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カテゴリ: 着物の話
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着物で出かけるには最適な季節が始まっています。
久しぶりに袷の着物に袖を通して、御園座で歌舞伎見物を楽しんできました。

先日、澤潟屋で大きな襲名のニュースが世間の注目を集めました。今秋の名古屋の顔見世興行も、播磨屋の中村又五郎さん・歌昇さん親子の襲名披露を兼ねています。

<演目>
 南総里見八犬伝
 一條大蔵譚
 襲名披露口上
 寿曽我対面

チケットを手配してくれたあとむちゃんのおかげで、今回は花道の役者さんを間近に感じられる席での鑑賞となりました。

豪勢な衣装の織り・染め・刺繍など微妙な質感まで手に取るように眺められるのも眼福、目の保養でした。

目の保養といえば、特筆すべきはやはり。何事もなければ、今年の2月にも御園座の舞台を踏んでいたはずの海老蔵さん。
暴力沙汰で、役者としての経歴には大きな疵がついたとしても、そのお顔に跡が残らなかったのは本当によかった…と、見惚れながら思ってしまった次第(苦笑)

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この日は江戸小紋に水玉刺繍の名古屋帯、さがら刺繍の半襟。
写っていませんが、 楽天の「街着屋」さん で購入したシルバーの草履で。
当然、幕間には御園座名物のあいす最中を楽しみました♪
私はいつも抹茶派です。パリパリの皮とアイスのハーモニーが毎度たまりません。

顔見世というだけあって、豪華な顔ぶれが揃った舞台、口上も楽しめました。
人間国宝となった鬼平・中村吉右衛門さんが主役の「一條大蔵譚」は特に面白かったです。

秘めた野望のために、長年暗愚な男のふりをしてきた主人公。この「つくり阿呆」の部分は笑いを誘う部分でもあるけれど、演じる際にあまりデフォルメされると私などは鼻につくのです。
その点、吉右衛門さんの大蔵卿は、阿呆の時は何とも品の良い可愛げがあり、後に本性を現してみせる時にはキリリと凛々しく、その双方を目まぐるしく行き来する終盤の演じ分けも含めて堪能しました。

いつになく、クローズアップの美を楽しむことが出来た歌舞伎鑑賞。良席を入手してくれたあとむちゃんに感謝です。

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劇場を出て歩き出したら、街角に突然現れた白浪五人男。
何やら朗々とセリフを喋っている様子…こんな人形仕掛け、あったかな??


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…と思っている間にくるりと戸板返し。
ああ、この立看板(?)なら何度も目にしていました。
こんなヒミツが一日数回、お披露目されていたんですね。知らなかったです!


観劇中から、今日はいつも以上に背中が凝っているなぁ、と思っていたのですが、時間を追うごとにドーンと疲れを感じて、早々に家路につきました。

今まで洗える軽い夏物ばかり着ていた分、袷の重さがしんどかったのか、あるいは長時間首を捻って花道や舞台を追っていたせいか…
後者だとしたら、いかにも一等席が身に付かない貧乏性、という感じで若干情けないですが、たぶん可能性はこちらの方が高いと思われ(苦笑)





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最終更新日  2011.10.09 18:23:27
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