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2011年06月25日
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「日本を創る」 震災と文明 フォロワーシップ (東北からの提言)

”任せきらない市民社会” 哲学者 鷲田清一氏

東京で水がなくなり、ペットボトルが届くのを待つだけだという。おかしいですよね。

川にいっぱい水があるのに、それが一番、象徴的でね。

これまで不思議に思わなかったけど当たり前でないことが、二次災害の中で

露出したわけです。

食べること、排泄物の処理、出産、子育て、教育、看護、介護、みとり、紛争

解決。・・・・そういう人間が生きるうえで絶対に必要な

「いのちの世話」をわれわれは行政や 民間のサービスに「委託する」という

お任せの構造でずっとやってきた。

近代以降ね、それまでは家族と地域社会でやったことを。

震災でその利便性が裏返しになって、戻った地点は原始生活以下。

そのときの我々の姿は、クレーマーですよ。

行政が頼りない。情けない政局には、なにも「もう任せられない。自分たちで

やる」とも言えない無能力者である。

それは震災で生じたのではなく、これまでずっと抱えていながらみんなが

「見て見ぬふり」してきた問題でしょ。

「市民社会」「民主主義」と言いながら、いかに未成熟で無能力だったか。

原発にしても、その安全性に疑問を投げかける

事故や警告もいっぱいあったのに、殆どの人が目をつぶって耳を貸さなかった。

おかしくなったのは「明日は今日より良くなる」

と言う感覚、基本的に明治以降ずっと持ち続けていたからです。

「縮小する」と言う知恵を、一度も蓄えてこなかった。

右肩上がりの幻想とお任せの構造によって、われわれが近代の、

150年かかって喪失してきたものを

取り戻すのは大変なことです。でもやらないとどうしょうもない。

鳩山政権が出した「新しい公共」という考え方は

間違ってないと思う。政党が「大事なことは政党にまかせるな」と言ってるんですよ。

自分たちで考えてくれって。ものすごい

パラドックスでしょ。でも「公」のことはみんなで相談して責任を取る気概の

ことを、シチズンシップと言うんです。

本来、誰も社会全部の責任なんて、しょいきれない。でも、公共のことは

誰かがやらないといけないから交代でやる。

それが市民社会というものです。大事なのは任せきりにしないこと。

今は先頭に立てないけど、後ろでちゃんと

全体を見てて、リーダーに「ここが手薄かも」「ちょっと行き過ぎかな」と

アドバイスできる。いざとなれば自分が

出てゆくーそれを「フォロワーシップ」って呼んでるけど、これからは

リーダーシップよりも大事なことだと思う。

そういうフォロワーが30人に一人いれば、すごい力になると思う。

梅棹忠夫先生の言葉に「請われれば

一差し舞える人物になれ」普段は後ろに下がっているけど、いざ

頼まれたら一差し舞える、それがフォロワーシップ。

私も実に同感しました。






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最終更新日  2011年06月25日 21時33分33秒
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