毎日を記念日に。

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2011.02.26
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最スタートさせた、中東旅行記。

とりあえず、書けるだけモリモリ書こうと思います。



<1>  旅の幕開け

<2>  関空からドバイへ

<3>  飛んでイスタンブール

<4>  トルコ人

<5>  パムッカレ

<6>  カッパドキア

<7>  空と大地の魅力



現地から更新した、写真たっぷりの旅日記は コチラ から。



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本日は、この旅初の国境越えの日。

カッパドキアからアンタキヤという国境の町へ行き、

そのままシリアのアレッポへ抜けます。


中東は、ヨーロッパと違い、国境での検問がかなり厳しいと聞いていました。




シリアに入国するにはビザが必要です。

ガイドブックには、ビザは国境で取得できると書いてあるのですが、

最近(2010年11月現在)は、現地でのビザの取得が難しくなっているらしく、

ビザが取得できずに国境で追い返される人が続出しているんですって。

なので、ビザは極力日本で取得するよう推奨されています。


シリアのビザは東京にあるシリア大使館で簡単に取得できます。

私は東京まで行く時間が無かったので、

ビザ代行会社に依頼し、取得してもらいました。

代行会社を通すと、値段が3倍ぐらいに跳ね上がるのが難点ですが。。。


私はビザを持っていたので、入国は問題ないと思っていました。

それでも、初の国境越え。



入国審査はスムーズに通れるのか、

ドキドキします。


しかも、これから先は、本格的に中東へ突入します。

まだ見ぬ世界、中東。

どんな冒険が待っているのかしら。






ご一緒させてもらう事にしました。

一人より二人の方が心強いですもんね。


彼女はサエコちゃんといい、とっても美人な女の子。

一年かけて世界一周をしている最中で、

すごく細いのに、大きなバックパックをヒョイと背負ってしまいます。

さすが旅人。


ただ一つ心配なのは、サエコちゃんはシリアのビザを持っていないこと。

国境でのビザ取得は、本当に運次第というか、審査官の機嫌次第というか。

行ってみないと分からないそうです。


私はビザを持っているため、私が 「彼女は友達!」 と言えば、

幾分かビザも取りやすくなるのではないか・・・との目測です。



カッパドキアから、シリアのアレッポまでのバスチケットを二枚購入。

夜8時半にバスは出発し、途中カイセリという町でバスを乗り換え。

翌朝の7時、トルコ側の国境の町・アンタキヤに到着しました。


アンタキヤで、バスの添乗員さんにパスポートを回収されます。

いよいよだわ。

途中で、日本人の旅人2人組に出会い、

合計6人で国境越えを目指します。


こんな場所で日本人が6人も集まっている事が、

なんだか不思議で、とっても嬉しくて。


できれば皆で一緒にシリアへ行きたい。

私以外の5人は、シリアビザを持っていません。

果たしてどうなる?

皆ドキドキです。



サエコちゃんは、少しでも審査官の印象を良くしなければ!と、

化粧をする手に力が入っていました。

そうですよね。

シリアへ入国できるかどうかで、今後のルートが大きく変わってきます。

入国できなければ、飛行機でヨルダンかエジプトへ渡らなければならなくなります。

攻略が難しいと噂のシリア入国。

アドレナリンも大分泌です。




11時発予定のバスは、15分ほど遅れてアンタキヤを出発。

向かうはシリア。


12時過ぎに、トルコの出国審査。

全員バスから降り、一人ずつ出国審査を受けます。

パスポートチェックを終え、全員が何の問題もなく通過。

ほっと一安心。



そして、5分後。

バスが再び止まり、いよいよシリアの入国審査。


バスの添乗員さんが、入国手続きのフォローをしてくれます。

ビザを持たない5人が、窓口に呼ばれました。

名前や旅の目的等を質問されているようです。

これは、比較的スムーズにビザを発給してもらえるのでは?

皆がそう思いました。



しかし。

彼らにビザは発給されませんでした。



シリアへの入国が認められなかったのです。

つまり、トルコに戻らなければなりません。



「なぜ?」 と食い下がる皆。

それに対して審査官は、

「日本でビザを取得して来なかったから悪い」 の一点張り。


原則としては、ビザは国境で取れるはずなのです。

それなのにどうして?

しかも、同じバスに乗っていた韓国人は、あっさりとビザを取得。

日本人にだけ厳しいのです。

しかし、彼らがどんなに訴えても、審査官は耳を貸そうとしませんでした。



過ぎ行く時間。

バスは、私達以外にも多くの人が乗っているため、

彼らだけを待っているわけにはいきません。


添乗員さんが私に聞きました。

「彼ら5人はトルコに戻るけど、君はどうする?

 トルコに戻る?それとも、シリアへ行く?」



一瞬、答えに困ったけれど・・・


力強く答えました。


「Go to Syria(シリアへ行きます)」






5人とはここでお別れです。

皆でシリアへ行けると思っていたのに。

国境を越えるという事の難しさを実感しました。



13時20分。

バスは、彼ら5人を残し、出発しました。


もともと一人旅なのだけど、

急に一人になると、なんだかすごく寂しく感じるのはナゼだろう。

でも行かなくちゃ!

私の旅は、まだ続くんだから。





ようやく国境を越えたと思ったのに、さらに不測の事態が続きます。


国境を越えてすぐバスが止まり、

私と韓国人の女の子の二人だけ、バスを降ろされました。

いったい何事?


バスの添乗員さんが、セルビスという乗り合いタクシーを捕まえ、

なにやら現地語で交渉をしています。

そして、運転手さんにいくらかのお金を渡す。


どうやら、バスはシリアの首都・ダマスカスへ向かうらしい。

私とその子の二人は、アレッポへ行く予定をしていて、行き先が違うので、

ここからアレッポまでは、セルビスに乗っていけという事らしい。


セルビスの運転手さんが、添乗員さんに何やらブツブツ文句を言っているけど、

添乗員さんは全く聞く耳を持たず、

「じゃあ、よろしく!」 という感じでバスに乗り込み、バスは去って行った。



残されたのは、セルビスの運転手さんと、韓国人の女の子と、私。

三人。


私と女の子はセルビスに乗り込む。

しかし、運転手さんはちっとも出発する気配が無い。


???



なぜ出発しないのか尋ねると、

「バスの添乗員からもらったお金が少なすぎるから、

 せめてあと一人乗らないと出発しない」

と言うではありませんか。



えーーーー!

それは困ります!


だって、ここは国境を越えたすぐの場所。

辺りには何にも無いのです。

乾燥した大地の中に、道路が1本伸びているだけ。


この道を通る人は、トルコへ行く人か、トルコから来た人。

当然、車。

歩いて国境越えする人なんて、早々居ません。


歩いている人すらいないのに、

「アレッポへ行きたいからセルビス(乗り合いタクシー)を探している」

なんて人が、絶妙のタイミングで現れるとは到底思えない!



私と韓国人の子二人で運転手さんに抗議するも、

運転手さんは全く聞き入れてくれない。

「この程度の金でアレッポまで行っていたら、こっちが赤字だい!」

みたいな事をしきりに言い、

「君達二人が追加料金を払うなら、今すぐ車を出すよ」 とも言い始めた。



はーーーー?

何で追加料金払わないといけないの?


こっちは、バス会社にアレッポまでの運賃を支払い済みなのです。

追加料金なんて一切御免。



出発してよ!

出発しない!



ひたすら、それの繰り返し。

車が出発しない事には、私達もどうする事もできません。


30分が経過し、40分が経過し・・・・。

一体、私達はいつになったら出発できるのかしら。

ここからアレッポまで、どのくらい時間がかかるのかも分からない。


宿の予約をしていないので、現地に着いてから探さなくちゃならない。

時刻は、もう2時過ぎ。

次第に心細くなってくる。



その時。

一台のセルビスが通りかかりました。

そのセルビスには、すでに何人かの人が乗っています。

セルビスは私たちの乗った車の横で止まり、

運転手さん同士が何か話しをしています。


何の話をしているのかしら。


しばらくすると、この車を降り、あちらの車に乗れと言われました。


どうやら、通りかかったセルビスはアレッポへ向かう予定らしく、

私達がそのセルビスに便乗する形になったそうです。


本当にこのセルビスはアレッポまで行くのかしら?

大丈夫?



色々不安はありますが、ここでずっと待っていても仕方ない。

韓国人の子と二人、セルビスを乗り換えて出発。


セルビスはブンブン走る。

約40分後、無事にアレッポのバスターミナルに到着しました。

良かった~!









<9>へ続く。







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Last updated  2011.02.28 14:55:11
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