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先日、出かけた「レオナール・フジタ展」の会場で一冊の文庫本を買った。
『藤田嗣治〈異邦人〉の生涯』 著者 近藤史人
1920年代、いわゆる、【エコール・ド・パリ】と呼ばれる時代。
絵画に関心のない人でもその名を知っている、ピカソ、モディリアニ、マチス、、、
作家では、米国人作家の、アーネスト・ヘミングウェイ、、、
モンパルナスの不夜城のカフェ、ナイトクラブに集った才気溢れる若き芸術家達。
その中に、若き日の「藤田嗣治(ツグハル)」がいた。
第二次世界大戦中は帰国して、従軍画家として戦争画を描き、そのことで戦後、戦争に
協力した画家として責任を問われ、日本の画壇、保身の芸術家達を目の当たりにして、
その現実に嫌気がさしたのだろう。
再び渡仏して、パリに戻り70歳近くの晩年になって日本国籍を抹消し、仏国籍を取得。
73歳でカトリックの洗礼を受け、「レオナール・フジタ」と改名し、帰国することなく、異国で
81歳の生涯を終えた。(1963年、昭和43年1月29日)
明治、大正、昭和、激動の時代を異国で暮らし、日本人画家としてフランスで評価されな
がら、祖国日本の画壇からは異端視された彼の生涯。
遠い時代のパリの香り、日本を愛しながら帰ることなく、異邦人として暮した彼の孤独。
私が日本を離れていた7年間などは、ほんの瞬き程度の短さだと感じずにはいられない。
当時のパリ祭(革命記念日)の様子について、彼が語っているが、その言葉がその通りで
印象に残った。
お祭りの後で女が母になる。。。
そう、もしかすると、生きることはお祭りの繰り返しなのかも知れない。
誕生、お宮参り、七五三、、、、、
毎年迎える、盆、暮れ、正月、節分、ひな祭り、クリスマス、、、
祭りの度に 少女は綺麗になるよ。
そして、、、何度目かの祭りの後で 少女は母になる。
もうすぐクリスマス。
キリスト教徒には敬虔な祈りの日だけれど・・・
異教徒には、お祭り騒ぎの日。
それは、それでいいのだろう。
お正月の前のもう一つのお祭り、、、
それがクリスマス。
イルミネイションに輝く街に出かけましょう!
お洒落して、綺麗になって、、、、
冬のお祭りを楽しみましょう!