味しいラムでしたが、今回のXOはそれらのハイ・エンドモデルという位置づけなので、きっとかなり美味しいだろうと期待して購入しました。気品溢れるボトルデザインで、キャップもクラウン的。ゴールドのロゴが濃いラムの色とマッチしていて、しかも外箱はブラックのフレーム状デザインなので、非常に見栄えがします。最長20年熟成品を、ペドロヒメネス(シェリー酒)樽のソレラシステムで熟成・ブレンドして作られているそうです。香りはミロナリオ15年の系統ですが、はるかに濃厚な感じで、香りをかいだだけで飲んだ気になってしまうほど。飲んでみると、非常に濃厚かつクリーミー、驚くほどのマイルドさで、とても40度のスピリッツとは思えません。味わいにはとても色々な要素が感じられ、バニラアイスクリーム、アップルパイ、ミルクキャラメル、ココナッツやイチジク、それにクローブやナッツなどの風味が溶け合っていて、非常に重層的です。こんなラムを飲んでしまうと、他のほとんどのラムが物足らなく感じてしまうので、普段飲んではいけないやつだと思いました。オフィシャルのハイエンドモデルは、やっぱり凄いですね。【僕の総合評価】5段階中の5++ロン ミロナリオXO 700ml_[リカーズベスト]_[全品ヤマト宅急便配送]【キャッシュレス・消費者還元事業対象店舗(5%還元事業者)】価格:9768円(税込、送料別) (2019/10/4時点)
2019.06.11
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【サン クリストバル グランレゼルヴァ7年】サン・クリストバル7年。バーボン樽で7年熟成されたニカラグア産ラムで、イタリアF&G社からリリースされていたボルケーノ・コレクションの一つのようです。昔は日本でも販売されていたようですが、今ではもう見かけません。サンクリストバルというのはニカラグアの火山の名前で、ラベルには湖の向こうに端正な山容でそびえ立つ、サンクリストバル火山の写真が使われています。山頂が雲の上に出ていて、カッコいいですね。グラスに注いでみると色はやや薄めだということがわかります。香りは強くはないものの、余計な要素の無い、ソリッドなバニラキャラメルの良い香りです。飲んでみると、アルコール度数は38%と少し低めですが、クリーミーさの中に強めの刺激があり、ニカラグアンラムにしては珍しく、ちょっとワイルドな感じ。味はカラメルの明確な甘さとバニラの風味、それに若干のココアと樽の香りがバランスよく感じられます。香りや味は違いますが、個々の要素の明確さと全体のバランスが、モカンボ6年に似ているようにも思いました。もしこのラムが2,000円くらいで普通に流通していれば、普段飲みに最適だと思います。でも残念ながら、実際は値段は高いし、輸入もされていません。今回のサン・クリストバル7年は、これまで飲んできたニカラグア産ラムの中では、唯一荒々しさと各要素の分離感が感じられるラムでした。それでも、ヘンなクセや過剰スパイス風味は無く、ラム全般で見ればそれなりに美味しいラムだと思います。【僕の総合評価】5段階中の3
2019.06.07
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【モンバッチョXO・シングルカスク】モンバッチョXOシングルカスク。以前飲んだモンバッチョXOキュベプレステ―ジュとは別のラムで、21年熟成物のシングルカスクで、リミテッド・エディションだそうです。箱に書いてありましたが、現在ヨーロッパにおいて、モンバッチョはイタリアの大手飲料会社F&Gが取り扱うラムブランド群の一つになっているようです。残念ながら日本には入ってきていないので、通販で買いました。モンバッチョシリーズの他のラムと違って、扁平なデザインのボトル形状です。アルコール度数は43%でモンバッチョ標準。香り立ちがとても良く、グラスに注いでいる時から濃いカラメル的な良い香りが溢れてきます。飲んでみると、上質なダークチョコレートとミルクキャラメルの風味があり、その豊かなコクと深みのある甘さに、ナッツオイルのマイルドさがバランスよく溶け合っている、極上の味わいです。モンバッチョXOキュベ・プレステ―ジュと、個々の要素は似ていますが、こちらのシングルカスク版はよりクリアで明るい感じがします。かなり高価なラムなので、毎晩がぶがぶ飲むには気が引けますが、買ってよかったと思います。【僕の総合評価】5段階中の5++
2019.06.04
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【フロール・デ・カーニャ・25年】フロール・デ・カーニャ25年。僕の大好きなニカラグアンラム、フロール・デ・カーニャのハイ・エンドモデルです。日本で流通があるのは18年までで、この25年は未輸入。フロール・デ・カーニャ18年との価格差は3倍ほどもあって高価ですが、どうしても飲んでみたかったので購入しました。箱からして重厚で高級な感じで、ボトルも形状こそ18年と似たように見えますが、底部分が遥かに肉厚で重量があります。グラスに注ぐと、フロール・デ・カーニャの強い香りが漂ってきて、その香りには既にコク深いバターキャラメルが感じられ、飲む前からすでにフルボディでまろやかということが丸わかりです。味は香りの印象そのままで、口に含んだとたん、思わずのけ反ってしまうほどのリッチさ。超濃厚なコクと柔らかな甘み、バターキャラメルやナッツ、チョコレートなどが溶け合った強い風味が感じられ、アルコール感皆無のマイルドさです。フロール・デ・カーニャを飲んで美味しいと思う要素をそれぞれ数倍に濃縮し、完全に溶け合わせたというような感じです。これは凄いラムだ、と思いました。これ以上美味しいラムは無くていい、このフロール・デ・カーニャ25年は完璧だからと思える素晴らしいラムです。価格の5倍以上の満足度です。【僕の総合評価】5段階中の5+++
2019.05.31
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【エル・パサドール・デ・オロXO】エル・パサドールXO。日本には入ってきていないラムのようです。6~15年物のグアテマラ産のラムをフランスに持って行って、コニャック樽で仕上げたものだそうです。ボトラーズブランドのプランテーションみたいですね。変わった形状のボトルで、カルタビオXOみたいなウッドのキャップが付いていて、なかなかカッコいいと思います。度数40%と普通のスペックで、色はやや濃いアンバーカラー。香りはバニラと嫌みの無いスパイスが感じられ、同じグアテマラのロン・サカパ23にちょっと似ています。味は素晴らしく、非常にクリーミー。丸いカラメル的な甘さと、複合スパイスによる厚みが、バニラや樽の香りと溶け合ってミルキーになっている感じです。後味はクリーミーさだけが残って、幸せな気持ちになれます。これは我ながらいいラムを買ったものだと思いました。海外の販売サイトは商品説明がほとんど無いので、適当に買ってみるしかないのですが、これは大当たりでした。【僕の総合評価】5段階中の5+
2019.05.27
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【モンバッチョ15年 グランレゼルヴァ】モンバッチョ15年。ニカラグアのラムです。モンバッチョというのはニカラグアの火山の名前だそうです。モンバッチョシリーズはこれまでXOキュベ・プレステ―ジュ、12年、19年アルマニャックフィニッシュ、と飲んできましたが、この15年も凄く美味しいラムだと思います。色も味も濃い目で、カラメル、バター、甘さ控えめのビターチョコレート風味が感じられ、非常に深い味わいです。モンバッチョシリーズのどれが一番美味しいかを決めるのは難しいことです。熟成年数が長ければより美味しいかというと、かならずしもそうではなく、それぞれのキャラクターがしっかりとあるので、僕の中ではどれもが満点と言えるほど全部美味しいラムです。同じニカラグアのフロール・デ・カーニャと比べると、モンバッチョシリーズの方が輪郭がはっきりした濃い味わいだと思います。フロール・デ・カーニャの優しくてコク深い味わいも僕は大好きなので、こちらもまた甲乙つけ難し、といったところです。ニカラグアのラムは初心者向け、という記述を見たことがあります。クセが無くて飲みやすいということのようですが、まさにそのとおりだと思います。そして初心者向け、ということは上級者向けもあるわけで、それはフランス系アグリコールラムを指すようです。僕はフランス系アグリコールラムが苦手なので、ずっと初心者でいようと思います。【僕の総合評価】5段階中の5++
2019.05.19
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【モンバッチョ19年 アルマニャックフィニッシュ】カンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社のモンバッチョ19年。スペシャルなアメリカンバーボン樽で17年熟成させ、それからアルマニャックの樽でさらに2年間熟成させたそうです。1989年に蒸留、2008年に瓶詰め、だそうです。向こう側がほとんど見えないほど濃い色合いで、グラスに注ぐと、なんとも香ばしいカラメルとバニラの香りが立ち込めます。味も素晴らしく、モンバッチョシリーズ共通の、深いダークチョコレートとイチジクのような風味、適度なカラメル的甘さがあり、それに加えてこの19年は、上品な樽の香りがあり、全体的にパワフルでありながら、とてもマイルドで、豊かな味わいです。モンバッチョXOと比べると、XOは濃度が高く、こちらの19年は分厚い、という印象です。それぞれ超ハイレベルな美味しいラムですが、それぞれのキャラクターの違いをしっかりと感じることができます。モンバッチョシリーズは、もう日本では販売されているところを見つけることができず、海外から購入しました。ヨーロッパ諸国には在庫があるようです。海外通販では、ほとんどのラムが日本より高価です。日本の輸入業者さん、ディーラーさんの企業努力、良心的な価格設定は、我々消費者にとっては大変ありがたいことです。海外から個人購入すると、当然高額な送料もかかるので、総合的にかなり高額になってしまい、単にラムを買うという観点からすると全く無意味で、馬鹿げたことだと思います。ただ、日本で入手不可能、流通していないラムを買うことができるので、どうしても欲しいラムだけは頑張って個人輸入することにしています。【僕の総合評価】5段階中の5++
2019.05.16
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【ブルガル1888】ブルガル1888ドミニカのラムです。シングルモルトウイスキーで有名な、マッカランの樽技術を使って熟成させている、とのことですが、そう言われても、僕はマッカランを飲んだことがないので、それがスゴイのかどうかよくわかりません。でも、わざわざそう言うということはスゴイのでしょう。濃いめの澄んだ色具合で、香りは深みを感じる上等なスペイン系ラムの香りです。味はとてもコク深く、濃厚で程よい甘さが備わっています。味わいの奥には樽の香りがあり、干し果物、スパイスの要素もありますが、全てが完全に一体化していて、それら単体での主張はほとんどなく、深い味わい全体を形成しているように感じられます。濃厚さがありながら後味はすっきりしていて、「味わい深いのにしつこくない上等なラム」だと思いました。香りも味も違いますが、方向性としては、同じドミニカのマツサレムを思い出しました。マツサレムは”コニャックのようなラム”とのことですが、僕としては今回のブルガル1888の方が、よりコニャック的雰囲気を感じました。樽の香りが感じられるからかもしれませんね。【僕の総合評価】5段階中の4.5【後日追記】2本目購入しました。すごく美味しいです。似ているラムが他になく、オンリーワン的な味わいです。【後日評価】5段階中の5マッカランは未だ飲んだことがありません。ブルガル 1888 700ml 40度 ラム RUM ラム酒 スピリッツ 長S価格:4830円(税込、送料別) (2019/3/31時点)
2019.05.09
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【モンバッチョ12年 レゼルヴァ・エスぺシアル】モンバッチョ12年、ニカラグアのラムです。フロール・デ・カーニャと同じ、カンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社の製品だそうです。モンバッチョシリーズは、しっかりした風味が特徴で、優しい美味しさのフロール・デ・カーニャと好対照をなしていると思います。アルコール度数43%と微妙に高い数値ですが、それよりも味そのものの違いを感じます。この12年もそのような感じで、フロール・デ・カーニャ12年よりも力強く、濃い味わいです。濃い黒糖カラメル感が強く、それにバニラとビターチョコレート、ほのかに樽の香りも感じられます。モンバッチョシリーズの中でもひときわチョコレート度が高く、とても味わい深いラムだと思います。重厚さや熟成感、マイルドさなどはXOキュベ・プレステージュの方が強く感じられますが、この12年は多くのラムの12年物同様、充分な味わいまで熟成されていて、しかも個々の要素が認識しやすいので、却ってこちらの方を好む人がいるかもしれないと思わせる味わいです。 惜しくも国内流通はもう無く、ヨーロッパ諸国から購入するしかない、という状況のようです。【僕の総合評価】5段階中の5++【後日追記】やっぱり僕にとってはメチャウマ・ラムです。日本でも売ってれば安心して毎日飲めるんですが・・・でも飲み切ったら、送料の高さは考えず、また海外通販で買うと思います。
2019.05.06
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【ブラックアダ―・ロウカスク・ニカラグアンラム12年】ボトラーズブランド、ブラックアダ―のニカラグア産ラム。例によって加水・着色・冷却濾過無しだそうです。2002年に蒸留されて、2015年4月に瓶詰めされた12年物で、ボトルナンバー180/186、度数62.6%、と記載がありました。ボトルの底に沈殿物があり、これは樽の内側の焦げた木片で、ホントに全然濾過してないという証拠だそうです。フロールデカーニャ以来、ニカラグア産ラムの美味しさに魅せられて、これまで多くのニカラグアンラムを飲んできましたが、ボトラーズブランドの中ではこのブラックアダ―バージョンが一番気に入りました。力強さの中に、それに負けない明確でとろけるような甘さがあり、クリーミーな要素と相まって、とても華やかな印象の味わいです。ジェネラルラムトレーダーズ・ニカラグア20年の超長熟に比してこちらは12年と若く(充分長熟ですが)、そのため味や風味の要素のそれぞれを認識しやすく、それによってこのラムのバランスの良さがよくわかります。濃いのにまろやか、全然クセ無しの素晴らしいラムだと思います。それに、なんといってもこのラムの香りの良さは格別。味わい同様に、舞うような華やかさがありながら、底無しの深さを感じることができます。ケイデンヘッズ・ニカラグアは、パワフルなフロール・デ・カーニャといったニュアンスで、このブラックアダ―はモンバッチョのストロング版、トランスコンチネンタルラムライン・ニカラグアは、フロール・デ・カーニャとモンバッチョの中間、といったように感じられます。ニカラグアのラムはどれも美味しいですね。このラムも楽天やYahooのお店ではもうなくなってしまったようです。大変残念ですが、メジャーな大手通販サイト以外のところではまだ在庫があるようなので、ニカラグア産ラムファンのみなさんはぜひ探してみて下さい。【僕の総合評価】5段階中の5++【後日追記】いつ飲んでも濃厚な素晴らしい味わいです。が、度数が高くて一度にたくさん飲めないので、まだ飲み切っていません。無くなったら次も絶対買うだろうと思います。
2019.04.30
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【サンタテレサ1796】サンタ・テレサ1796ベネズエラのラムです。ベネズエラはパンペロやディプロマティコのお国で、どちらもビックリするほど美味しいラムですが、両者の風味は全然違うので、今回のサンタテレサがどんな味なのか予想できません。ガイアナやニカラグアのラムみたいに固有の風味があると心構えができますが、こういうのは久しぶりでドキドキします。このサンタテレサは、4年~35年物をブレンドして、さらにそれをソレラシステムで6年熟成させているとのことです。最短でも10年、最長では実に41年という物凄い熟成期間ですね。エレガントなボトルを通して、綺麗なアンバーカラーのラムだということが分かります。。開栓すると、すぐ素晴らしい香りが漂ってきます。華やかなバニラ風味で、フルーティーさもありの濃厚な感じです。飲んでみると、滑らかな甘さと程よいクリーミーさの深いコクが感じられます。ベース部分には様々な要素を含んだしっかりしたコシがあり、個々の要素は熟成によってか完全に溶け合っているので、それぞれの主張はなく、分厚い塊のようです。それでいて全体的には透明感を感じるほどのスムースさで、とても飲みやすい。これは素晴らしいラムだと思います。僕の中では、スペイン系ラムのトップクラス。どうしてもっと早く飲まなかったのかと、軽く後悔したほどです。ベネズエラのラムは間違いないですね。【僕の総合評価】5段階中の5+【後日追記】あと数回飲んだら無くなる、というところです。空になったらまた買おうと思っていますが、ちゃんと正規輸入元がある(サッポロビール/バカルディ・ジャパン)ので、安定供給されるであろうことから少し安心です。サンタ テレサ 1796 40度 箱付 700ml 正規価格:4107円(税込、送料別) (2019/3/23時点)
2019.04.27
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【ケイデンヘッド カスクストレングスラム 17年 ニカラグア】ボトラーズブランド「ケイデンヘッズ」のニカラグア産ラムです。ボルケーノ蒸留所というところのラムで、熟成年数17年、カスクストレングスで57.6%、とのことです。カスクストレングスというのは、加水して度数調整しておらず、樽からボトル直行、ということですね。また、裏のラベルには、色も付けてないし、低温濾過もしてません、と書いてあります。以前のジェネラルラムトレーダーズ・ニカラグア20年と同じく、ボトラーズブランドらしいこだわりが感じられます。ボトルが透明なので色はやや薄めということがよくわかります。グラスに注いでみると、まろやかですが力強い香りが漂ってきます。飲んでみると、ナチュラルな甘さがクリーミーなコクに包まれていて、優しくもカスクストレングスらしいパワフルな味わいです。見た目の色の淡さに反して、とてもしっかりしたニカラグアンラムだという印象です。唯一の(と思われる)オフィシャルであるフロールデカーニャの、全くクセのない優しい味わいがニカラグア産ラムの持ち味、という印象が強いのですが、こういうボトラーズブランドのストロングさも、とても味わい深いと思います。このラムは2016年12月に瓶詰めされました、と書いてあって、ネット上でもあまり見かけません。売り切ってしまって、もう無いかもしれません。ボトラーズものの宿命とはいえ、なんだか寂しいですね。【僕の総合評価】5段階中の4【後日追記】度数が高いこともあって、まだ飲み切っていません。数あるボトラーズ・ニカラグアンラムの中でも、一番甘さ控えめではないかと思います。このケイデンヘッドの他のラムも飲んでみたいのですが、まだそこまでいっていません。
2019.04.17
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【ジェネラルラムトレーダーズ ニカラグア20年】ジェネラルラムトレーダーズのニカラグア199820年物のニカラグアのラムで、シングルカスク、ノンチルフィルター&ノンカラーリングでボトリング、とのことです。とある樽からそのままボトルに入れました、ということですね。ノンチルフィルターのラムは未経験なので、どれほどの効果があるのか分かりません。ノンチルフィルターというのは、通常低温濾過して白濁した部分を取り除くところ、それをしないことで本来持っている要素を全てそのまま味わえる、ということのようです。また、アルコール度数64.7%ということで、加水調整していないようで、そこも本来の味を求める徹底ぶりがうかがえます。ノンカラーリングということですが、グラスに注いでみるとかなり深いアンバーカラーです。いつものように常温・ストレートで飲んでみたところ、これまで僕が飲んできた他のラムとは全く別物であるように感じられました。まるで大出力スピーカーから響くベースラインのような、振動さえ感じるほどの猛烈なコクと共に、黒糖に深煎りコーヒー、メープルシロップの香しい風味、それにナチュラルな深い甘さが溶け込んだ、比類ない濃厚さです。アルコール度数64.7%で強いはずですが、なぜかそれはあまり感じられず、全体的な味わいは超ハードニカラグアといった感じです。そうはいっても、やっぱり度数がもたらす効果は絶対的で、すぐ酔ってきたので、初の試みとしてロックで飲んでみることにしました。これは味わいに劇的な変化を感じ、とても興味深く感じました。小さな氷を入れただけなのに、驚くほどマイルドになり、甘さも引き立ち、コクまで増したように感じられ、物凄く美味しくなったように感じました。これまでストレート一辺倒でしたが、ロックで飲むのも悪くないですね。【僕の総合評価】5段階中の5+ ロックだと5++【後日追記】ロックで飲むのが僕的に定番化しています。氷が溶けてある段階の濃度になると、一気に美味しさが全開になるような気がします。でも、なにしろ度数が高いので、一度にいっぱい飲むことができず、まだ飲み切っていません。なので、値段だけ見ると高価なラムですが、実質的には別に高くないように思えます。ニカラグア 20年 1998 (ジェネラル ラム トレーダーズ) 64.7度 700ml価格:11500円(税込、送料別) (2019/3/4時点)
2019.04.13
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【モンバッチョXO キュヴェ プレスティジェ】モンバッチョXO以前輸入されていたニカラグアのラムらしく、今では流通していないようです。「カンパニラ・ニコレラ・デ・ニカラグア社」、フロールデカーニャの会社のラムらしいです。モンバッチョという別ブランドなのか、ボトラーズブランドのラムなのか全然わかりませんが、とにかくモンバッチョはニカラグアのラムで、このXOは21年物のようです。グラスに注ぐと、色も香りも濃厚で、いかにも長期熟成物という感じがします。飲んでみると、まるで上質なダークチョコレートのような非常に奥深いコクと、甘すぎない、だけどしっかりした濃厚な甘さが溶け合っていて、溢れるような旨さが感じられます。後味もとても長く、素晴らしい味わいです。オイリーなコクと、スパイス感に頼らない重厚さという共通の特徴がありながら、フロールデカーニャ18年とはまた別の美味しさだと感じました。柔らかさや華やかさの一部が深いコクに、控えめな優しい甘さは黒糖バニラキャラメル状に濃縮されて生まれ変わった、という感じがします。まさにニカラグアンラムの上等品だと思います。フロールデカーニャは清楚な美人、このモンバッチョXOはグラマラスでセクシーな美女、という感じでしょうか。いつでも手に入るように、ぜひ復活してほしいラムです。 【僕の総合評価】5段階中の5++【後日追記】もはや海外でも入手困難なので、時々しか飲まないようにしています。といっても、いつかは全部飲んでしまう日が来るでしょう。その時までに、これに代わる美味しいラムを見つけなくては、と日々努力しています。
2019.04.08
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【ハバナクラブ セレクション・デ・マエストロス】ハバナクラブ・セレクシオン・マエストロ。何人かのハバナクラブのマエストロさんたちが集まって、良い樽のラムを選んでブレンドし、それをさらに熟成させたとのことです。以前飲んだハバナクラブ7年は定番とされるラムで、僕の飲み比べランキング、決勝戦でも、常に上位に入る、コストパフォーマンス抜群の美味しいラムです。香り立ちはとても良く、黒糖とバニラ、それにフルーティーさもある複雑で分厚い香りです。飲んでみても、まろやかな甘さと深いコクが溶け合った濃厚な味わい。華やかさと深さが同時に感じられる素晴らしい風味で、総合的にハバナクラブ7年直系の凄くイイやつ、という感じです。様々な要素を含んだ重層的な味ですが、その中にイヤな要素が全然無いので、ラムマニアだけでなく誰が飲んでも美味しいと感じるラムだと思います。一家に一本あるべきラムです。マエストロさんたちスゴイ!【僕の総合評価】5段階中の5+*後日追記最近、最初に飲んだ時の印象よりも、ボディが軽くなったような気がします。ラムの味わいというか、自分がどう感じるかは、その時の自分の体調とかも影響すると思います。甘み、苦みなどはけっこう影響を受けると思うので、それが全体の印象に影響するのでしょう。ラムを美味しく飲むためにも、いつもしっかり体調を整えておこうと思います。ハバナクラブ セレクション ド マエストロ 並行品 45度 700ml価格:6980円(税込、送料別) (2019/3/23時点)
2019.03.30
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【ロン・マルテコ15年】マルテコの15年グアテマラのラムです。以前飲んだマルテコ20年は、とても美味しいラムでした。今回はそのマルテコの15年物を飲んでみます。同じラムの熟成年数違いを飲み比べると、ほとんどの場合、熟成年数の長いやつの方が美味しいのですが、時々逆があってとても興味深いです。好みの問題なので、そういう事が起こり得る可能性は充分あると思います。今回のマルテコではどうでしょうか。中身は両方とも糖蜜からではなく、サトウキビ絞りジュースから作られているそうです。香りは20年とよく似ていて、若干甘い香りが強いかなという程度でほぼ同じ。味の方は香りよりも違いがよくわかり、今回の15年の方がブライトな甘さに程よい熟成感のコシが同居しているのがよくわかります。20年の方はそういう境界線的なものが分からなくなるほどマイルドに熟成されている感じです。15年の方が個々の要素が明瞭な分、スパイス入りバニラ風味もしっかり感じられるように思えます。この差は例えればつぶあんとこしあんのような感じで、ほとんど同じなのに、逆に全く別のものとしてどちらも美味しい、というように感じられました。モカンボ6年と15年では、もっと明確な味の違いがありましたが、今回のマルテコ兄弟はロンセンテナリオ20年と25年の関係と似ていて、どちらが美味しいかを決めることができません。なので、今のところ僕の中で熟成年数が若い方が美味しいと感じたラムは、モカンボ6年と15年マツサレム15年と23年エルドラド8年と12年です。こういうのはオフィシャルラムならではの楽しみ方の一つだと思います。【僕の総合評価】5段階中の5*後日追記飲み切りましたが、2本目はまだ買っていません。最近産地がグアテマラからパナマに変更されたようなので、どうせなら新しいパナマのマルテコを飲んでみようと思っています。マルテコ 15年 レゼルヴァマヤ 41度 700ml_あす楽平日正午迄_[リカーズベスト]_[全品ヤマト宅急便配送]価格:3434円(税込、送料別) (2019/2/25時点)
2019.03.27
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【ラメゾンドウイスキー・トランスコンチネンタルラムライン・ニカラグア2004】フランス/パリの、ラ・メゾン・ド・ウイスキー社のラム、TCRL・ニカラグア2004僕の好きなニカラグアのラム「フロール・デ・カーニャ」の蒸留所生まれだそうです。バーボンの樽で10年以上熟成させたものをヨーロッパに送って、さらにオーク樽で熟成させた12年物、とのことです。可愛いデザインの箱とラベルで、グラス2個付きでした。このグラスもなかなかイイやつで、形状も容量もちょうどよく、トランスコンチネンタルラムライン(TCRL)のロゴ入りです。ラムを飲むいいグラスを買おうと思って探していても全然見つからないのに、以前の「プランテーション・バルバドスXO」の付属グラスといい、オマケのグラスがベストなので、結局グラス単体を探すのはもうやめることにしました。さてお味ですが、優しいオイリーなコクと適度な甘さで構成された、典型的なニカラグアンラムの味わいです。スペック的に同じようなフロールデカーニャ12年と比べると、各要素の一体感がより強く、凝縮されたような重厚感がありながら、ややマイルドに感じられます。極端に違う風味ということはありませんが、柔らかなパワフルさが加わっていて、ちゃんと違いのある美味しいラムになっているところが興味深いですね。ちょっと高いけど買ってよかったと思います。【僕の総合評価】5段階中の5*後日追記僕はニカラグアのラムが好きなので、僕の棚にはいろんなニカラグアンラムがあります。それらの中のどれかを集中的に飲む、ということがないので、これもまだ飲み切っていません。無くなったら、すかさずもう一回買おうと思っています。【ギフト】 ニカラグア 2004 トランスコンチネンタル ラムライン 特製グラス2個付き 43度 700ml価格:9800円(税込、送料別) (2019/3/4時点)
2019.03.24
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【ロン・マツサレム23年 グランレゼルヴァ】ロンマツサレムの23年グランレゼルヴァドミニカのラムです。23年以上熟成のラムだけをブレンドして作られているそうです。以前飲んだロンマツサレム15年は、バニラが香る上品なラムで、僕はとても気に入っています。程よい甘さと強い熟成感との複合で重厚な味わいになっていて「甘すぎないヘヴィ・バニラクリーム」といった感じの、コストパフォーマンス抜群のラムだと思います。そのような印象なので、今回の長期熟成モデル23年は飲む前から、美味いに決まっていると思っていますが、実際はどうでしょうか。香りは大人しく、15年のように派手なバニラ感はないように思います。バニラの香りはするのですが、8年間ですっかり溶けて一体化したかのようです。味も概ねそのような印象で、各要素の主張は抑えられて、いかにも長期熟成を経たという感じです。15年よりもマイルドで飲みやすいのですが、マツサレム感ごと昇華して「美味しいラム」に変化を遂げた、というような印象です。一般的に言って調和のとれた美味しいラムだと思います。甘さはスペイン系ラムの中では控えめで、甘口ラム愛好家じゃない人々にとっても受け入れやすい、洗練された味わいだと思います。でも、僕としてはマツサレム感の喪失に、失恋にも似た胸の疼きを感じます。バニラアイスクリームが大好きで、3食ともバニラアイスを食べていたショートパンツ姿のあの娘が、すっかり大人になってスーツ姿で上司と有機栽培サラダランチなんかを食べているのを見てしまった時のような、複雑な気持ちです。【僕の総合評価】5段階中の4*後日追記美味しいラムだと思いますが、2本目は購入していません。18年があるらしいのですが、どこにも売っていません・・・【あす楽】 ロン マツサレム ラム グランレゼルバ 23年 40度 箱付 700ml 正規価格:3974円(税込、送料別) (2019/2/25時点)
2019.03.22
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【プランテーション ニカラグア2003】プランテーションのニカラグア2003Old Reserveというシリーズのようで、前回のペルー2004やバルバドス2001とは別シリーズのようです。ラベルに情報記載が少なくて、何年熟成などがよくわかりません。でも飲んで美味しければいいので、問題なしです。ニカラグアといえば、僕の中では「フロール・デ・カーニャ18年、12年」です。優しい甘さと深いコクで、僕にとっては特徴的で素晴らしいラムなのですが、今回のプランテーション・バージョンはどうでしょうか。ニカラグアのラムだから必ず美味しい、ということはないと思いますが、信頼のプランテーション・ブランドということもあって、美味しいはずだと確信して買いました。飲んでみると、香りも味もまさにニカラグア。やや控えめながらニカラグアンラムの特徴であるオイリーさもしっかりあり、その控えめなオイリーさの隙間からコク深い甘さが顕在化していて、全体的に明るい味わいに感じれらます。オフィシャルかボトラーズかというよりも、ニカラグアンラムとして高く評価したい美味しさです。僕が認識しているニカラグアンラムの特徴は、甘さは少し控えめで、優しいオイリーなコクが深みを構成していて、スパイス感はほとんどなく、ベーシックな味わい、というものです。このプランテーション版のニカラグアも、その特徴がよく顕れていながら、フロールデカーニャとは少し違ったニュアンスがあって、それがまた美味しく、僕はとても気に入りました。プランテーションはボトラーズブランドのラムとしては比較的安価なラインナップが多く、味的にも親しみやすいので、オフィシャルからバリエーションを求める最初のチョイスとして最適だと思います。【僕の総合評価】5段階中の5*後日追記僕はニカラグアのラムが好きで、集中的にいろいろなブランドのものを飲んでいます。蒸留所はどれも同じだそうですが、それぞれ違った風味があり、どれも美味しく、マズいと感じたのはありません。しかし、バルバドス2001がそうでしたが、プランテーションのこのニカラグア2003は、ボトル半分くらいで一旦飽きてきました。基本的には美味しいラムだと思うのですが、どこか甘さの質が違うせいか、途中でストップしています。プランテーション ニカラグア 2001 700ml 42度価格:4212円(税込、送料別) (2019/3/3時点)
2019.03.17
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【プレジデント19年】プレジデントの19年。ドミニカのラムです。ドミニカのオリバー&オリバー社の製品で、同社は他にもロン・キューバニーなど多くのブランドを擁する大手のようです。このラベルの人物は誰なのか、どこの大統領なのか、誰もが気になると思いますが、箱に概要が書いてありました。「ホセ・マルティは、詩人、エッセイスト、そして哲学者であり、キューバの国民的英雄です。スペインからキューバを独立させる象徴であり、彼は彼の国キューバだけでなく、ヒスパニックアメリカの自由と独立の促進に献身的に行動しました。1895年、彼は独立戦争を開始するため、サント・ドミンゴに移り、ドス・リオスの作戦で亡くなりました。戦場で皆は彼のことを「大統領」と呼んでいました」とのことです。随所違っているところがあると思いますが、ホセ・マルティ氏は概ねこういう方のようです。さて、この英雄の呼称を冠するプレジデント19年、澄んだ濃いめの色合いで、香りはバニラ黒糖がメイン、それに干し果物やスパイスの感じもあるように感じられます。飲んでみると、透明感のある甘さが広がって、その減退がそのまま後味として長く残る感じです。アルコール感はほぼ感じられず、典型的なスペイン系ラムのいいやつ、という印象です。基本的に甘口のラムで、クリアな感じや甘さの度合いから、ロン・センテナリオ20年フンダシオンに近いように思えます。ただ、干し果物やスパイスの要素があるので、風味としてはロン・アブエロ寄りかなとも思います。現在のところ、アブエロよりはお高いものの、センテナリオ・フンダシオンよりはお安い価格で販売されていますが、そもそも売ってるところがかなり少ないようです。今回の19年の他に、15年と23年もあるようですが、それらもいつかは飲んでみたいと思います。【僕の総合評価】5段階中の4.5*後日追記飲み切りましたが、2回目購入はしていません。美味しいラムだと思いますが、どうせなら次は23年を飲んでみたいなと思っています。プレジデント マルチ 19年 ドミニカ ラム 40度 700ml価格:5980円(税込、送料別) (2019/2/18時点)
2019.03.05
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【プランテーション・ペルー2004】フランスのボトラーズブランド「プランテーション」のペルー2004各国のラムをダブルエイジングした「The Vintages」というシリーズのひとつです。ペルー産のラムをフランスで更に熟成させたものだそうです。ラベルの表記としては、トロピカルエイジング12年、コンチネンタルエイジング2年となっています。合計で14年物ということのようです。プランテーションのラムはThe Signature Blendシリーズの「バルバドス20th アニバーサリー」、The Bar Classicsシリーズの「オリジナルダーク」に続いて3本目です。アルコール度数は43.5%と、普通より微妙に高い度数です。香りはとても良く、ナッツオイルに包まれたバニラキャラメル的な感じで、飲んでみると程よい甘さに強い熟成感とコク、それに僅かに樽の風味も感じられ、スパイス感はそれほどなく、僕の好み直撃の素晴らしいラムでした。プランテーション、さすがです。ペルーといえばロン・ミロナリオやロン・カルタヴィオですが、味わいはロン・カルタヴィオ・ソレラ12年をさらに熟成させたような感じがします。カルタヴィオ12年の方がさっぱりしていて、今回のプランテーション・ペルー2004の方がコク深い感じがしますが、どちらも共通の上品な雰囲気があります。これまでプランテーションブランドのラムは、フランスの会社であることと、産地は色々だけど最終的にフランスで樽熟成させていることから「フランス系ラム」のカテゴリーにしてました。しかし、僕を含めて多くのラム酒愛好家はフランス系ラムというと、マルティニーク産ラムに代表されるようなアグリコールラムを思い浮かべると思います。なので、自分の中での違和感を解消すべく、今回からプランテーションブランドだけでなく、ボトラーズブランドのラムも全て産地・製法によって、スペイン系、イギリス系、フランス系の各カテゴリーに当てはめようと思います。例外は世の常としてあると思いますが、とりあえず今回のプランテーション・ペルー2004は問題なく「スペイン系ラム」カテゴリーとします。【僕の総合評価】5段階中の5*後日追記プランテーションブランドのこのシリーズは、このペルー2004の他にもいくつか飲んでみました。フィジー2009以外はどれも美味しく、それぞれの産地の元ネタ(と思われる)に華やかさと明るい甘さがプラスされているような感じがします。フランスでのエイジングにコニャック樽を使っているからかもしれません。でも、それが原因かどうかはわかりませんが、時々飽きを感じる期間があるので、このペルー2004もまだ飲み切っていません。プランテーション ペルー 2004 ラム 43.5度 700ml価格:4780円(税込、送料別) (2019/2/17時点)
2019.03.01
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