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サリィ斉藤

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カテゴリ: 落語の話
その午後、「これから落語を聴いてひと笑い」という状況とはまったく正反対の、イライラの極致にあった私。

原因は…渋滞です。

この日は、5回目の開催となることりさん主催の「りらっくご」を聴きに、愛知県刈谷市までお出かけ。
車で行くことに決まって、連休の中日だから早めに出発したのに、こちらの想像をはるかに上回る25キロの大渋滞が発生(涙)

あれこれ後悔したり、どこにぶつけたらいいかわからない苛立ちを感じても、どうにもならない。
ここで騒いでも仕方ないよね、と、車中は険悪な雰囲気にこそならなかったものの…
ことりさん以下、スタッフの皆さんの顔が思い浮かび、せっかく一生懸命準備してこられた会なのに!と、申し訳ない思いで一杯になりました。

結局は30分以上遅刻(!)して、会場となった研修室の前に着くと、専属カメラマンでもある054さんとお会いできて、受付ロビーになっていた隣のお部屋に案内してもらえました。

ちょうど、二席目の桂こごろうさんの高座が始まったところらしい。「初めてでございます~!」と美味しそうにご馳走をいただいている様子、どうやら演目は“ちりとてちん”?


何度も聴いた噺だけれど、こごろうさんバージョンは独自の工夫が一杯詰まっていて、たっぷりとオトクな感じ。

…と、そこへことりさんが走ってこられ、「椅子に座って聴いてください!!」と、小さな身体でお着物姿で、一生懸命受付の椅子を会場の端に並べてくださるではありませんか。
いいのに、そんなことまでしてくださらなくていいのに!!と慌てつつ、その温かい気持ちが嬉しくて。
途中まで、泣き笑いの“ちりとてちん”でした。

トリは、大好きな噺家さんの一人、「ビタワン」のキャラクターのような愛くるしい瞳とツヤツヤお肌の(笑)桂宗助さん。
3つの演目から、観客の拍手で当日の出し物を決めるという、リクエスト形式で選ばれたのが芝居噺の「蔵丁稚」。

私、宗助さんの見事な鼻濁音のファンで(最近はTVのアナウンサーでもちゃんとした鼻濁音が使えていない人が多い)、この日も堪能させていただきました。
米朝一門のお弟子さんは、米團治さんといい宗助さんといい、歌舞伎役者、特に当代の團十郎の物真似が本当にお上手!客席から拍手喝采が巻き起こっていました。

名物のトークコーナーで、高座を聴くことが出来なかった桂鯛蔵さんの楽しいお話も聴くことが出来て、気がつけば、会場入りするまで感じていたストレスは気配も残っていませんでした。


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悩ましい単衣の時期(笑)木綿や銘仙でそれぞれに素敵な装いです。


落語は私にとって、噺家さんの話芸を味わう娯楽であると同時に、時折直面するやりきれなさに乾いた心を、やさしく潤してくれる存在です。

それが、この日は思わぬ即効性を発揮して、台無しになりかけた休日を素晴らしいものにしてくれました。


温かさに満ちた手作りの落語会、りらっくご。これからも、客席からの応援団として、楽しみに伺いたいと思っています(今後は遅刻厳禁で)!

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昼間は日差しが強く暑い日でした…今日は 「京都きもの町」さんの木綿着物 に染の名古屋帯で。半襟は、船場の居内商店さんでお買い物をした時のオマケの端切れ。

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※永らく放置していた フリーページの着物アルバム 、自分の整理のために、袷とそれ以外を分けて、最近購入したものの写真も載せてみました。





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最終更新日  2010.09.20 21:07:50
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