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一度ホテルに戻ってひと休みした後、夜のレストランで夕食となった。通訳はえらくはりきっている。はっきり言って高級すぎるレストランだ。ご馳走にありつけるのがうれしいのだろうか。まあそんなことはどうでもいい。
いよいよ秘密を話さなければと思った。人によってはなーんだという人もいるが、当人はそれを告白するのはちょっと決心がいるのだ。以前日本人の女性にそれを告白してそれ以来音信不通になった。だからそのトラウマからぬけられていないとこの時初めて自覚した。ぐうっとビールがのどを伝って胃へ流れ込む。
アサヒスーパードライがロシアでも人気のあるビールだ。彼女も好きらしい。結構話をしたのでのどは、かわいていた。東京の話や日本女性のはなし結局なんでロシア女性に興味をもったのかが彼女にとって一番興味があったらしい。きれいな人が多いからなどとごまかしてきたが本音のところをききたかったらしい。
中学の時見た外人ヌードにあこがれてきた。などといったら軽蔑されるなとおもったがきっかけなんて結構あいまいだ。本音でいえばいかにわくわくさせてくれるかだ。愛してるといえば聞こえがいいが君とやりたいんだ。といえばビンタがとんでくるだろう。でもおなじことじやないかな・・・かわいいねきれいだねだから・・・・
だけど露骨じゃなくてうまく口説いていい気分にさせてくれて知らぬ間にベットインロマンチックに。 わかりますよそこが男女の微妙に違うところかもしれない。
酔いも回ってきた。せっかく出会ったのだから愛の告白でもしておこう 玉砕覚悟で
酔いにまかせて意気地なしというがいざいいなと思う女性の前では小心ものなのです。
「結婚しましよう」
といったが通訳が一瞬ポカーンとしている。ちやんと通訳しろよ。
「エッもうその話 早すぎません」
「善は急げ」
通訳分からずなんですかという顔をする。
「早いことはいいことなのです日本では」
彼女にも意味は伝わったらしい。
「ところで、一つ秘密があるんです」
ことばを搾り出していた。
彼女が通訳の言葉を聞いて真剣なまなざしをむけてきた。
「そのあの」と言いよどんでいると
「大変なことですか?」
と通訳が眉間に皺をよせて私の顔を覗き込んだ。
「つまり本物でないんです毛が」
ロシア人の女二人は、私の髪の毛を見つめた。私はあわててウオッカを飲むと激しくむせていた。